ついにアメリカ国内でも旅行制限 国内移動者に14日間の自己隔離令 フロリダ ハワイ アラスカなど

Florida (14)

とうとうアメリカ国内でも渡航制限がはじまりました。ニューヨーク周辺をはじめ、アメリカ各地で、不要な外出が禁止され、ロックアウト状態となっていますが、そんなエリアから逃れて、国内の他の地へ避難する人も多いようです。そんな状況下で、渡航者の流入が多いのが、フロリダやハワイ、アラスカなどです。フロリダではニューヨーク周辺からの渡航者に対して、また、ハワイ、アラスカなどでは全ての渡航者に対して14日間の自己隔離令を出しています。

ニューヨークでは、新型コロナウイルスの感染者が激増を続けており、アメリカ最大の大流行エリアとなっています。3月25日現在、ニューヨークタイムズの Coronavirus in the US によるとニューヨーク州では3万人超の感染者、NYCはその半数強となっており、現在、急ピッチで、医療設備の準備が進められています。

ニューヨークがアメリカ最大の新型コロナウイルス流行地域に FEMA大規模災害宣言

そんな中、感染拡大を防ぐためにニューヨークで先週末からスタートしたのが、不必要な外出を禁止する自宅待機令ですが、ニューヨークを離れ、別邸や田舎の実家へ避難したり、または安全な国内の旅行先に向かった人も多いようで、ホワイトハウスでは、移動先での自主的な2週間の自己隔離を呼び掛けています。
ニューヨーク周辺の他、カリフォルニア州など、全米各地にロックダウン状態のエリアがあり、アメリカ国内でも特定の安全な地域に避難旅行者が集まってきていると思われます。

ローカルビジネスを止めることなく、旅行者からの新型コロナウイルスの感染を防ぐために、まず行われるのが訪問者の隔離です。ハワイ、アラスカでは、アメリカ国内を含め全ての渡航者に、14日間の自己隔離令を出しています。

最初は、旅行者の自己隔離政策から始まり、渡航者は減るのですが、現実的には、結局、地域感染が増加していき、渡航者減少から、ローカルビジネスの運営もだんだん難しくなっていき、お店を開けていてもあまり意味がないようになり、地域経済が停滞していきます。旅行者の隔離政策が始まってからしばらく後、ハワイ州は、結局、ニューヨーク同様のロックダウンに、今日から突入しています。現在の所、4月30日までとなっています。

フロリダ州では、現在、ニューヨーク周辺(ニューヨーク、ニュージャージー、コネチカット)からの新たな渡航者に対してのみ、14日間の自己隔離令 (PDF) を出しています。フロリダ州は、どうしてもロックダウンは避けたいようですが、フロリダ州内の感染者数は、1500人を超えており、現実的には、もう少ししたら避けられないと思われます。
フロリダは、大学生の春休み (Spring Break) の旅行先としても大人気で、全米で非常事態宣言が出ていたにも関わらず、ビーチで大はしゃぎする大学生たちが話題になりました。学生が、長い間待ちわびていたお休みと言うことで、気持ちは分かりますが、行政が前もって強くアドバイスしてあげるとよかったのかもしれません。Spring Break 旅行後の学生にもやはり感染者が出て来ているようです。

アメリカ全体の新型コロナウイルス対策は、こちらで紹介しています。国会で、この1週間程、議論されて来た、現金の給付を含む、220兆円規模の大規模な新型コロナウイルス経済救済案は、もうすぐ議決されそうです。

アメリカの新型コロナウイルスの現状と対策 最新情報!

ついにアメリカ国内でも旅行制限 国内移動者に14日間の自己隔離令 フロリダ ハワイ アラスカなど was last modified: 3月 25th, 2020 by mikissh