「幸せな国ランキング」 2024年 世界一幸せな国、世界の幸福度が高い国のランキングが発表されました!幸せな国ランキング2024年で一位に輝いたのは、日本人の旅行先としても大人気の国です。世界の国々の幸福度を調査した、World Happiness Report 2024 (世界幸福度レポート 2024)によると、7年連続1位に輝いた、世界一幸せな国は、フィンランドでした。
では、ここ最近上昇傾向にある日本やアメリカは、幸せな国ランキングで何位になったでしょうか?
世界幸せな国ランキングとは
毎年 3月20日は「国際幸福デー」(International Day of Happiness) です。
世界一幸せな国ランキングは、毎年この幸福の日である、3月20日の「国際幸福デー」に発表されます。
2012年から世界の国々の幸福度に関する調査と、世界一幸福の国のランキングの発表が毎年行われていて、今年で12年目を迎えています。
2024年度の世界の国々の幸福度を調査した結果レポート、World Happiness Report 2024 が、今年も、世界の幸福な国のランキングの結果とともに発表されました。
今年のワールドハピネスレポートでは、幸福度に関するそれぞれの国の世代間のギャップについても調査され論じられています。
幸せの国ランキングの幸福度の測り方
世界の幸せの国ランキングを決める、世界の人々の幸福度はどのように測られているのでしょうか?
World Happiness Report (世界幸福度レポート)において、「世界一幸せな国」は、以下のような基準で順位付けされています。
世界の国々 150か国以上を対象とし調査されました。
各国の人々に、人生に対する幸福度を、カントリルラダー (Cantril ladder) の指標を使って聞き取り調査を行います。
カントリルラダー (Cantril Ladder) とは、最良の生活を10、最悪の生活を0とし、10段階評価で表現したものです。
ギャラップワールドポール (Gallup World Poll) が行った調査結果に基づき、以下6要素の評価と幸福感の相関が、それぞれの国毎に分析され「世界一幸せな国」がランクづけされます。
・ 裕福度(国内総生産 GDP)
・ 健康寿命
・ 人々の寛容性
・ 社会福祉制度
・ 人生の選択の自由度
・ 社会の公正さ
幸せな国ランキング ベスト1位は?
世界の幸せランキングでトップに輝いた国は、北欧の幸せな国としてよく名前が上がる、フィンランドです。
実は、フィンランドは、2018年から7年連続で幸せな国ランキングの一位になっています。
フィンランドは旅行先としても人気がありますが、訪れて見ると、素晴らしさが伝わってきます。
世界幸せな国ランキング ベスト10
「世界一幸せな国はどこ?」といったテーマのレポートは、毎年、世界中の人々の興味を引いています。
最新の2023年を含む過去三年間の結果を平均した2024年の幸せな国ランキング公式結果はこちらです。
世界幸せな国ランキング ベスト10 2024年の結果はこのようになりました。
ちなみに、昨年2023年の世界一幸せな国トップ10は、こちらです。公式ランキングは、最新の結果を含む過去3年平均と言うこともあり、ほぼ同様の顔触れとなっています。
1位. フィンランド
2位. デンマーク
3位. アイスランド
4位. イスラエル
5位. オランダ
6位. スウェーデン
7位. ノルウェー
8位. スイス
9位. ルクセンブルグ
10位 ニュージーランド
幸せの国ランキングの過去の分も見てみると、共通する国々が並んでいます。
一昨年、2022年の世界一幸せな国トップ10は、こちらです。
1位. フィンランド
2位. デンマーク
3位. アイスランド
4位. スイス
5位. オランダ
6位. ルクセンブルグ
7位. スウェーデン
8位. ノルウェー
9位. イスラエル
10位. ニュージーランド
2021年の世界一幸せな国トップ10。
1位. フィンランド
2位. デンマーク
3位. スイス
4位. アイスランド
5位. オランダ
6位. ノルウェー
7位. スウェーデン
8位. ルクセンブルグ
9位. ニュージーランド
10位. オーストリア
2020年の世界の幸せな国トップ10。
1位. フィンランド
2位. デンマーク
3位. スイス
4位. アイスランド
5位. ノルウェー
6位. オランダ
7位. スウェーデン
8位. ニュージーランド
9位. ルクセンブルグ
10位. オーストリア
最新調査結果 幸せな国ランキング 日本は何位?
以下は、2024年の世界の幸せの国ランキングの1位から60位までの結果グラフです。
日本は、2020年は62位、2021年は56位、2022年は54位、2023年は47位と年々上昇傾向にありましたが、2024年は若干後退し、51位となっています。
アメリカも、2020年は18位、2021年は19位、2022年は16位、2023年は15位と上昇していましたが、2024年は若干後退し、23位でした。
アジアの幸せトップ国は、シンガポールでした。アジアトップの常連は、台湾でしたが、今年2024年は31位で、30位のシンガポールがトップとなっています。
幸せの国の常連国は、やはり北欧をはじめとしたヨーロッパ系の国々が多くなっています。
上位は、フィンランド、アイスランド、デンマーク、ノルウェー、スウェーデンなどの北欧の国々が目立ちます。
旅行で北欧を訪れてみると、幸せの国の人々の生活も垣間見れ色々感じるところがあります。
幸福度の世代間によるギャップ
今年の世界幸福度レポートでは、それぞれの国での世代間での幸福度のギャップについても調査が行われ論じられています。一般的に、幸福感は、ライフステージによって変化し、若い頃は高く、中年で最も低くなった後、60歳以上で再び高くなるというU字型の傾向があります。
ところが、現在、そんなバランスが大きく崩れてしまっている国があります。例えば、アメリカは、60歳以上の幸福度は10位ですが、一方、30歳以下の幸福度は62位と大きなギャップが生じています。日本も同様の傾向で、60歳以上は36位の一方、30歳以下は73位となっています。アメリカと日本だけでなく、先進国全般で、2006-2010年と比べて、30歳以下の幸福感が下がっているようです。
先進国の若い世代の幸福感の低下の原因についてはレポートでは詳しく考察されていませんが、SNSの使用や、所得格差、将来の見通し、戦争や気候変動などネガティブな社会情勢なども影響していると思われます。
幸福度調査の基準にある Dystopiaって何だろう?など、わからない点は、こちらの FAQ で説明されています。ちなみに Dystopia とは、ユートピアの逆の世界、ひどい世界のことです。次元の異なる幸せの要因をどのように点数化するかなど自明でない点も多く、それぞれの国民が調査に対してどう反応するかなどの国民性を考慮することが不可能のため、本当は同じくらいの幸せ度なのかもしれないですが、つい、幸せではないとネガティブな回答する人が多い国や、逆に常にポジティブな回答をする人が多い国もある中、どうやって順位付けするのか、という疑問は残りますが、毎回、同様の基準で測り続けることにより変化の傾向を掴むことはできます。また、全体的には、様々な社会を評価する上で、経済指標以外の新しい視点を提供する役割を担っています。
人々の幸せの基準って何?というのは、一般的には、国として所得がある程度高くなるまでは、経済的な発展が最も人々の幸せに影響を与えるようです。ですが、ある一定以上になってくると、経済的な指標よりも、むしろ助け合いができるコミュニティーの存在があるかなど、社会的な側面の方がより大切になってくると分析されています。
フィンランドやアイスランドなど、北欧の国々が幸せな国として上位になっている理由は、まさに、社会保障などの制度や社会的環境の良さと信頼に基づくものだと分析されています。
幸福度調査のレポートでは、「幸せとは?」という考察を、色々な面からアプローチした読み応えのあるレポートとなっています。
World Happiness Report の世界の幸福調査レポートの内容は、とても興味深いです。人々が幸せと感じるかどうかは、結局、自分らしく生きられているかどうか、ということが大切だと思います。身の回りの環境や、社会の在り方など様々な要因が人々の幸福度に影響を与えているそうです。各国政府の在り方や、社会やコミュニティの存在も大切になっています。「幸せな国」の調査結果が、これからさらに人々が暮らしやすいより良い世の中になる、よいきっかけとなり、幸せな国が増えていくことが願われます。