11月11日は、退役軍人の日(ベテランズデー Veterans Day)で、アメリカ全土で祝日となっています。アメリカでは、祝日は月曜日となることが多いですが、ベテランズデーは、第一次世界大戦の終了した 1918年11月11日午前11時を記念した祝日で、毎年 11月11日となっています。ベテランズデーには、ニューヨークを含め全米各地でベテランズデーパレードなどの特別なイベントが行われます。
11月のベテランズデー (Veterans Day) は、第一次世界大戦の終戦のお祝い日からスタートし、現在では、退役軍人に敬意を表する祝日となっています。ベテランズデーは、連邦政府と州政府の祝日となっており、公立の学校や銀行などの金融機関もお休みですが、コロンバスデー同様、ニューヨーク証券取引所をはじめ民間企業はお休みではないところが結構あります。
ちなみに、5月にメモリアルデーという祝日がありますが、ベテランズデーとメモリアルデーの違いは、どちらも軍関係の祝日ですが、メモリアルデーは、戦没者に敬意を表する祝日で、ベテランズデーは退役軍人に敬意を表する祝日となっています。
ニューヨークでは、第一次世界大戦終戦翌年の1919年以来、毎年パレードが行われており、今年で103年目を迎えます。パレード前には、マディソンスクエアパークでセレモニーが行われ、午後12時から12時半くらいに、五番街の 26ストリートを出発し、五番街を北上し、45ストリート以北までパレードが行われます。終了予定時刻は、午後3時半くらいとなっています。
当日のお天気が雨になっても開催されます。パレードには、例年2万人くらいの人々が参加します。五番街沿いの26ストリートから45ストリートの間の道路沿いで誰でもパレードを見学することができます。
この他、イントレピッド海上航空宇宙博物館でも、毎年恒例となっている ベテランズデーのセレモニー (Annual Veterans Day Ceremony) が、午後3時半から行われます。
イントレピッド海上航空宇宙博物館は、空母もすごいですが、ニューヨークのビル群の景色を背景にそこに並ぶ珍しい飛行機の数々も見どころの人気のミュージアムです。
第一次世界大戦後、もともとは、Armistice Day として世界の平和が祝われていたそうですが、1954年に公式に、Veterans Day として祝日となりました。その後、他の祝日同様、利便性のため10月の最終月曜日が祝日となっていた時代もあったようですが、終戦の日としてその日付が重要であるということで、再び 11月11日に戻され、現在に至っています。
ベテランズデー (Veterans Day) ってどんな日なの?というのは、こちらの映像で詳しく紹介されています。
ベテランズデーといえば、ワシントンDC近くにあるアーリントン墓地でのセレモニーも有名です。アーリントン墓地の有名スポットと言えば、無名戦士の墓 (The Tomb of the Unknown Soldier) です。アーリントン墓地の無名戦士の墓が建設されたのは、1921年で、昨年100周年を迎えました。通常は、24時間体制で、衛兵が警備をしていて、一般の人は接近することができませんが、昨年は、ベテランズデーを前に、特別に、初となる一般の人がお墓にお花を供える献花セレモニーが開催されました。
#Tomb100 Flower Ceremony
✔️ Day 1 complete
(U.S. Army photo by Amber Vincent) pic.twitter.com/WJCAktu0S4
— Arlington National Cemetery (@ArlingtonNatl) November 9, 2021
100周年を迎えた無名戦士の墓の歴史については、Google Art & Culture やこちらの映像などで紹介されています。
全米各地にベテランメモリアルがありますが、ワシントンDCのベトナム戦争メモリアルは、特に多くの人が訪れるサイトとなっています。
ニューヨークの観光と一緒に ニューヨークのイベント もお楽しみください。