アメリカのCDCは、先日、マスクの推奨基準を変更しました。感染力の極めて高いオミクロンの流行により、最近では、N95 のマスクをしている人を見かけることも多くなって来ています。今回、影響力が強いCDCが、今までの不織布マスク(サージカルマスク)や布マスクではなく、N95 や KN95 のマスクへのアップグレードを推奨したため、今、パンデミックスタート時を思い出すような、N95マスク購入競争が再びアメリカで起こりつつあります。
以前から日本では、冬になるとマスク姿の人をよく見かけましたが、パンデミック前のアメリカでは、ほとんどマスクをしている人はいませんでした。そんな状況は、パンデミックで一変、当初は、マスクは必要ないというスタンスだったCDCも立場を変え、マスクを推奨し、現在では、多くの公共の屋内で必須のルールが課されるなど、すっかりマスク着用が、当たり前となっています。
パンデミック当初は、マスク全般が不足していたこともあり、微粒子のフィルター機能の高い N95 マスクなどは、医療関係者用に確保するため、一般は、サージカルマスク(不織布マスク)や布マスクなどが推奨されていました。
昨年末に感染力が極めて高い新変異型のオミクロンが登場し、ニューヨークでは、ピークを越えた印象ですが、アメリカでは、感染者数の最高記録を更新するなど感染が拡大中の状況の中、N95 などの在庫、製造も十分増えたためか、CDC は、先日1月14日に、これまでのスタンスを変え、医療関係者以外の一般の人々にも、N95やKN95 などの使用を推奨しました。
Masks + vaccines + boosters = best protection against #Omicron.
When you wear a mask, you help protect yourself & others from #COVID19. Choose a mask with the best fit, protection, and comfort for you. More: https://t.co/qaFMqtKQXQ. pic.twitter.com/GdSUCbERDK
— CDC (@CDCgov) January 14, 2022
個人的には、マスク着用を徹底することは大切ですが、マスクの細かな性能にそこまで神経質になることはないのでは?と思ってしまいます。今まで通りのマスクでも十分な気はしますが、今回CDCが推奨したことにより、必須となる所が出て来るのではないかと思うので、一応準備は必要だと思います。
特に、自由にルールを決めることができる、学校や会社などでは、N95 や KN95 のマスクを必須とするところも出てくると思います。
一般が利用する交通機関や公共スペースなどで、N95 や KN95 が義務化される可能性は、それ程高くないと思いますが、自分が感染してしまった時や、一緒に暮らす家族が感染してしまった時などにも、高性能なマスクがあると重宝すると思います。
N95 や KN95 のマスクは、今回のCDCの推奨変更により、またしばらく入手が困難になりそうなので、入手可能なうちに、予備を手に入れておくのもいいかもしれません。
私も今日 N95 のマスクをオンラインで購入したのですが、オンラインには驚くほどたくさんの種類のマスクが並んでいて、どれを購入するのか本当に悩みました。
N95 KN95 などの品質保証のマスクは、正式な証明を得て販売されています。
ところが、市場に出回っている KN95 マスクの 60パーセントもの商品が偽物だといわれています。
偽物を間違えて買わないように、N95 KN95 などの正規品を購入するために知っておきたい、正しいマスクの見分け方を、アメリカのCDCがを教えてくれているので紹介します。
N95 マスク
・ N95 のマスクとは、95%以上の空気中の微粒子をシャットアウトすることができる、高品質フィルターのマスクです。
・ N95 のマスクは、”NIOSH” の認定マスクです。
NIOSH とは、National Institute for Occupational Safety and Health、アメリカ合衆国国立労働安全衛生研究所のことで、CDC (Centers for Disease Control and Prevention、アメリカ疾病予防管理センター)の組織下にあり、N95 のマスクの基準をクリアしているかどうかを認定管理しています。
・ N95 のマスクを購入するとき、注意するべきチェックポイントが6つあります。
正式認証を受けた N95 のマスクの本体には、必ず以下6点の内容が明記されています。
1.NIOSH の認定マーク
2.会社名
3.モデル
4.ロットナンバー
5.TC approval number
6.N95
以下の図のように、正規品であれば、6つのマークがマスクの表にスタンプされています。購入時にはこれらを必ずチェックしてから購入しましょう。
詳細は こちら です。CDCのサイトでは、承認された N95マスクの一覧、直近の偽物リスト なども紹介されています。
N95 マスク おすすめ商品
N95マスクのおすすめ商品をいくつか紹介しておきます。
①
アメリカのマスクの大手ブランド、3M の N95マスクです。
N95マスクは、ちょっと息苦しく感じたりすることもありますが、そんな中、比較的付け心地がいいと評判がいいのが、こちらの商品です。
→ 3M Aura Particulate Respirator 9205+ N95
②
さきほど紹介した 3M Aura のもうひとつのシリーズのマスクです。
この付け心地がいいシリーズは、バンドの部分の材質の違いで、2種類の商品があります。こちらは、バンドが太目の方です。
→ 3M Aura Particulate Respirator 9210+ N95
③
一般的な形で人気の商品がこちらです。
→ N95 NIOSH Certified Face Mask
④
アメリカのマスクの大手ブランドのひとつ、Honeywell N95 Mask です。
→ Honeywell N95 Mask
N95 は、サイズ展開が大人用だけで、子供用のものはありません。
一番小さいものが、Sサイズになります。小さい子供用のマスクとしては無理ですが、大きい子供用としては使えそうです。
KN95 マスク
N95 と並んで、たくさんでているのが、KN95 のマスクです。
KN95 は、中国の基準で生産されているマスクですが、95%の空気中の粒子をシャットアウトすることができる、高品質フィルターのマスクです。
N95 と KN95 は、似ていますが、中国では、それ程しっかりと検査が行われておらず、品質にバラツキがあるようなので、一般的には、アメリカの NIOSH 認定の N95 マスクの方が信頼性が高いとされています。KN95 の中でも、信頼性が高いブランドを選べば問題はないと思います。KN95 同様、KF94 という基準もありますが、こちらは、韓国による基準で、微粒子の通過を防御する性能が、94% 以上となっています。
黒やピンクなど、デザイン性で優れたものが多いです。
KN95 と KF94 には、様々なサイズがあり、こういう 子供用マスク なども色々あるようです。