July4th

アメリカ独立記念日ってどんな日?

July4th

7月4日は、アメリカの独立を祝う 独立記念日、インディペンデンス・デイ (Independence Day) です。アメリカでは、”Fourth of July” または “July Fourth” と呼ばれていますが、2020年7月4日は、アメリカの244回目の誕生日をお祝いする日となります。例年、アメリカ各地で様々なイベントが開催され、夜は待ちに待った花火大会です。BBQ パーティを楽しんだり、ホットドッグ大会を観戦したりと、アメリカらしいお休みとなります。今年の7月4日は、週末の土曜日に重なるため、ニューヨーク証券取引所などでは、前日の7月3日がお休みとなります。
2020年の アメリカ独立記念日のイベント は、コロナの影響で特別版になりますが、今年も多くの人が、アメリカの建国をお祝いします。
ところで、アメリカの独立記念日の由来を知っていますか?アメリカの独立にちなんだ面白いトリビアと合わせて紹介していきます。

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アメリカ独立記念日の由来

7/4 アメリカ独立記念日は、いわゆる、アメリカの建国記念日です。日本にも建国記念日がありますが、アメリカは、イギリスの植民地、当時の大英帝国の一部として発展した経緯から、アメリカがイギリスからの独立を宣言した日を「独立記念日」(Independence Day) とし、アメリカの誕生を祝う祝日となりました。

アメリカがイギリスから独立しようとしたそのきっかけは、イギリスの植民地に対する税制への不満からでした。1775年に、マサチューセッツ州でイギリス軍との抗争がはじまり、1776年には、アメリカ東部13州の代表がフィラデルフィアに集まり、アメリカの方向性を決定するための会議が行われました。その会議の中で、共同し、イギリスからの独立を目指すこと (Lee Resolution) が決議されたのが 7月2日。そして、トーマス・ジェファソンが中心となり作成された、アメリカ独立宣言 (United States Declaration of Independence) の文書が一般に公開された日が、1776年7月4日です。それから現在に至るまで、7月4日が「アメリカの独立記念日」として、全米で広く祝われるようになりました。

アメリカ合衆国の歴史のはじまりは、18世紀の絶対王政の時代に、アメリカが当時絶対的権力を持っていたイギリス国王に立ち向かい、イギリスとの絶対的な兵力の差をものともせずに、大きな困難を乗り越えて勝利を勝ち取った!という、アメリカらしいはじまりからスタートします。

アメリカ合衆国は、近代初の「自由と平等」の理想を掲げた国で、そんな理想を明文化したのが、アメリカ独立宣言でした。
アメリカ独立宣言を発表した、1776年7月4日という日は、「自由と平等」のその後の世界に大きな影響を与えるきっかけになった日とも言えます。

アメリカの独立気運の引き金となった事件

18世紀中頃、アメリカの東海岸一帯はイギリスの統治下にある植民地でした。
一方、アメリカ内陸部のルイジアナやミシシッピ川周辺、5大湖などのエリアは、フランスの統治下にある植民地でした。
北米を含め世界中で植民地拡大競争をしていた当時のイギリスとフランスの間には必然的に対立が起こっていました。そんなイギリスとフランスがアメリカで起こしたのが植民地をめぐる戦い、フレンチ・インディアン戦争です。

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(Wikimedia)

このフレンチ・インディアン戦争は、現在のピッツバーグの辺りではじまった小競り合いがきっかけでした。面白いのは、後に独立戦争で活躍し、アメリカの大統領になるあのジョージ・ワシントンがまさにこのフレンチ・インディアン戦争のきっかけとなる事件に登場する人物であり、イギリス軍の一人として戦っていたのです。フレンチ・インディアン戦争は、10年近くの長い年月をかけて続いた戦争で、最終的にはイギリスが勝利し、北米での地位を確たるものとしましたが、イギリスは莫大な戦費を費やしてしまい、これが後のアメリカの植民地に対する重税につながり、ボストン茶会事件などが勃発することとなります。
そして最終的に1775年にマサチューセッツのレキシントン・コンコードでアメリカ対イギリスの本格的な戦いの火蓋が切って落されることとなったのです。

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いよいよアメリカの独立宣言作成

イギリスとの戦争がはじまり、アメリカ独立の機運が高まり、そんなムーブメントの拠り所となる独立宣言が作成されることになります。
1776年7月2日に13州による大陸会議で独立宣言は承認されました。その後、独立宣言書の表現などの微調整が行われ、最終的に公開バージョンが完成したのは 7月4日、実際に印刷された独立宣言の文書にも 7月4日と記されています。

実は独立記念日は7月4日ではなく、7月2日ではないかという説もありました。
独立への決意 (Lee Resolution) が決議された日が 7/2 だったため、実際に会議に参加した、第二代大統領 ジョン・アダムズ (John Adams) も、7月2日がお祝いの日になるだろうと考えていたそうです。

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独立の鐘 自由の鐘(リバティベル)

アメリカ独立宣言といえば、フィラデルフィアの 自由の鐘(リバティベル)独立の鐘 として有名です。

あの自由の鐘は、当然独立記念日となる7月4日に鳴らされたものだろうと思う人も多いでしょうが、実は独立記念日である7月4日にはあのリバティベルは鳴らされませんでした。独立宣言が実際に初めて公に読み上げられ、独立のベルが鳴らされたのは、その4日後の 7月8日のことだったそうです。

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アメリカ合衆国の13州

現在のアメリカ合衆国は 50州 あります。アメリカが独立した当時は、13州しかありませんでした。当時、イギリスの植民地だったエリアの行政区分で、その13州は、ニューヨーク州をはじめ、アメリカ東海岸の州により構成されていました。その13州がこちらです。

1. ニューハンプシャー州
2. マサチューセッツ州
3. ロードアイランド州
4. コネチカット州
5. ニューヨーク州
6. ニュージャージー州
7. ペンシルベニア州
8. デラウェア州
9. メリーランド州
10. バージニア州
11. ノースカロライナ州
12. サウスカロライナ州
13. ジョージア州

独立戦争前後は、フィラデルフィアが中心となっていましたが、独立戦争後、最初の首都となったのは、ニューヨークでした。
その後、現在のアメリカの首都である、ワシントンDC が建設される前までに、再び、フィラデルフィアが首都となっていた時期もあります。

世界最強のイギリスにアメリカが勝てた理由

1776年の独立宣言後、アメリカはすぐ独立国になれたわけではなく、その後もニューヨークを占拠されるなど、イギリス軍が圧倒的に優勢な状態が続きました。ジョージ・ワシントンの指揮の下、上手く退避しながら、粘り強くイギリスと戦い続け、最終的に、1783年にアメリカが勝利を勝ち取り、独立が認められました。

当時世界最強の海軍を持っていたイギリスとの独立戦争で勝ったアメリカの勝因のひとつは、ホームの地の利を生かした内陸部での粘り強い戦いが大きかったようです。
また、もうひとつは、イギリスと敵対していたフランスをはじめオランダやスペインなどからの援助があったことも大きかったようです。
独立宣言の大きな目的の一つには、フランスなどイギリスと敵対する国々からの支援を得る目的もあったそうです。

ニューヨークやニュージャージー周辺は独立戦争時の主戦場の一つで、ジョージ・ワシントンの指揮の下、スタテンアイランド、ブルックリン、マンハッタン、ホワイトプレーンズ、フォートリー、トレントン、プリンストン、ポーラスフックなどで戦いがありました。独立戦争の全体像を知りたい人は、こちらの タイムライン によくまとめられています。また、かなり長いですが、アメリカ独立戦争の背景、経過など詳しく知りたい人はこちらの映像 (Part1, Part2) または、アニメでアメリカ独立時の歴史を学べる “Liberty Kids” も意外と面白く、キッズにもおすすめです。

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(how stuff works)

アメリカ独立記念日を機会に、アメリカの歴史に興味がある人は、アメリカ誕生のきっかけとなった、独立戦争などアメリカ独立に関するドキュメンタリーやアニメを見て、歴史を学んでみるのもおすすめです。

参考
Liberty! The American Revolution – PBS(1997) Playlist
Liberty’s Kids Animation Playlist
Rebels and Redcoats – BBC(2003) 1, 2, 3, 4
The Revolutionary War: Animated Battle Map Playlist
The Revolution – History Channel(2007) Playlist

独立記念日は有名な大統領たちの命日

7月4日のアメリカの独立記念日は、実はアメリカの有名な大統領たちの命日の日でもあります。
不思議なことに、ジョン・アダムズ (John Adams)、トーマス・ジェファソン (Thomas Jefferson)、そしてジェームズ・モンロー (James Monroe) と何人ものアメリカ初期の大統領たちが、このアメリカ独立記念日の7月4日に亡くなっているのです。あまりにも不思議な歴史の偶然が重なり過ぎています。

そんな 7月4日にまつわる面白いトリビアをこちらでご覧いただけます。

世界で最初の自由と平等の国アメリカ

当時、絶対的な権力を持っていたイギリスの王に立ち向かい「自由と平等」という理想を掲げ、独立を達成したアメリカは、当時としては極めて画期的な独立国家でした。
そんなアメリカを目の当たりにし、フランスでもその後、1789年フランス革命が起こることとなります。

現在ではすっかりこのイデオロギーが当たり前の世界となっていますが、最初の一歩を踏み出したアメリカの行動は、その後の時代の大きな転換点だったのです。そして経済活動の自由の観点から発展した資本主義という、国を繁栄させるためのゲーミフィケーションを上手く活用し、現代のアメリカとなり、今でも世界中にその強いイデオロギーで影響を与え続けています。

そんなアメリカの歴史が、現在でも新しいことに挑み、失敗を失敗とも思わない土壌を生み、今でも世界中からのアントレプレナーを惹きつける魅力となっているのかもしれません。

例年、7/4 のアメリカの独立記念日には、全米中で、多くの人が、BBQ を楽しみ、夜は花火を見に出かけたり、テレビで鑑賞したり、また地域のイベントに参加したり、歴史にちなんだ場所を訪れて独立戦争時代に少し思いを馳せたり、なんていう独立記念日ならではの過ごし方もしますが、夏の連休ということで好きな場所へ旅行に行き、夏のバケーションを楽しむ人もたくさんいる、各々が好きに楽しむホリデーとなっています。

今年2020年のアメリカ独立記念日は、メイシーズの花火は、スペシャルバージョンとなり 6/29 から 7/4 まで毎日打ち上げられています!

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2020年アメリカ独立記念日イベントの一覧はこちら。

ニューヨーク アメリカ独立記念日イベント2020 大特集!

Happy 4th of July! 
楽しいお休みをお過ごし下さい♡

アメリカ独立記念日ってどんな日? was last modified: 7月 4th, 2020 by mikissh