ホイットニー美術館再開 行ってきました!ウィズコロナでゆったり絶景&アート鑑賞

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ニューヨークでは、8月下旬から続々と人気観光スポットが再開を続けていますが、ミートパッキングディストリクトにあるおしゃれなミュージアム、ホイットニー美術館は、9月3日から再開しました!コロナ対策下でのリオープンで、人数制限、マスク着用など普段とは、少し違った感じになりますが、早速、アートファンたちが駆けつけ、待ちに待った久しぶりの美術館体験を楽しんでいました。ホイットニー美術館の魅力は、充実したコレクションや特別展などアートの展示はもちろんですが、最上階をはじめ上層階からの素晴らしいニューヨークの眺めも楽しめます。

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ニューヨークの人気美術館の一つ、アメリカンアートを専門とするホイットニー美術館は、ニューヨークの多くのミュージアム同様、3月13日以降約5ヵ月半の間、閉鎖が続いていましたが、9月3日に再開しました。ホイットニー美術館は、ロウアーマンハッタンのチェルシーの南側、ミートパッキングディストリクトにあり、周辺には、ハイラインの最南端やハドソン川があり、レンガ造りの建物、石畳などレトロな雰囲気を残したオシャレなエリアです。

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コロナ対策特別ルールで、時間指定チケットのオンラインでの事前購入制となっています。入口前には体温モニターが設置され、入館時には、人を介することなく、エレベーター前の入口でモバイルチケットをスキャンし入場します。9月28日までは、特別に、Pay-What-You-Wish でチケットが購入できるようになっています。館内には、ハンドサニタイザーが色々な場所に置かれています。
入場後、階段またはエレベーターでギャラリーに向かいます。階段は、上下で対面とならないように階段ごとに一方通行になっています。エレベーターは、4人までの人数制限があり、短時間の密閉空間が気にならない人は、最上階に向かい、そこから下ってくるのがおすすめです。

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ホイットニー美術館へやって来たら、お天気のいい日には、是非訪れて欲しいのが、ニューヨークの絶景を眺めながら、のんびりと過ごすことができる、ルーフトップです。北側には、スタンダードホテルやエンパイアステートビル、真下には、ハイライン、南側には、ワンワールドトレードセンターをはじめダウンタウンの摩天楼、ハドソン川と遠くには自由の女神、対岸のジャージーシティの高層ビル群などまで見渡せます。

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最上階のカフェは、まだ開いていませんが、のんびりと過ごせるスペースも用意されています。

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下の階にも、カラフルでかわいい椅子が置かれていて、憩いのスペースになっています。

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最上階のギャラリーでは、Desert Transcendentalist と題された、20世紀前半に活躍したドイツ出身のアメリカ人女性アーティスト、アグネス・ぺルトン (Agnes Pelton) さんの特別展が行われています。フェニックス美術館 との共同企画で、ちょうど閉鎖となった3月13日からの開催だった特別展で、予定を延長し、11月1日までの開催となっています。20世紀前半に活躍したアメリカ人女性アーティストというと、ジョージア・オキーフが思い浮かびますが、Agnes Pelton さんは、オキーフより6歳程年上で、ドイツ出身ですが、幼い頃に、ニューヨークに移住し、その後、ニューヨークで美術教育を受けたこともあり、同じアートの先生が両アーティストを教えていたこともあるそうです。確かに二人の作風には共通点を感じる部分もあります。

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アグネス・ぺルトン (Agnes Pelton) さんは、ニューメキシコ州タオスなど荒涼とした砂漠の風景が広がるアメリカ南西部に魅せられ、後に、カリフォルニア州のパームスプリング近くに拠点を移しました。シンボリズム的な作品が多く、昨年、グッゲンハイム美術館で特別展が開催された、Hilma af Klint が思い浮かびます。シンボリズム的アートは、20世紀前半の女性の間の隠れアートムーブメントだったのかもしれません。とても興味深い展示になっています。

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Making Knowing: Craft in Art, 1950–2019 のギャラリーには、テキスタイルやセラミックなど、様々な工芸作品が大集合しています。草間彌生さんの他、セラミックの Shio Kusaka さんなど日本人女性アーティストの作品も展示されています。面白いミラーアートもあり、カルダーの作品が映えています。

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ホイットニー美術館は、20世紀以降のアメリカンアートを専門とするミュージアムで、素晴らしいアメリカンアートのコレクションを誇っています。現在、そんなコレクションの中から、1900年から1965年までの作品の中からセレクトした作品が展示されています。

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20世紀前半の代表的アーティスト、ホッパーやオキーフらの作品の他、世界的なアートムーブメントとなったシューレアリスムの作品なども展示されています。

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20世紀後半、ニューヨークを中心に起こった、ポロック、デクーニングをはじめとする抽象表現主義アートや、ウォーホル、リキテンシュタインらのポップアートなどの作品も展示されていてなかなか人気があります。ホイットニー美術館では、一年程前に、アンディ・ウォーホルの特別展が開催されていました。

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4階では、20世紀前半のメキシコ壁画運動の特別展が行われています。2月中旬にスタートした展示で、もともとは5月中旬までの予定でしたが、延長され、2021年1月31日までの開催となっています。20世紀初頭に起こったメキシコ革命では、国家プロジェクトとしてアートに力が注がれたこともあり、リベラ、シケイロス、オロスコら3大壁画アーティストやフリーダ・カーロら数多くの著名アーティストを生み出し、その後のアメリカのアート界にも大きな影響を与えました。特別展では、メキシコ壁画運動に関連した著名アーティストの作品が数多く展示され、アメリカンアートに対するメキシコの影響がテーマとなっています。

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この特別展がスタートしたばかりの2月下旬に訪れた時には、とても人気で巨大な作品の周りは人でいっぱいだったのですが、今なら独り占めでゆっくり鑑賞することができるようになっています。

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大盛況のメキシコ壁画運動の特別展の詳しい様子は、こちらです。

大盛況!ホイットニー美術館でメキシコ壁画運動モダンアートの特別展開催中 Vida Americana: Mexican Muralists

1階には、ミュージアムショップとパブリックギャラリーがあります。パブリックギャラリーでは、Around Day’s End: Downtown New York, 1970–1986 と題された、ニューヨークの暗黒の時代のダウンタウンの様子を捉えた写真展が行われています。

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人数制限もあり、快適にゆったりと過ごすことができ、アート好きにおすすめの美術館です。
ホイットニー美術館の基本情報は、こちらです。

ホイットニー美術館 見どころ満載!絶景ルーフトップも新登場

ホイットニー美術館付近が、ちょうどハイラインの入口となっているので、ホイットニー美術館の後にハイラインを訪れてみるのもおすすめです。ハイラインは、これまでは、23ストリートがゴールとなっていましたが、9月5日からは、30ストリートまで行くことができるようになりました。

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ニューヨークの色々な観光スポットの再開状況は、こちらです。

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ホイットニー美術館再開 行ってきました!ウィズコロナでゆったり絶景&アート鑑賞 was last modified: 9月 5th, 2020 by mikissh