アメリカの祝日・休日には、知っておくべき、アメリカの大切な日が何日かあります。アメリカではたくさんお休みがある印象を持っている人が多いかもしれませんが、実は、アメリカでは、祝日・休日が意外と少なく、お休みが多い日本はうらやましいです。アメリカの祝日の一覧カレンダーと、その中でも知っておくべき大切な祝日、それぞれの祝日の日の意味とそのお祝いの仕方、その祝日・休日の過ごし方など、祝日日数が少ない、ちょっと変わっている、アメリカの祝日・休日事情について色々紹介します。
アメリカの祝日・休日 日数
アメリカの祝日は、一年間で何日あるでしょう?
アメリカの祝日は 11日間あります。
日本の祝日は毎年16日間もあるので、アメリカの祝日はとても少ないです。
アメリカの祝日の日数は、2021年から1日増え、年に11日になりました。それまでは、アメリカの祝日は、毎年10日しかなかったのです。
その新しく加わった、アメリカの祝日は、6月19日 ジューンティーンス Juneteenth という祝日です。アメリカの祝日が増えたのは実に約40年ぶりのことでした。
独立記念日やクリスマスなど、アメリカの祝日は、イベント的なものが多いためか、毎月のように祝日があって、お休みがたくさんあるような印象を持たれがちなのですが、実際は、1年間にたった11日しかありません。しかも連邦政府、各州政府、証券取引所など、それぞれで休日になるかの判断が異なるので、統一された、アメリカの祝日らしいお休みというと、元旦、独立記念日、サンクスギビングデー、クリスマスなどくらいになり、さらに少なくなります。
そんな貴重なアメリカのお休み、アメリカの祝日は、いつ、どんな日があるのか紹介します。
アメリカの祝日 カレンダー
アメリカの祝日になっている、この11日間は、正式には、連邦政府の祝日 (Federal holidays) と呼ばれている、アメリカ合衆国としてのお休みです。1月から12月まで以下11日間の休日があります。
2024年 アメリカ祝日 カレンダー はこちらです。
祝日 | 2024年カレンダー | |
元日 | New Year’s Day | 1月1日 |
マーティンルーサーキングの日 | Martin Luther King, Jr. Day | 1月15日(月) 第3月曜日 |
大統領の日 | Presidents’ Day | 2月19日(月) 第3月曜日 |
メモリアル・デー | Memorial Day | 5月27日(月) 最終月曜日 |
ジューンティーンス | Juneteenth | 6月19日 |
独立記念日 | Independence Day | 7月4日 |
レイバー・デー | Labor Day | 9月2日 第1月曜日 |
コロンブスデー | Columbus Day | 10月14日 第2月曜日 |
ベテランズ・デー | Veterans Day | 11月11日 |
サンクスギビング・デー | Thanksgiving Day | 11月28日 第4木曜日 |
クリスマス | Christmas | 12月25日 |
アメリカと日本の祝日の違い
1.アメリカの祝日は州によって違う。国の祝日と州の祝日
アメリカは、ちょっと面白い国で、州ごとに、祝日を決定することができるようになっています。
そのため、国が定めているオフィシャルな祝日でも、州の決定によってはお休みにならない日もあります。
また、それぞれの州が独自に定める、州の祝日 (State Holidays) という日もあるので、住んでいる場所によって、お休みが変わってきます。
アメリカは、州が集まってできた国、合衆国という名前にもあるように、もともとはそれぞれの州の権限が強かった国で、そんな歴史的な州の独立性が、現在でも反映されているのです。
2.アメリカの祝日の振替休日
アメリカの祝日は、何月何週目の何曜日という形で指定されているお休みも多いのですが、時々、〇月〇日と特定の日が祝日になることがあります。
もしその祝日が、日曜日に当たってしまった場合は、日本同様、翌月曜日が振替休日となります。
祝日が土曜日に重なってしまった場合はどうなるでしょうか。実は日本とアメリカで扱いが異なります。
日本 → 振替休日はないので、1日祝日が減ることになります。
アメリカ → 前日の金曜日が振替休日でお休みになります。
祝日が土曜日にあたってしまった場合、日本にいるときは、残念に感じていましたが、アメリカでは、きちんと、前日の金曜日が振替休日になります。
日曜日が祝日と重なってしまった場合、ほとんどの場合、月曜日が振替休日となりますが、ここはアメリカ、州によって違うこともあり、日曜日の祝日の振替休日が金曜日になることもありますので州ごとに確認するのがおすすめです。
3.ビジネス、学校で祝日が異なる
連邦政府と州政府、つまり、国と州で祝日が異なることがありますが、さらに政府以外の一般ビジネスや学校でも対応が異なることがあります。
例えば、ニューヨーク証券取引所をはじめとした金融市場は、独自の証券取引所の祝日スケジュールがあります。
コロンバスデーやベテランズデーは、連邦政府の祝日なのですが、株式市場などは通常通りにオープンするので金融機関はお休みではありません。
国の祝日ではないにも関わらず、イースター前のグッドフライデーが、証券取引所の休日になっています。
また、独立記念日の前日、感謝祭の翌日、クリスマスの前日などは、通常より短く、午後1時で終了します。
ニューヨーク証券取引所 の祝日スケジュールは、こちら で確認できますが、以下の日が証券取引所の祝日となっています。
祝日 | 日程 | |
元日 | New Year’s Day | 1月1日 |
マーティンルーサーキングの日 | Martin Luther King, Jr. Day | 1月第3月曜日 |
ワシントンの誕生日 | Washington’s Birthday | 2月第3月曜日 |
グッドフライデー | Good Friday | 4/7 イースター前の金曜日 |
メモリアル・デー | Memorial Day | 5月最終月曜日 |
ジューンティーンス | Juneteenth | 6月19日 |
独立記念日 | Independence Day | 7月4日 |
レイバー・デー | Labor Day | 9月第1月曜日 |
サンクスギビング・デー | Thanksgiving Day | 11月第4木曜日 |
クリスマス | Christmas | 12月25日 |
アメリカの祝日カレンダー一覧
アメリカの祝日、アメリカ連邦政府の祝日 (Federal holidays)となっている、アメリカの公式のパブリックホリデーのお休みの紹介です。
元日 New Year’s Day 1月1日
1月1日の元旦は、アメリカでも祝日となりお休みです。
でも、日本のように、新年のお正月休みは全然なく、年末 12/31 は、カウントダウンで盛り上がり、1/1 の元旦はお休みとなり、その後は完全な日常に戻ります。
11月から続いていた年末のホリデーシーズンの終了の日と言った感じで、この日を境に、新年心新たに新しい目標を立てて、健康に気を付けてきちんとした生活をし始める人が増えます。
マーティン・ルーサー・キング・ジュニアの誕生日 Martin Luther King, Jr. Day 1月第3月曜日
マーティン・ルーサー・キング・ジュニア、通称、キング牧師の誕生日を、記念日とし、祝日になっています。
毎年1月の第3月曜日を、マーティン・ルーサー・キング・ジュニアの誕生日(キング牧師の日)として制定しているので、3連休になります。
大統領の日 Presidents’ Day 2月第3月曜日
アメリカの初代大統領、ジョージワシントンの誕生日 (George Washington’s Birthday) をお祝いする日として制定された、この祝日は、大統領の日 (Presidents’ Day)として、アメリカの歴代大統領を称える祝日でもあります。 2月の第3月曜日がアメリカの祝日、大統領の日となるので、3連休になります。
メモリアル・デー Memorial Day 5月最終月曜日
メモリアルデー (Memorial Day) は、日本語では「戦没将兵追悼記念日」と呼ばれている祝日で、アメリカの戦没者を追悼する日です。
星条旗の国旗が掲げられ、お墓やメモリアルにはお花が飾られます。
メモリアルデーは、そんな軍にまつわる祝日であると同時に、一般的には、夏の始まりを告げる日として知られていて、メモリアルデーの3連休の週末から夏休みモードがスタートし、夏の旅行へ訪れる人も増え始めます。アメリカの大セールのひとつ、メモリアルデーセールも開催されます。
ジューンティーンス Juneteenth National Independence Day 6月19日
ジューンティーンス (Juneteenth National Independence Day) は、2021年から加わった、アメリカの新しい祝日です。奴隷解放記念日をお祝いする日として制定された祝日で、州によっては、以前からお休みだったところもあるのですが、アメリカ合衆国の正式な祝日として2021年から新しく制定されました。
→ アメリカの新しい祝日 奴隷解放記念日 ジューンティーンス 6月19日!
独立記念日 Independence Day 7月4日
7月4日は、アメリカ独立記念日 (Independence Day) 、アメリカ人は普通この日を “Fourth of July” と呼んでおり、毎年必ず、7/4 が独立記念日のお休みとなります。
アメリカ独立記念日の日には、全米各地で花火大会など色々なイベントが行われ、最もアメリカらしさを感じることができるお休みかもしれません。
アメリカのセール の代表的なもののひとつ、独立記念日セールが大々的に開催され盛り上がります。
レイバー・デー Labor Day 9月第1月曜日
レイバー・デー (Labor Day) は、日本の祝日でいうところの勤労感謝の日のような祝日です。
メモリアルデーの連休を夏の始まりの週末とし、この9月第1月曜日のレイバーデーの三連休を、夏休みの終わりの週末とし、最後の夏の旅行へ出かける人も多いお休みです。
アメリカの各地で夏の終わりを楽しむような色々なイベントも行われ、旅行者たちも増え、にぎやかで楽しい三連休の週末となります。
ニューヨークでも、例年、様々なイベントが開催されます。
コロンブスデー Columbus Day 10月第2月曜日
クリストファー・コロンブス (Christoper Columbus) により、1492年10月12日に、アメリカ大陸が発見された日をお祝いする祝日が、コロンブスデー (Columbus Day) です。
毎年10月第2月曜日が祝日となり、3連休のお休みとなっています。
コロンブスデーは、物議をかもしている祝日でもあり、アメリカでは、州によって扱いが変わる祝日です。
コロンブスデー (Columbus Day) ではなく、先住民の日 (Indigenous People’s Day/ Native American Day) としている州もあります。 証券取引所をはじめ金融市場は、通常通りの営業となります。
ベテランズ・デー Veterans Day 11月11日
毎年11月11日は、ベテランズデー (Veterans Day)、退役軍人の日です。
メモリアルデーと同じく軍の関係の祝日となりますが、メモリアルデーは、戦死された現役軍人の方たちに敬意を表する祝日で、ベテランズデーは、退役した軍人の方たちに敬意を表する祝日となっています。ベテランズデーも、証券取引所をはじめ金融市場は、通常通りの営業となります。
サンクスギビング・デー Thanksgiving Day 11月第4木曜日
アメリカの大切な祝日のひとつである、感謝祭(サンクスギビングデー Thanksgiving Day)。
日本のお正月のように、お休みになるお店も多く、実家へ帰って、家族団らん、ご馳走を食べたりして楽しむ日となっています。
毎年11月第4木曜日が、感謝祭(サンクスギビングデー Thanksgiving Day)となっていて、その前後の週末と合わせて長めのお休みをとる人も多くなり、ホリデーシーズン到来の祝日でもあります。
サンクスギビングデーの翌日は、一年で一番の大セール、みんながショッピングに夢中になる日、ブラックフライデー です。
クリスマス Christmas 12月25日
感謝祭の日同様、アメリカの大切な祝日のひとつとなっているのが、キリストが生まれたとされる日、クリスマス (Christmas)です。
クリスマス (Christmas) は、毎年12月25日です。
11月末の感謝祭の日から、クリスマス、年末にかけて、ホリデーシーズンとも呼ばれていて、家族と過ごしたり、旅行したりする人も多く、とても楽しい雰囲気となります。
ニューヨークでも、美しい飾り付けがされたり、様々なイベントが開催されたり、とても盛り上がります。
アメリカのクリスマスのおすすめの過ごし方と楽しみ方 で紹介したように、アメリカのクリスマスは日本とは違うことがいっぱいあります。
4年に1度のアメリカの祝日
大統領の就任式 Inauguration Day 1月20日
アメリカの祝日は、上記11日の祝日に加えて、実はもう1日、例外の祝日があります。
4年に一度、大統領の就任式が行われる日、1月20日が祝日となる、Inauguration Day です。
次回の Inauguration Day は、2025年1月20日になります。その年はアメリカの祝日が1日増えます。
ちなみに、もし1月20日が日曜日になった場合は、1月21日が祝日になります。
まだある アメリカのお休み
アメリカの祝日は、このように日数としては意外と少ないのですが、実は、公式の祝日、パブリックホリデー以外にも、アメリカで一般的に多くの人がお休みモードとなる、有名な日、イベントの日もあります。
イースター 3月ー4月
アメリカの公式な祝日ではありませんが、多くの人がお休みモードになる、代表的なホリデーと言えば、イースターがあります。
イースターは、イエスの処刑後、復活したとされるキリスト教由来のお祭りの日です。太陰暦ベースなので、毎年日程が異なり、3月22日から4月25日の間の、その年に該当する日曜日が、イースターサンデーとして祝われます。2024年のイースターは、3月31日(日)です。
春の訪れをお祝いするような日でもあり、アメリカでは、イースター休暇を楽しむ習慣があります。
イースターは、必ず日曜日となり、祝日ではありませんが、イースター前の金曜日は、グッドフライデーと呼ばれています。アメリカでは、グッドフライデーは、公式な祝日ではありませんが、ニューヨーク証券取引所はお休みとなります。イギリスをはじめとしたヨーロッパの国々、カナダ、オーストラリア、ニュージーランドなどでは、祝日となっています。
アメリカの祝日は、イベントのように盛り上がる日も多く、旅行のピークシーズンでもあり、アメリカの大セールの時期 でもあります。アメリカの祝日日数は少ないかもしれませんが、アメリカ人たちは、わりと好きなタイミングで休暇を取る人も多いので、うまく休みの時期をずらしてお休みし、旅行を楽しむ人も多いです。
まだまだある、アメリカの楽しい記事をよかったらご覧ください。