アメリカでは、昨年以来、高いレベルのインフレが続いており、日常でも物価の上昇を感じることが多くなっています。特に、昨年12月以降は、消費者物価指数(CPI) が、7%以上となっていて、40年振りの高水準が続いています。年末前後の急激な感染拡大と収束が、供給体制や需給の変動に大きな影響を与え高水準のインフレが起こっていましたが、2月からはじまったロシアによるウクライナ侵攻により、3月は、さらにエネルギー関連を中心に大幅な値上がりが続いていました。今日発表された、先月3月の消費者物価指数 (CPI) は、一年間で、8.5%の上昇となり、昨年12月の7%、1月の7.5%、2月の7.9%を上回り、4ヶ月連続記録を更新し 1981年以来の水準となっています。3月のみの上昇率は、12月、1月、2月を上回る 1.2% とさらに上昇を続けています。先月3月には、フェデラルリザーブは、パンデミックがはじまって以来 0%となっていた、FF金利 (Fed Fund Rate) の25bp の利上げを行いましたが、今後さらに急速な利上げが続いていくことが予測されています。
アメリカでは、昨秋頃から物価の上昇を感じることが多くなっています。年末前後以降は、オミクロンの大流行による供給サイドの問題もあり、ガソリンをはじめとしたエネルギー関連の値上がり、人出不足、人件費高騰などを背景に、様々な商品の値上げを発表する企業が増え、様々な物の値段の上昇が続いていました。オミクロンの大流行が落ち着いたと思ったら、2月に、今度はロシアによるウクライナ侵攻が勃発してしまい、エネルギーなどコモディティ関連を中心にさらに値上がり圧力が強まり、3月はそんな影響が特に感じられました。
今日、アメリカ労働統計局 (Bureau of Labor Statistics) が、3月の消費者物価指数 (CPI) を発表しました。12月のインフレ率 は、一年間で 7%、1月のインフレ率 は、7.5%、2月のインフレ率 は、7.9% と高水準で、1982年以来最高となるインフレ率となっていましたが、3月はさらにそれを上回る 8.5.% という、1981年以来の高い数字になりました。
3月一ヵ月間の上昇率は 1.2% とここ数ヵ月を上回る高い水準となっています。変動の激しい、エネルギーと食費を除外した、コアCPIも、先月の6.4%を若干上回る6.5%と高い水準となっていますが、一ヵ月間の上昇率は、2月の0.5%から若干減少し、0.3%となっています。
様々な項目の中で、特に3月、上昇率が高かったのが、エネルギー全般の11%で、特にガソリンは 18.3%、燃料用石油は 22.3%と大幅増となっています。その他、交通の2%、食費の1.0% (特に自宅での食費1.5%)、アパレルの0.6%、住居の0.5%など、先月のトレンドが継続し、全般的に色々なものが上昇しています。大幅な上昇を続けていた中古車は、ようやく減少に転じています。詳細は、こちらです。
ようやくオミクロンの大流行が収まり、通常モードに戻り、供給が正常化し、インフレも落ち着くのではないかと期待していましたが、ロシアによるウクライナ侵攻がはじまってしまいました。経済制裁と戦禍によるため、エネルギーを中心に様々なコモディティ価格の上昇がしばらく続き、インフレももう少し長い期間に渡って継続する可能性が高くなっています。
とは言え、4月に入り、だいぶ石油の値段が下がり、ガソリン価格も減少に転じつつあるので、来月のCPIは、少し落ち着いて来るかもしれません。
パンデミックにより様々な物の需給が急速に変動しやすく、金融緩和によるアセットバブルの状態の現在、利上げもはじまるということで、株式市場をはじめ、様々な資産の価格も大きく変動しそうです。インフレ時には、インフレに連動したアメリカ国債、インフレ連動債もあります。I-Saving Bond は、一年間の上限額がありますが、タックスリターン時に追加で購入する選択肢もあります。
インフレで最近本当にアメリカのスーパーの食品の値段が高くなっていますが、スーパーでお得にお買い物する方法もあるので、この機会に利用してみるのもいいかもしれません。
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