ScienceFestival (14)

ニューヨークでワールドサイエンスフェスティバル NYUからの美しい眺め

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先週末の日曜日、ワシントンスクエアパークを通りかかると、NASAやBrookhaven National Laboratoryなどアメリカ有数の科学研究機関も参加するめずらしいサイエンスのイベントが行われていました。特に子供たちを対象とした参加型のイベントで、朝からたくさんの家族連れで大賑わいです。長年住んでいますがこんなイベントがあったのは知りませんでした。このイベントは、2008年以来今年で8回目となるWorld Science Festivalのもので、5月27日から31日までのフェスティバル期間中、ニューヨーク中で様々なイベントが行われていたようです。 最終日のこの日は、”The Ultimate Science Street Fair”と銘打たれたストリートフェアが行われていたのですが、子供達のためのイベントにしてはかなりレベルが高い!さすが、さりげなくハイレベルのものが溢れているニューヨークという感じですが、こんな環境で育つことができる子供たちは幸せですね。大人が見ていても大きな発見や驚きがある、本当に興味深いイベントで思わず色々と見てまわってしまいました。

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まずは、行列ができるほど人気だったNASAのイベント会場からです。
宇宙船の中でどんな風に生活しているのか、どんな実験をやっているのか、など色々説明されていました。骨がもろくなるなど、無重力が人間の体に与える影響はかなりのもののようで、宇宙船の中で宇宙飛行士さんは毎日走ったり、筋トレしたり、かなり本気で体のトレーニングをされているようです。

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宇宙船の中で、髪の毛を洗うとこんなことに(笑)入れ物に液体を注ごうと思っても、液体は上へ向かっていく様子などの映像が見られ、なかなか興味深かったです。

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こちらは月面の石です。

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これらは宇宙食。マンゴージュースとか意外と美味しいんだよーってお姉さん言っていましたが、実は宇宙だと味覚が変わるらしいです。

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NASAによる、宇宙の環境をシュミレーションした、酸素のない真空状態の実験です。中にマシュマロと、かわいいひよこのピープス(Peeps)をひとつづつ入れ、酸素を抜いていき、真空状態にしていきます。すると、どう変化していくでしょうか?ひよこが大きくなっていきます。
そのあと、真空状態から、普通の状態に戻すために、ケースのふたをとってみます。すると一目瞭然、大きくなっていたひよこがひゅるひゅるひゅるっとみるみる元の小さなサイズに戻っていきます。子供たちはそれを見てびっくり。

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子供たちに脳の仕組みを教えているお姉さん。手袋をして丁重に扱っている様子は、本物の”脳”のよう。
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手に持ってみたい人は手袋をつけて持たせてくれます。大人でも難しい脳の仕組み。でも、子供たちも色々質問して学んでいます。アメリカでは、「脳」をテーマにした科学がとても人気があるように思います。

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音のサイエンスも楽しみながら学べます。

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透明の風船の中に、黒い風船を入れて、膨らませたものを用意し、太陽光を虫眼鏡を通して黒い風船に当てます。そうするとどうなるか?風船を持っていた子供はびっくり!そう、黒い風船がバン!っと音を立てて割れます。どうして、そうなるのか、黒いものは、光を集めやすいんだよ、っていうお話をお兄さんが説明します。

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前にある物体を感知して走ることができる車。男の子ふたりに寝転がってもらって、車を走らせたら、男の子を感知し、車は見事に登りモードになり、岩を登るようにゆっくりと車が進んでいきます。

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男の子に人気の車の実験は他にもいろいろ。

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ここからはニューヨーク大学の校舎の一部が会場となっています。
太陽の活動についてのレクチャーです。

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オフブロードウェイのブルーマンで使われている小道具も実はサイエンス。

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ちょっとこんなサイエンスミュージックを思い出してしまいました。

びっくりNEWジャンル?芸術的なサイエンスミュージック

手で魚をコントロールしています。ゲームもきっとこんな感じでプレイするようになるのでしょう。

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こちらもロボットの魚を手の動きで操作しています。

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驚くのはこれから。
女の子が頭につけているのは脳波を読み取る装置です。

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この一見かわいい雑貨に見える花、Bloomは、実は頭につけた装置で読み取った脳波の状態によって動きます。

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このふわふわ飛ぶ物体、Orbitも脳波で飛んでいます。
集中力を高めたり、脳波をリラックスした状態に保つためのトレーニングになるそうです。ソフト、ハードの値段の低下や、3Dプリンターの登場で、ものづくりのコストも下がり、わりと手軽にアイデア次第でこんなおもちゃをつくることができる時代になってきましたね。

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脳の仕組み、働きを説明してくれています。
好奇心旺盛な多くの子供達は本当にいろんなことにも興味を持って一生懸命お話を聞いて、わからなかったらどんどん質問しています。そんな子供たちにこういうサイエンスの世界を早いうちから楽しいものとして触れる機会をつくってあげるというのは大切なことかもしれないですね。

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今回のイベントでは、屋内のメイン会場は、ワシントンスクエアパークの目の前のニューヨーク大学(NYU)でした。

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校舎の中から見たワシントンスクエアパークとエンパイアステートビルの景色が絶景です。

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ワシントンスクエアパークの噴水も上からみるとこんなに楽しいです。小さなお人形がいっぱいいる感じ。NYUの中へは学生でもない限り、イベントなど特別の開放日にしか入れませんが、なかなかおすすめの眺望スポットです。

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ニューヨークでワールドサイエンスフェスティバル NYUからの美しい眺め was last modified: 8月 24th, 2016 by mikissh