University of Tokyo (35)

東京大学の見どころ特集!美しい銀杏の紅葉と博物館

もうすぐ4月ということで、桜の美しい日本の入学式の季節がやってきますね。
季節外れの投稿となってしまいましたが、昨秋の東京滞在中のお話です。
東京滞在中に、都内で珍しく昔ながらの雰囲気の残されているエリア、谷根千を散歩してみました。散歩中、訪れた場所の一つが東京大学です。久々にやって来ましたが、やはり都内でこれだけの広大な敷地があるのはすごいことで、日本では珍しく欧米の大学のような雰囲気となっています。
赤門の赤と銀杏並木の黄の対比、色とりどりの紅葉が美しい三四郎池などなど風情のある光景が楽しめました。

東京大学は明治時代、1887年創立の日本で最も歴史のある名門大学ということで、そんな雰囲気を感じさせてくれるキャンパスです。江戸時代に加賀藩前田家の藩邸跡に造られたキャンパスで、庭園なども含め、広大な敷地があり、赤門はその名残となっています。

イチョウ並木が美しい 安田講堂

正門を入り、真っ直ぐ進むと東京大学のシンボル的存在の安田講堂があります。1921年竣工、1925年完成と歴史のある建物で趣が感じられます。

なんといってもここのイチョウ並木が美しく、人々を感動させていました。留学生だと思いますが、着物で記念撮影している粋な人もいます。

この季節ならではの楽しみということで、写生に来ている人たちもたくさんいます。

思わず覗き込んでしまいたくなる、すばらしい絵です。

風情ある 三四郎池

夏目漱石の名作、三四郎の舞台となったことから「三四郎池」と呼ばれていますが、正式には「育徳園心字池」という名前の池だそうです。
加賀藩の藩邸の庭園だったということで、少し兼六園を思い起こさせるミニ池泉回遊式庭園で、周囲を散策することができます。

池の周囲では様々な色の紅葉が見られ、水面に美しく映っています。

鳥たちものびのびと過ごせる優雅な雰囲気。

池の周りを一周してみると起伏があったり、滝があったり、橋があったりと意外とバラエティに富んでいて楽しめます。

都心とは思えないくらいの広々とした自然が広がり、

秋は様々な色の紅葉が楽しめます。

キャンパスの色々な場所に銅像が建っています。欧米を目指し近代化を進めていたということで、欧米の影響を強く感じます。

東大のギフトショップ 東大生協

安田講堂の脇には大学の生協があり、学生はもちろん、大学へ遊びに来た人たちも立ち寄っていってなかなか賑わっていました。

欧米の大学同様、ここでは東大グッズも売られています。日本では街角で大学グッズを使用している人はあまり見かけない気がしますが、アメリカでは自分の通う大学、勤めている企業グッズを普通に使っている人の姿を多く見かけます。

色々ある中、ステーショナリーがなかなか人気があったようですが、この「満点!の消しゴム」がすごい。東大ブランドで通常の5倍の値段がついてます。売れているのがまたすごい。

思わず入り込んでしまった食堂。一般の人も利用でき、地元の人や、外国人の旅行者もやって来ていて、通で驚いてしまいました。

学食はこんな雰囲気です。

東大の隠れミュージアム 東京大学総合研究博物館

東大の博物館というと、東京駅前の KITTE の中でモダンなミュージアムを見かけたことがありますが、本郷キャンパスにもあるということで覗いてみました。
キャンパスの南端、赤門からキャンパス内をお茶の水方面に進んだ場所にあるのが東京大学総合研究博物館です。

大学内にひっそりとある博物館。あまり人はやって来ないようです。中へ入ると、親切なボランティアのスタッフさんが簡単に博物館について説明してくれました。

生物、鉱物など自然科学系、博物学のコレクションが展示されています。

無限の遺体って。。。あまりにリアルでまるで生きているよう。

今にもモーと鳴きそうです。

研究室のようなお部屋。修復技術とか保存技術とかの研究が行われているのでしょう。

こんなかわいい子も。

なかなかクオリティが高い、面白いものが揃ったミュージアムにも関わらず、多くの人に知られていないのはもったいないように思います。

キャンパス内には美しい銀杏が至るところで見られます。

数年前までは、東京大学といったら、国内はもちろん、アジアでも毎年トップにランクされていた気がしますが、最近ではシンガポールや中国の勢いに押されてしまっているようです。影響力のある世界の大学ランキングを発表している Times Higher Education によると、東大は今年はアジアで7位となっています。東大に限ったことではありませんが、例えば、評価の高いジャーナルに掲載される日本の学術機関の論文数も減少傾向にあるというデータも出ています。
現在世界的にみると、大学というのは、ある種、高級ブランドのようなもので、何よりもイメージが大切となってきています。東京大学は今までの歴史的な遺産も含め、アジアではかなりブランド価値は高いと思いますが、その国の社会、経済情勢が大きく影響を与えるため、勢いのある国と比較した際、相対的に最近の日本の経済、国際情報発信力、閉鎖性などがランキングにマイナスの影響を与えているのかもしれません。


(Times Higher Education)

世界の大学ランキングでは、卒業後に現地での活躍のチャンスが多いと考えられるところが人気で、イギリスやアメリカが現在上位を占めています。しかし、イギリスのブレグジット (Brexit) や、アメリカのトランプ政策を背景に世界の優秀な層の行動にどのような影響を与えていくのかは興味深いところです。

東京大学も世界に向けて、みんなを惹きつけようとなかなかクールなプロモーションビデオまで作成していました。

人々はどうして大学などの高等教育に時間とお金を費やすのでしょうか?
それには様々な理由があると思いますが、一番の理由はやはりそこで学ぶことにより将来的な活躍の幅が広がり、明るい未来を期待するからだと思います。そのため、世界から人々を惹きつけたい場合は、本質的には、日本でその人々が生き生きと活躍している未来が思い描けるような社会づくり、そして学校、研究体制づくりが大切になってくるのだと思います。

東京大学
〒113-8654 東京都文京区本郷7丁目3−1 MAP

東京大学の見どころ特集!美しい銀杏の紅葉と博物館 was last modified: 3月 29th, 2017 by mikissh