アメリカの物価 インフレ 久しぶりの上昇なし! 2024年5月 0% 消費者物価指数 CPI 微減 3.3%

アメリカの物価の上昇、インフレはまだ感じられますが、ようやく少し落ち着きの兆しが見え始めてきました。一昨年の2022年は、消費者物価指数 (CPI) が 7% 以上という、40年振りの高水準のインフレとなりましたが、直近では 3% 台まで下がり、アメリカの大セールも多くあり安く買い物ができる機会も増えました。
株式市場や労働市場など好調な経済が続いていて、消費者物価指数が、目標に掲げる 2% に到達するには、まだまだ時間がかかりそうな様相になっていますが、そんなインフレを支えていた消費がようやく4月頃から弱まりつつあります。そんな中、今日、アメリカの物価・インフレ率を表す、2024年5月の消費者物価指数 (CPI) が発表されました。

アメリカの重要なインフレ指標

消費者物価指数 (CPI) とは、モノやサービスなど、アメリカの物価の動きを捉える経済指標で、アメリカ労働統計局により毎月中旬頃に発表されています。全ての物価を総合した「消費者物価指数 (CPI) 」と、価格変動の大きいエネルギー関連と食費を除いた「コアCPI」があります。

消費者物価指数 (CPI)

5月の消費者物価指数 (CPI) は、市場の予想値 3.4%を若干下回る、3.3% となりました。1ヵ月間の消費者物価指数 (CPI) の上昇率は、これまで通り住宅費の上昇は継続していますが、ガソリンをはじめとしたエネルギー関連価格が下落したこともあり、久しぶりに上昇なしとなる 0% となっています。

コアCPI

コアCPIも、市場の予想を若干下回り、1ヵ月間で 0.2%、一年間で 3.4% の上昇となっています。ここしばらくほぼ変動のないフラットな状況が続いていていましたが、久しぶりに顕著に下がって来ています。

アメリカの金利の上昇

CPIの動向が、大きな影響を与えるのが、アメリカの政策金利の水準です。パンデミック以降、FF金利(フェデラル・ファンド金利)がゼロの状態が続いていましたが、インフレ抑制のため、その後の一年間で、急激な利上げが行われ、現在、FF金利は、5.25 – 5.50% となっています。ここしばらく政策金利を決定する会議、FOMCでは金利変動なしが続いていましたが、今年のいつかのタイミングで利下げがスタートすると予想されています。
長期金利は、昨年10月、アメリカ国債価格が急落し、長期金利が上昇、その後落ち着いて来ていましたが、今年に入り再び上昇傾向にあります。

一昨年から急激な利上げが行われてきましたが、昨年後半からは様子見が続いています。昨日から今日、6月11-12日にかけて行わたFOMCでも変動なしとなっています。

アメリカ金利 7連続で利上げなし!2024年6月のFOMC 利下げのペースさらに緩やかに

インフレの加速によりその抑制のために、アメリカで金利がどんどん上がり、モーゲージレート、ローン、クレジットカードなど借入金利が上昇する一方、
預金の金利も上がり、利子が上昇し、アメリカに預金がある人たちにはうれしい恩恵もあります。

消費者物価指数 (CPI) 2024年5月の詳細

2024年5月の消費者物価指数 (CPI) が、今日6月12日、アメリカ労働統計局 (Bureau of Labor Statistics) により発表されました。5月のCPIは、市場の予想を下回る 3.3% となっています。1ヵ月間の上昇は、変動なしの 0.0% となっています。


(tradingeconomics.com)

価格変動の激しいエネルギーと食費を除外した、コアCPIに関してはここしばらくフラットな状態でしたが、久しぶりに下がって来ています。
5月のコアCPIは、先月より若干下がり、1ヵ月で 0.2%、1年間では 3.4% の上昇となっています。

5月のCPI変動の主な要因

5月のCPIの最大の要因となったのも、ここ数ヵ月同様、根強いインフレ圧力が続く「住宅費」と、ちょうどそれを打ち消すように下落したガソリンをはじめとしたエネルギー関連価格です。相変わらず、外食費は上昇中ですが、自宅での食費は変動なしで、食費は全体では 0.1% の微増、その他もまだ上昇を続けている項目もありますが、新車、アパレル、交通費など下がる項目も出て来ており、全体では変動なしとなっています。

食費

多くの人々の生活に影響を与える、食費 (自宅 0.0%、外食 0.4%) は 0.1%の上昇で、1年間では 2.1% の上昇となっています。
自宅と外食で、大きな差が出て来ています。

アメリカのスーパーマーケット、トレーダージョーズでは、2001年以来バナナの値段を据え置き(1本19セント)にし、名物となっていましたが、ついにそのトレジョのバナナの値段が、3月末から1本23セントと、1本あたり4セント値上がりをしました。このようにまだまだ値上がりが感じられる場面もありますが、一般的には値段が下がって来ているものも見られるようになって来ています。

卵の値段は、鳥インフルエンザなどの影響で3月まで上昇していましたが、4月以降は、落ち着いて来ています。

住宅費の上昇

アメリカの住宅費は 0.4% と上昇がまだまだ継続しています。高金利の影響が全くないかのように、1年間で 5.4% とこれまでの上昇トレンドが続いています。
上場企業、プライベートエクイティなどによる近隣一帯を同じ家主が占有する家主の大規模化や、住宅価格のプライシングを手助けするAIや秘密のアルゴリズムなどと称するサービスの登場によって実質的にカルテル効果をもたらしてしまっていることなども影響しているかもしれません。
不動産は、価格つり上げ(price gourging) が行いやすいため、それを防ぐためのルールが数多く存在します。ソフトウェアを用いてそんなルールを回避するメカニズムは、例えば、ProPublica の記事などで紹介されており、現在、国会などで禁止とする法案が検討されています。

旅行費用・交通費・航空券

最近では、様々な公共交通機関で次々と値上げが行われ、交通費も上昇が続いていましたが、ようやく落ち着いて来たのか、5月は、‐0.5%の下落に転じてます。一年間では、10.5%の値上がりとなっています。
航空券も、5月は、-3.6 の下落となっています。アメリカ発日本行きの飛行機も安いチケットが見つけられるようになってきました。
その他、車両保険は大幅な値上がりが続いていて、大きな注目を集めています。5月は、若干ではありますが、ようやく-0.1%と下落に転じています。一年間では、20.3%の上昇となっています。

5月のCPI に関する詳細は、こちら です。

アメリカの消費者物価指数 (CPI) の変化

アメリカの消費者物価指数 (CPI) は、今回のインフレサイクルで初めて 7% を越えた2021年12月以来、以下のように推移してきています。
2021年12月のインフレ率 は、1年間で 7% 📈
2022年1月のインフレ率 は、7.5% 📈
2022年2月のインフレ率 は、7.9% 📈
2022年3月のインフレ率 は、8.5% 📈
2022年4月のインフレ率 は、8.3%、📉
2022年5月のインフレ率 は、再び上昇 8.6% 📈
2022年6月のインフレ率 は、今回のインフレサイクルで最高となる 9.1% 📈
2022年7月のインフレ率 は、8.5% 📉
2022年8月のインフレ率 は、8.3% 📉
2022年9月のインフレ率 は、8.2% 📉
2022年10月のインフレ率 は、7.6% 📉
2022年11月のインフレ率 は、7.1% 📉
2022年12月のインフレ率 は、6.5% 📉
2023年1月のインフレ率 は、6.4% 📉
2023年2月のインフレ率 は、6.0% 📉
2023年3月のインフレ率 は、5.0% 📉
2023年4月のインフレ率 は、4.9% 📉
2023年5月のインフレ率 は、4.0% 📉
2023年6月のインフレ率 は、3.0% 📉
2023年7月のインフレ率 は、3.2% 📈
2023年8月のインフレ率 は、3.7% 📈
2023年9月のインフレ率 は、3.7%
2023年10月のインフレ率 は、3.1% 📉
2023年11月のインフレ率 は、3.1%
2023年12月のインフレ率 は、3.4% 📈
2024年1月のインフレ率 は、3.1% 📉
2024年2月のインフレ率 は、3.2% 📈
2024年3月のインフレ率 は、3.5% 📈
2024年4月のインフレ率 は、3.4% 📉

アメリカのインフレの原因

パンデミック中は、サプライチェーンの問題や、労働者の逼迫、需給のミスマッチなど様々なインフレ要因がありましたが、現在は、それらのほとんどは解消し落ち着いています。
パンデミックも終わり、インフレはいつまで続くの?と気になるところですが、ウクライナ侵攻に加え、ガザ紛争もあり地政学的なリスクがある現在、やはり最も大きな影響を与えているのが、石油や天然ガスなどのコモディティ価格です。ただ、最近では、石油をはじめとしたコモディティ価格は落ち着いているにもかかわらず、インフレが継続しており、絶好調の株式市場、堅調な労働市場など経済の好景気を背景に、値上げをしても消費意欲の減退があまり見られないことが主要因となっています。

先月4月の生産者物価指数(PPI) は、0.5% の上昇とまだまだインフレが顕著ですが、その一方で、 4月の小売販売額 (Retail sales)はフラットとなり、3月途中以降、全般的に消費の減退が少し感じられるようになってきているため、今後、値下がりへのプレッシャーが高まっていく可能性もあり、どちらに転ぶかのせめぎ合いが続いています。

原油価格

原油価格の指標となっている、WTI原油先物は、2023年の年末は $70 以下と2023年の最低価格水準を推移していましたが、現在は、$70代後半となっています。

アメリカの ガソリンの平均価格 は、2024年の年初は、昨年2023年以来最低レベルの $3.08 前後まで下がっていましたが、再び上昇に転じ、現在は、$3.45 程となっています。
石油価格は、もともと経済の見通し、減産、政治情勢など様々な要因で変化しやすいですが、エネルギー価格が、より安定するためには、ウクライナ侵攻、ガザの紛争などの終結が重要となります。


(tradingeconomics.com)

モノ消費の物価

モノ消費に関しては、一時期高くなっていた感があるオンラインの価格も、セールがとても増えていてお買い物がしやすくなっています。

目標としている数字は 2%。全体としては達成までにはまだもうしばらく時間がかかりそうです。

高いレベルのCPIの推移により、2023年のソーシャルセキュリティの給付額は、8.7% の大幅アップとなりましたが、2024年は 3.2% アップの調整 (COLA) となりました。

パンデミックにより様々な物の需給が急速に変動し、金融緩和によるアセットバブルの状態が続きましたが、利上げがはじまり、株式市場をはじめ、様々な資産の価格も大きく変動しています。インフレ時には、インフレに連動したアメリカ国債、インフレ連動債もあります。I-Saving Bond は、利率が これまでで最高の9.62% となっていましたが、インフレの落ち着きと共に下降しました。直近の2024年5月から2024年10月末までは、インフレの下落に伴い、利率 4.28% と下がって来ており、条件のいい預金口座やCD、Treasury Bill などと比べると低くなっています。

再び低下!アメリカ大人気だった I Bonds 2024年5月更新 年利4.28% 固定金利部分1.3%継続

アメリカのインフレによる物価高はまだまだ続いていますが、
アメリカでは、お得にお買い物ができる裏技がいっぱいあります。

アメリカでは6月はオンラインショップの夏のセールが盛り上がっていますが、最高50ドルのキャッシュバックがもらえるキャンペーンスーパーでお得に買い物できるクーポン など、消費者としては嬉しいディールが色々出てきているように思います。

アメリカの日本食オンラインショップ も、最近は日本から入荷している食品やお米などがとても安く買えるようになっていておすすめです。初めて利用する人はさらに20ドル分の割引券が使えます。

色々あるアメリカ生活のお得情報もぜひご覧ください。おすすめです。

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