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ローマ教皇のお膝元 バチカンの見どころ ローマ観光必見人気スポット世界遺産バチカン市国徹底紹介

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イタリア、ローマの必見観光スポットとなっているのが、カトリックの総本山で、世界遺産にも登録されている「バチカン市国」です。現在、日本を訪問中で話題となっている、ローマ教皇をトップとするカトリックは、2000年程もの歴史を有し、世界の歴史にも大きな影響を与えて来た巨大な組織で、ローマの一部は、バチカン市国として教皇を首長とする独立した国となっています。バチカン市国のサンピエトロ大聖堂やバチカン美術館には、ミケランジェロやラファエロをはじめ西洋美術の出発点とされるルネサンスのアートや建築が溢れ、カトリック教徒はもちろん、その他、たくさんの旅行者が訪れる大人気観光スポットとなっています。行列必至のバチカンを楽しむために、バチカン訪問前に知っておきたいバチカンの見どころや攻略法を紹介します。

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バチカン市国

ローマ教皇を首長とするバチカン市国があるのは、ローマを流れるテヴェレ川の西岸です。1929年にイタリアのムッソリーニとの間で結ばれたラテラノ条約により、バチカン市国は、イタリアから独立した永世中立の宗教国家として認められた世界最小の国です。

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バチカン市国へは、ローマ・テルミニ駅から、地下鉄に乗り、Ottaviano 駅で下車します。地下鉄の他、バスでも訪れることもでき、どちらも30分ほどかかります。

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(Google Map – St Peter’s Square)

バチカン市国内では、一般の人が、自由に移動できるエリアは、サンピエトロ広場など場所が限られていて、サンピエトロ大聖堂の入口や、バチカン美術館の入口からエリア内の観光スポットに入ることができます。先日のバチカン訪問時は、朝8時過ぎに、サンピエトロ大聖堂を訪れ、11時頃から閉館の18時まで、バチカン美術館で過ごしました。バチカン市国の観光に必要な時間・日数は、一日前後です。ローマ滞在期間中、丸一日、バチカン市国に充てるとゆとりをもって観光を楽しめると思います。

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(Wikipedia)

サンピエトロ広場

バチカン市国の中心ともいえる、サンピエトロ広場は、ローマ教皇の謁見などが行われる、とても多くの人が集まることができる巨大な広場です。バチカンの名所というと「サンピエトロ大聖堂」や「バチカン美術館」など、大行列必至の大人気スポットがありますが、もしあまり時間がないという場合でも、サンピエトロ広場だけでも訪れてみると、バチカンの雰囲気に触れることができます。

サンピエトロ広場では、夏休みやローマ教皇の外遊時を除いた、毎週水曜日の午前10時から、ローマ教皇の一般謁見 (General Audience) が行われます。
ローマ教皇の一般謁見への参加方法は、まず入場整理券を入手する必要があります。入場整理券は、無料で、事前に予約することもでき、開催日の前日の午後、または当日の朝、ブロンズドアの前の衛兵から受け取ります。詳細は こちら です。チケットに余裕があれば、予約なしでも、前日にチケットがもらえるようです。一般謁見の日程を含め、教皇関連のイベントスケジュールは こちら でチェックできます。一般謁見当日は、サンピエトロ大聖堂は、午前中閉まっていて、謁見終了後にオープンします。
一般謁見は、多くの人が訪れ、大変な混雑となるので、ローマ教皇の謁見を目的としない場合は、サンピエトロ広場周辺は、水曜日の午前中は、避けるのがおすすめです。

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サンピエトロ広場には、エジプトから持ち帰ったという、オベリスクと二つの噴水があり、周囲には、聖人がずらりと並ぶ神殿のような美しい建築で囲まれています。

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サンピエトロ大聖堂

サンピエトロ広場に面した、とても大きな美しい教会が、サンピエトロ大聖堂です。サンピエトロ大聖堂は、キリストの12使徒の一人で、リーダー的な存在だったとされる、聖ペトロにちなんだ教会です。ペトロは、キリスト教をローマに布教し、ネロ帝下、ローマ大火後に、多くのキリスト教徒と共に殉教したとされていますが、そのペトロのお墓があったとされる場所に、サンピエトロ大聖堂が築かれました。

現在のサンピエトロ大聖堂は、ルネサンスの真っ只中の1506年、ユリウス2世が教皇だった時代に建設がはじまりました。それまでのサンピエトロ大聖堂は、ローマ皇帝コンスタンティヌス帝時代の4世紀に建てられたもので、その旧サンピエトロ大聖堂があった場所に、新しいサンピエトロ大聖堂が建てられます。完成したのは、その100年以上も後となる、バロック期の1626年でした。ミケランジェロ、ラファエロら、名だたるルネサンスの巨匠から、バロック期のベルニーニまで、数多くのアーティスト達が建築に携わり、サンピエトロ大聖堂は、イタリア ルネサンス建築の最高傑作となりました。もともとは、ブラマンテをはじめ、ラファエロら、数多くの建築家・アーティストが担当していましたが、最終的には、ミケランジェロのデザインが中心となり建設されました。

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大聖堂には、2005年に亡くなられた、ヨハネ・パウロ2世のお墓をはじめ、何人かの歴代教皇のお墓があり、彫刻やモザイク画を中心に様々なアート作品も飾られています。中でも、一番有名な必見作品が、ミケランジェロの彫刻「ピエタ」です。サンピエトロ大聖堂の入場料は無料です。入場前には、セキュリティチェックがあり、長蛇の列ができることが多いので、空いている早朝、9時頃までの入場がおすすめです。見学所要時間は、30分から1時間程度みておくといいと思います。
とても豪華で美しい大聖堂です。特に人が少ない時間帯の静寂な大聖堂の中の雰囲気には感動します。

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サンピエトロ大聖堂宝物館 Museo Tesoro

サンピエトロ大聖堂の正面左手には、宝物館 (Museo Tesoro) があります。宝物館は別料金で、館内の写真撮影は禁止となっています。宝物館の手前には、ミュージアムショップがあり、バチカンのお土産探しにおすすめです。

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サンピエトロ大聖堂地下 Vatican Grottoes

サンピエトロ大聖堂の見学で、見落としてしまいがちなのが、聖堂の地下にある Vatican Grottoes です。初代ローマ教皇とされる聖ペトロをはじめ、歴代の教皇のお墓があります。写真撮影は禁止となっていますが、こちらの映像で内部の様子が紹介されています。

サンピエトロ大聖堂クーポラ

サンピエトロ大聖堂を訪れたら、見逃せないのが「クーポラ」です。大聖堂の上、ドーム部分まで登り絶景を見ることができます。クーポラの入場料は、キュッシュオンリーの別料金で、エレベーターを利用する場合は、10€、下から階段で上る場合は、8€です。下から階段だけで上る場合は、551段上ります。エレベーターを利用して上る場合も途中までとなり、エレベーターを降りてから展望台までは、さらに320段も上る必要があります。クーポラまで上ることができると、そこには素晴らしい絶景が待っています。

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ドームに向かう途中、上を見上げると、美しい天井画や上部に描かれた作品を間近に見ることができます。さらに下を覗き込むと、美しい教会内部を見渡すことができます。クーポラは、込み具合にもよりますが、1時間から1時間半程みておくといいと思います。

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バチカンのスイス衛兵

大聖堂のセキュリティチェックを済ませてすぐの入口付近や、出口付近では、カラフルなユニフォームが可愛いスイス衛兵さんがバチカンの警備をしています。時折、きびきびと衛兵が交替する様子も見られます。

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サンピエトロ大聖堂地下ネクロポリスツアー

最初のサンピエトロ大聖堂は、ペトロが殉教した地に建てられたとされていますが、実は、旧サンピエトロ大聖堂は、墓地だった場所に築かれました。ローマ皇帝であり、初のキリスト教信者となった、領内でキリスト教を公認した、コンスタンティヌス帝時代の4世紀のことです。
現在のサンピエトロ大聖堂は、16世紀初頭から17世紀にかけて建造されたものですが、地下部分には、20世紀前半に発掘されたネクロポリスがあり、クリプトのペトロの墓に納められている遺骨もここで発見されたそうです。

サンピエトロ大聖堂地下は、あまり知られていませんが、ネクロポリスツアーという、ガイドツアーで見学することができます。ただし、一日250人程と人数限定のツアーのため、相当早目の予約が必要となります。
ツアーに参加するためには、以下の情報を、email (scavi@fsp.va)、fax (+39 06 69873017)、または現地で伝えて、空いていれば予約することが可能です。
1. 参加人数
2. 参加者全員の名前
3. ツアーの言語
4. 参加可能な日程
5. emailアドレス or faxナンバー、または現住所

詳細は、こちらです。
Vatican Scavi Tour

今回の訪問では、数週間前に予約を試みてみましたが、残念ながら空きはありませんでした。是非、訪れてみたいという人は、予定が決まり次第、早目の予約がおすすめです。

バチカン美術館 Vatican Museums

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バチカンを訪れたら、見逃せない名所のひとつが、バチカン美術館 (Vatican Museums) です。いくつもの美術館から構成されている、巨大な美術館で、サンピエトロ大聖堂の北側にあります。入口は、サンピエトロ大聖堂のあるサンピエトロ広場から少し離れており、サンピエトロ広場からバチカン市国の境界沿いを時計の反対周りに、歩いて10-15分程行ったところにあります。

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いつも大行列ができている大人気美術館で、事前に公式サイトで、時間指定チケットを購入しておくと行列をスキップできます。館内もかなり混み合うのですが、比較的空いている時間帯が、朝早目と閉館前になります。

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バチカン美術館には、ミュージアムだけでなく、「ラファエロの間」がある、バチカン宮殿や、システィーナ礼拝堂、バチカン庭園など色々な見どころがあります。システィーナ礼拝堂に描かれている、ミケランジェロの「最後の審判」や、「ラファエロの間」の他、古代ギリシアやローマの彫刻、絵画、タペストリー、バチカン図書館所蔵の書物、古代エジプト、古代イタリアのエトルリアの遺品、カトリックをテーマとした近現代アートなど様々なテーマのミュージアムがあり、一通り見て回るには、最低でも半日程、じっくり見て回ると丸一日過ごすこともできるほど見どころがいっぱいです。

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システィーナ礼拝堂

教皇を選出するコンクラーヴェ (Conclave) の開催場所として知られる有名なシスティーナ礼拝堂は、位置的には、サンピエトロ大聖堂のお隣ですが、バチカン美術館の一部となっています。システィーナ礼拝堂の壁には、バチカン市国の中で、最も有名な作品の一つ、ミケランジェロの「最後の審判」が描かれています。バチカン美術館の中で唯一、システィーナ礼拝堂内は、写真撮影が禁止です。

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(Wikimedia)

数年前、ニューヨークのワールドトレードセンターにあるオキュラスに、最後の審判のコピーが登場したことがありました。作品については、こちらの記事で紹介しています。

NYオキュラス がシスティーナ礼拝堂に!ミケランジェロのアートと夏のワールドトレードセンター

ラファエロの間 Raphael Rooms

ミケランジェロ、ダヴィンチと並び、ルネサンスの三大巨匠の一人であるラファエロが手掛けたバチカン宮殿のお部屋があります。ラファエロが手掛けた、ボルゴの火災の間、署名の間、ヘリオドロスの間、ラファエロ没後、弟子が手掛けた、コンスタンティヌスの間があります。中でも最も有名なのが、ラファエロの代表作の一つ、署名の間に描かれた「アテナイの学堂」です。

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地図のギャラリー

北側にあるバチカン美術館の入口と南側にあるバチカン宮殿を結ぶ長い廊下は「地図のギャラリー」と呼ばれ、壁には、イタリアやイタリア内各地の地図が描かれています。また天井にも神々しい絵が描かれていて、大変美しい空間となっています。地図のギャラリーだけではなく、様々なお部屋に素晴らしい天井画が描かれています。

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ピオ・クレメンティーノ美術館

古代ギリシアやローマの彫刻を集めた、ピオ・クレメンティーノ美術館では、教科書にも載っているような多くの人がどこかで見たことがあるような作品が色々展示されています。中でも、ピオ・クレメンティーノ美術館で、有名な作品の一つが、ギリシア神話に登場する「ラオコーン像」です。

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ピナコテカ Pinacoteca

バチカン美術館の数あるミュージアムの中で、絵画作品が中心の美術館となっているのが、ピナコテカ (Pinacoteca) です。ラファエロ、ダヴィンチをはじめとしたハイルネサンスの巨匠、ベネチア派のティツィアーノ、バロック期のカラバッジョらイタリアの著名アーティストの作品が展示されています。
最も有名なのが、ラファエロが死の直前まで手掛けていた未完の遺作「キリストの変容」(Transfiguration) です。サンピエトロ大聖堂には、この作品をもとに描かれたモザイク作品が飾られています。

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荒野の聖ヒエロニムス (Saint Jerome in the Wilderness) も、通常、ピナコテカで展示されています。今年は、ダヴィンチ没後500年目の記念の年ということで、世界各地の美術館でダヴィンチの特別展が開催されており、今夏は、ニューヨークの メトロポリタン美術館、現在は、ルーヴル美術館で開催中の「レオナルド・ダ・ヴィンチ大回顧展」に貸し出されています。

ルーヴル美術館 レオナルド・ダ・ヴィンチ特別展の見どころ 史上最大ダヴィンチ有名作品大集結 没後500年目の大回顧展

サンピエトロ大聖堂の建設プロジェクトをスタートしたユリウス2世没後、1513年に教皇に選ばれたのが、メディチ家出身のレオ10世です。ローマに移ったレオ10世に伴い、60代を迎えた、レオナルド・ダ・ヴィンチもローマに移り、バチカンで3年間暮らしていました。大プロジェクトの受注を予期して移ってきた、レオナルド・ダ・ヴィンチでしたが、ローマで以前から活躍していた、ラファエロやミケランジェロが教皇に重用されるのを目の当たりにし、1516年、フランス王の宮廷アーティストとしてフランスへ移ります。

バチカン庭園

バチカン市国の西側には、広大なバチカン庭園が広がっています。バチカン庭園は、ガイドツアー (Vatican Garden) で見学することができます。入口は、バチカン美術館と一緒で、バチカン庭園を訪れた後に、そのままバチカン美術館を見学することができます。

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最後に、バチカン美術館のもう一つの名所となっているのが、出口のらせん階段です。とても美しいらせん階段で、幻想的な雰囲気となっていて、人気の写真スポットとなっています。

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バチカン美術館は、日曜日が休館日で、それ以外の日は開館時間が、午前9時から午後6時までとなっています。最終入場時間は、午後4時です。

バチカン美術館 Vatican Museums
Viale Vaticano, 00165 Roma RM, Italy 地図

ローマ教皇のお膝元 バチカンの見どころ ローマ観光必見人気スポット世界遺産バチカン市国徹底紹介 was last modified: 11月 26th, 2019 by mikissh