メモリアルデー明けの今日のニューヨークは、見事な快晴でした。そんな素晴らしいお天気に誘われてか、または、そろそろビジネス再開の準備が進められているのか、冬眠から目覚めたように、人々が街で活動的になっている様子が見られました。しばらくおうち生活をしている間に、ニューヨークの街中には、新しいウォールアートが色々登場しています。ニューヨークで人気のウォールアートのアーティストさん、トリスタン・イートンさんの新作も登場しており、そのアートのテーマは、コロナ危機中、大活躍のヒーロー、看護婦さんです。真っ青な空に映える、カッコいいナースの壁画に、道行く人々が見上げて思わず写真を撮っていました。ニューヨークのキャッチフレーズといえば、”I ♡ New York” を聞いたことがある人が多いと思いますが、今、ニューヨークでは、”We ♡ New York” という新キャッチフレーズの新しいウォールアートも登場中です。コロナ禍を一緒に乗り越えていこう、という団結力からすっかり定番となった、私たちニューヨーカーの主語は We なんです。
トリスタン・イートン (Tristan Eaton)
カッコいい看護婦さんのクールなウォールアートが新登場した場所は、ニューヨークのミッドタウン、34ストリート と 8アヴェニューの交差点の北側です。エンパイアステートビルからも近い、メイシーズがある通り沿いにあります。
“Now & Forever” と題された作品で、ニューヨークでも人気のある、LA を拠点とするストリートアーティスト、トリスタン・イートン (Tristan Eaton) さんが、Montefiore Health System と Alto NY とコラボして描かれた作品で、今月5月初旬に登場したばかりの超新作です。
このアートの雰囲気は、どこかで見覚えがあるという人も多いと思いますが、トリスタン・イートン (Tristan Eaton) さんと言えば、リトルイタリーのマルベリーストリート (Mulberry Street) 沿いにある、オードリーヘプバーンの作品がとても有名です。
トリスタン・イートン (Tristan Eaton) さんの作品がもうひとつリトルイタリーの近く、ブルームストリート (Broome Street) 沿いにあり、”Big City of Dreams” といいます。トリスタン・イートン (Tristan Eaton) さんは、グラフィックデザイナーであり、イラストレーターでもあり、このような素敵な女性をモチーフとした作品を多く描いています。
クイーン・アンドレア (Queen Andrea)
もう一人、素敵なアーティストさんの作品も登場しています。クイーン・アンドレア (Queen Andrea) さんの作品で、場所は、フラットアイアンビルを5番街沿いに南下していった所にあります。こちらに描かれていたのは、”We ♡ New York”!早速、一緒に写真を撮りたい、と人々が集まってきていた人気作品です。
ニューヨークのコロナ危機の真っ只中では、ニューヨーカーみんなが体験を共有した感があり、それが WE に表れています。
こちらは、”We Love Manhattan” です。
ニューヨークの有名なロゴ、I ♡ New York の誕生秘話についてはこちらをどうぞ。
クイーン・アンドレア (Queen Andrea) さんは、とても躍動感のあるタイポグラフィが印象的な作品を描くアーティストさんで、なんと今日、製作の真っ只中の中遭遇しました。
クイーン・アンドレア (Queen Andrea) さんといったら、実は、昨年も感動する作品にお目にかかっているのですが、ロウアーイーストサイドの人気ウォールアートスポット、ハウストン バワリー アートウォール (Houston Bowery Art Wall) に、”Believe” という作品を描いていました。
ニューヨークのストリートアートは、いつも思いがけないところで現れるのですが、出会うと、いつも元気をもらえます。
おそらく後一週間前後で、ニューヨークシティ (NYC) も経済再開の最初のステージがスタートして、おうち生活からもだんだん外に出てくることも多くなるのではないかと思いますが、ひさしぶりに外に出てきたときに、人々がこれらのストリートアートを見て気持ちが明るくなれそうな気がしました。これもニューヨークらしい粋な計らいなのかなと思ったりしますが、これからこんなウォールアートがどんどん登場してくるようになると思います。