ニューヨークからバーモントへの紅葉トリップはおもいがけなくグルメも同時に楽しめ、またリピートしたいなと思う、好印象の旅になりました。
アメリカでは、時には、州が違うだけで、まるで違う国を訪れたような異なったカルチャーを楽しめることがあります。バーモントへ行ってみるまで、こんなにグルメで個性豊かな州だとは全然知りませんでした。
訪れてみると、おいしいもののオンパレード。レストランはもちろんですが、ちょっとしたマーケットや名産品を売る小売店を訪れるだけでも楽しめちゃうのです。
ここは、バーモントドライブ途中に通る小さな町、Ludlowにある小さな名店、Green Mountain Sugar House です。
とても紅葉の景色が綺麗な川沿いにあり、ドライブで通ったら、みんなここで一息入れます。このお店は、絶品メイプルシロップソフトクリームがあるお店なのです。
バーモント州の名産のひとつ、メイプルシロップのソフトクリーム “Maple Creemee”!
ここのメイプルアイスクリームはこのお店では絶対はずせない一品。少々寒くてもみんな食べています。お店に入った人は、必ず一人一個、手に持って出てくるんです。
姿も美しいでしょ。
本当にきめ細かいこっくりクリーミーなソフトクリームでほのかに香るメイプルと控えめな上品な甘さがみんなをとりこにします。
このお店は、オーガニックのメイプルシロップの専門店で、ボトルのメイプルシロップが飛ぶように売れています。綺麗な瓶に入ったメイプルシロップもおみやげ用にいいのですが、お客さんの大半は大容量ボトルで購入。ここに来たら半年・1年分買い込んでいくのよ、というお客さんも多いらしく、常連さんが多い人気店。メイプルシロップは賞を受賞したこともあるそうで、Delicate Flavor を買ってみたのですが、今までに食べたことないくらい上品な味わいでした。
バーモント州の名産品を色々売っていて、はちみつ、ジャム、チーズ、ベーコン、ビール、ワインなどもあります。メイプルシロップ系では、他にパンケーキミックスや、メイプルシュガー、メイプルシュガーで作ったお菓子も人気。
メイプルソフトクリームを片手にお店を出たら、水辺のチェアーに座って綺麗な景色に魅せられながら、おいしいソフトクリームを頂きます。
美しい紅葉を眺めつつドライブ。
こちらは、バーモント州ストウのグルメマーケット Harvest Market です。
お店の概観を見ただけで、この店はよさそう、という雰囲気を醸しだしていましたが、中に入ってみるとやっぱり、素敵な空間が広がっていました。
こんなにおしゃれなベーカリーのコーナー見たことないです。
チーズもいっぱい。バーモントはチーズ作りも有名。ローカルのアルティザンチーズの品揃えもとても豊富です。
お昼前だったからか、お惣菜のコーナーが賑わっていました。こういうところで買ってテイクアウトするのもおすすめです。
ローカルのフレッシュな野菜はもちろん、とにかく新鮮で上質なグルメなものが揃っている、とてもおしゃれなマーケットでした。これはニューヨークを越えてるかも?
そして、もうひとつ、バーモントと言えばりんごです。Stoweのアップルサイダーのお店 Cold Hollow Cider Mill へ。”Legendary cider Donuts” とあるように、ここのサイダー・ドーナッツは抜群においしいです。
しかもできたてをくれるのものだから、おいしさ倍増。
中に入ると、アップルサイダーを作る様子を見学することができます。何気なく、見ていたけど、意外と勉強になりました。
まずは、アップル・サイダーとアップル・ジュースの違い。アップル・サイダーは、100%フレッシュなジュースで、フィルターされてなくて、日持ちしないもの。アップルジュースは濃縮のものから作られていることが多く、フィルターされ、水やシロップが入っていることもあるそうです。
目の前でアップルサイダーを作っている姿を見ることができるのですが、粉砕された大量のりんごを布で包み、ぎゅっとプレスして、ジュースを搾り出していました。
ジュースを搾り出し終わったりんごのかすの部分。このりんごのかすを豚のえさにするんです。そうすると、りんご風味のおいしいベーコンができあがるんですよ、というお話。でも思わず納得しちゃいました。バーモントのベーコンとかソーセージ、甘みがあってすごくおいしいんです。
できあがったアップルサイダーはこうして市場に出ていきます。見学するところで、冷たいアップルサイダーの試飲ができるので試してみると、かすかに炭酸を感じさせながら、新鮮なりんごの風味の溢れる感じ、おいしく出来上がっています。
そして、バーモント州の中の都会、Burlingtonへ訪れた際に、マーケットにも寄って見ました。
バーリントンは、ニューヨークとバーモントを隔てる Lake Champlain のほとりにあるバーモント一の大都市で、ちょっとヨーロッパの影響を受けながらも新しい、カナダのような雰囲気を持った町です。
その中の、一番町の中心地にあったお店は、City Market。野菜とかが驚くほど新鮮なんですよね。しょうがが新鮮過ぎて輝いていました。トマトもコーンも地元で採れる野菜が多いのか、どれも潤ってるんです。スパイスコーナーは自分で必要量だけ買えるようになっていて、いいアイディアだと思いました。スパイスの専門店なら量り売りありますが、スーパーマーケットでセルフ量り売りは進んでます。ちょっとホールフーズに似たつくりのお店です。
Champlain 湖で一休み。湖の向こうはニューヨーク。
最後に、立ち寄ったのが、Healthy Living。このスーパーマーケットは、品揃えが抜群な上に、店員さんがすごく親切で、チーズコーナーでは、ローカルチーズのおすすめを詳しく教えてもらいました。チーズ、ビール、をはじめ、野菜も新鮮そうなので買い込みます。バーモント産の袋いっぱいのりんごも。バーモントではきのこもとれるようで、高級まつたけや、きれいなしいたけも並んでいました。総じて、バーモントは食べ物が新鮮でクオリティが高く、驚きの連続です。
アメリカ人にしては珍しく、あまり笑わない、純朴な雰囲気を漂わすバーモントの人々。でも話しかけてみるととても親切なんです。
グルメな方に是非おすすめのバーモントの旅。一度行くとリピーターになってしまうかも。