オバマ大統領は、2016年、アメリカ大統領としての任期の最終年を迎え、ラストスパートで、キューバとの関係正常化など、活発に友好外交を展開しています。そしてとうとう2016年5月に、日本の伊勢・志摩で行われるサミットに参加するため日本を訪れ、その期間中5月27日に、オバマ大統領が広島を訪問することがホワイトハウスから発表されました。
先月、国務長官のジョン・ケリーさんが広島を訪れ、そしてオバマ大統領も現役大統領としてはじめて広島を訪れるのではないかという噂がされていましたが、今日、とうとうオバマ大統領の広島訪問が発表されました。
BREAKING: @POTUS will be the first sitting U.S. President to visit Hiroshima on May 27 → https://t.co/2OsOLAslRa pic.twitter.com/Z2mh87dzSs
— White House Archived (@ObamaWhiteHouse) May 10, 2016
オバマ大統領は5月27日に広島平和記念公園を訪れるそうです。
第2次世界大戦の末期、1945年の8月、広島と長崎に原子爆弾が落とされ、戦争は終結することとなりました。終戦から70年程経ち、それ以降も危機的な状況はありましたが、その被害の甚大さ、悲惨さが認識されてか、その後、原爆は使用されていません。軍とは関係のない、多くの一般市民が巻き込まれた悲惨な歴史です。そんな過去の悲惨な歴史から、これからの世界平和、核軍縮をアピールする絶好の舞台であることは間違いないと思います。
日本へ一時帰国したときには、日本国内を色々と旅行していますが、数年前、帰国したときには九州、四国、広島など西日本を周ってきました。そのときに広島では、広島平和記念資料館 (Hiroshima Peace Memorial Museum) をはじめて訪れ、とても衝撃を受けました。
歴史的事実として教科書などで学んで知っていても、この広島平和記念資料館 (Hiroshima Peace Memorial Museum) で展示されているリアルな歴史の痕跡をみたら誰もが心を揺さぶられると思います。今回、大統領がこの広島平和記念資料館を訪れる時間があるかは分かりませんが、是非訪れて欲しい場所ですね。
美しい千羽鶴。
戦争とは全く関係のない多くの子供たちが巻き込まれてしまった本当に悲しい歴史です。
長崎と広島に落とされた原爆。
壮絶なシーンが残されている博物館。
広島平和記念資料館を見学後、誰もが願うはずです、地球上から核兵器を廃絶したいって。世界平和をより訴えかけていくためにも、今回の現役大統領であるオバマ大統領の訪問は大きな意義があると思います。
広島の世界遺産は、広島の原爆ドームと、厳島神社です。どちらも 1996年に世界遺産登録されました。