アメリカ海軍の医療船 USNS コンフォートにありがとう!今日ニューヨークを立ちました

USNS-Comfort-NY

ニューヨークに医療船としてやってきていた、USNS コンフォート (USNS Comfort) が今日とうとうニューヨークを去りました。新型コロナウイルスの感染者がみるみる増えていき、医療崩壊を起こさないために、助け舟としてやってきたのが、アメリカ海軍の医療船、USNS コンフォートでした。初めて海軍の医療船の存在を知ったときは、その規模の大きさにすごいと思いましたが、ニューヨークへやってくるのは初めてではなく、2001年の911の事件の時以来でした。

USNS コンフォート (USNS Comfort) は、アメリカの海軍医療船で、米連邦緊急事態管理局 (FEMA) によりバージニア州のノーフォークからやって来ました。ちなみに、太平洋側の LA には、USNS マーシー (USNS Mercy) が派遣されました。

3月1日に最初のコロナ感染者が出てから、爆発するように感染者数が増えていったニューヨークですが、3月末時点では、医療崩壊がもう目の前まで迫っていると思わざるおえないくらい、当初、最悪の未来予想値でした。

そんな中、みんなの希望の存在となったもののひとつが、この USNS コンフォート (USNS Comfort) でした。1000個のベッドに、12の手術室、1200人もの医療スタッフを乗せた、海軍の巨大医療船がやってくる、というだけで、ちょっとした安心感が生まれました。

USNS コンフォートでは、ニューヨークの病院をコロナ患者対応の場所とするため、それ以外の通常の患者さんだけを診ることに最初の頃はなっていたのですが、みんなが Stay on Pause で、自宅待機だったこともあり、緊急の患者さんもほとんど出ず、途中から、医療船でもコロナ患者の対応もすることになりました。

ニューヨークは、アメリカ一、世界一のコロナ感染者の多い街となってしまいましたが、自宅待機令などの対応の速さと、市民の努力により、当初の最悪の予想を見事に外し、最悪の事態を免れることができました。
ニューヨークに一か月ほど滞在した、医療船 USNS コンフォートで治療を受けた患者さんは、なんと、182人だけでした。
あまりの少なさに驚きましたが、病院がパンクする前に、激増が止まり、無事収まってくれたことに本当によかったと思います。
医療船 USNS コンフォートの存在自体がいざという時でも大丈夫!という安心感を、ニューヨーカーたちに与えてくれたのは確かでした。
26日(日)に最後の患者さんを送り出し、今日、30日(木)に、ニューヨークを立ち、バージニアへと帰って行きました。今後、急遽、臨時病院となっていたジャヴィッツセンターも通常に戻っていき、今回のニューヨークでの新型コロナウイルス危機の終盤の一つの象徴と言えると思います。

激動のニューヨークのこれまでの推移は、こちらです。

ニューヨーク 新型コロナ危機の経過とまとめ NY感染ピークまでの軌跡を振り返って

アメリカ海軍の医療船 USNS コンフォートにありがとう!今日ニューヨークを立ちました was last modified: 4月 30th, 2020 by mikissh