ユタ州南部にある、ザイオン国立公園は、グランドサークルの見どころの一つで、アメリカ国立公園の入場者数ランキング では例年上位に入る、とても人気のある国立公園です。園内には、神々しい切り立った光輝く岩山が連なり、その合間を長い年月をかけて形作られたバージンリバー (Virgin River) の清涼感のある景観が楽しめます。ザイオン国立公園 (Zion National Park) のトレイルコースは、簡単なものから上級者用レベルまでバラエティに富んだものがあり、中でも川歩きで有名な ナローズ (The Narrows) や、断崖絶壁を上っていく エンジェルズランディング (Angels Landing) などが特に人気があります。それぞれの体力と時間に合わせた楽しみ方のできるとてもおすすめの国立公園となっています。
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目次
ザイオン国立公園とは
ザイオンは、1919年にアメリカ国立公園に指定され、アメリカ国立公園の中でも最も人気のある公園の一つです。ラスベガスから車で2時間半程の距離にあり、グランドサークルの見どころの一つとなっています。観光の中心となっているのが、下図の下部にある、La Verkin から Mt Carmel Junction を結ぶ Zion-Mt Carmel Highway 沿いのザイオンキャニオン沿いのエリアです。ザイオン国立公園マップのパンフレットを こちら から見られます。
公園内には、ロッジやキャンプ場がある他、公園西側入口近くの Springdale などにも宿泊施設があります。
ザイオン国立公園訪問後、ブライスキャニオン国立公園やカナブを訪れる場合、Zion-Mt Carmel Highway を東側に抜けて行けますが、その途中も巨大な岩山の絶景の数々が見ることができます。
ザイオン国立公園 ビジターセンターからシャトルバスに乗って回ろう!
ザイオン国立公園は、真冬のオフシーズン以外は、ビジターセンターからでている園内を周遊するシャトルバスに乗って回ります。
→ ザイオン国立公園のシャトルバス時刻表など詳細はこちら
ビジターセンターの駐車場に車を停めてそこから出るバスに乗るか、もしくは、ザイオン国立公園の近隣のホテルに泊まっている人は、ホテルまで来るシャトルバスもあるのでそれを利用することもできます。
ザイオン国立公園は、真冬の平日とかだと車で回れるようですが、想像以上に車のための道幅が狭く、各トレッキングコースに車を停める場所がないので、できればバスで移動して見て回る方がいいような場所です。毎回ここへ訪れるときはバスで回っていますが、5分に1本くらい出ているような、かなりの頻度でバスが出ているので不便は一切感じません。バスの運転手さんによっては、車窓からの見どころを色々解説しながら走ってくれる人もいるので、そういう人に当たると、バスを降りずにずっと乗って回ってみたくなります。
シャトルバスのルートはこんな感じになっています。
シャトルバスが通る道沿いからは、様々な迫力満点の巨大な岩山を見ることができます。
尖ったものから、
横にずっと連なるものまで、
スケールの大きな、圧倒される巨大な岩山が広がっています。
ザイオン国立公園 ナローズ 川登りが大人気!
ザイオン国立公園といったら、一番有名で人気のあるコースがナローズ (The Narrows) です。冬の2月、さすがに誰も川登りなんてしないよね?!そう思う人も多いかもしれませんが、実際はそんな予想に反して、冬でも川登りに向かう勇者たちが次々にやってくる、冬でも大人気のアクティビティとなっています。
ナローズの入り口まで行くトレイルコースがこちら。シャトルバスの終点、Temple of Sinawava が出発点となります。とても平らな簡単な川沿いの気持ちのいいトレイルコースなのでどなたにでもおすすめです。ナローズの川登りをする人たちは、太い杖を持って、しっかりとした防寒着を着て、この道を同じように歩いていきます。
以前、初夏に訪れた時、この川登りをやってみようと思ったのですが、増水でアクセスできなくなっていたので、もしかしたら、夏よりも冬の方が逆にやりやすいのかもしれません。
いくら防寒着を着て、厳重な装備をして行っても、やっぱり水の中へ入って歩いていくというのはかなり大変そうでした。川の水がこんな氷になるくらいの冷たさです。当然と言えば当然。でも、足の寒ささえ我慢できれば、水は浅いので歩くこと自体は難しくなさそうです。
キラキラととても綺麗な氷の結晶の自然のアートが見られます。
美し過ぎるつららがあちらこちらで見られます。
エメラルド色をした美しい川の水。
ザイオン国立公園 ウィーピングロック
シャトルバスの停車駅、ウィーピングロック (Weeping Rock) から行くことができるトレイルコースでは、水が滴る岩を見ることができます。難易度は低いコースです。
ザイオン国立公園 エメラルドプール
エメラルドプールのトレイルコースへの出発点は、国立公園内の宿、ザイオンロッジのそばから、もしくは The Grotto からになります。
エメラルドプールのトレイルコースは楽々だと思っていましたが、冬はやはり難所もあります。
しっかりと氷が覆ってしまいツルツル滑る坂道があります。手すりにつかまりながら坂道を登っていく、もしくは下ってくるのですが、なんとその手すりにも芸術的な氷のつららが。手袋なしでは大変です。
滝の景色が見られます。寒い冬の季節は滝の勢いが少し寂しいですが、夏はもっとしぶきが舞う美しさです。
山道を登っていきます。途中から少しきつくなります。
アッパーエメラルドプールは最後こんな絶景が広がります。来て見てよかったと思えた瞬間です。
ザイオン国立公園 エンジェルズランディング
日帰りで訪れる人用のわりと簡単なトレイルを中心に紹介して来ましたが、本格的なトレイルに挑戦したい人におすすめなのが、エンジェルズランディング (Angels Landing) です。
こちらは、ほぼ一日がかりで、険しい崖を登って行くスリルのあるトレイルですが、素晴らしい絶景が楽しめます。
ザイオン国立公園 意外な写真スポットはミュージアム前
ザイオン国立公園内にミュージアムがあります。大自然の中でトレッキングすることを楽しみに来たのだから、ミュージアムは行かなくてもいいかな、と思う人も多いですが、もし時間に余裕があるなら、ちょっとだけでもバスを降りてみるのがおすすめです。ちょうどミュージアムの前が山が連なる絶景スポットになっています。ミュージアムでは、ザイオン国立公園の紹介映像やお土産屋さんもあります。
ザイオン国立公園では、ミュールディアなどの野生動物も間近で見られます。運が良ければ、ビッグホーンシープなどその他の野生動物も見られるかもしれません。
ザイオン国立公園のホテル
ザイオン国立公園のホテルの場所としておすすめなのは、ザイオン国立公園入口そばの Springdale 周辺です。
アメリカ国立公園の周りは、ホテルの数が限られているので、毎回訪れるたびに思いますが、宿泊料金がお高めです。
ザイオン国立公園から一番近いおすすめホテルは、ケーブル マウンテン ロッジ です。ザイオン国立公園のビジターセンターの隣にあり、とても綺麗で快適です。
リーズナブルなところでいうと、ザイオン国立公園のビジターセンターや、国立公園の入り口からもわりと近い Bumbleberry Inn です。ホテルの周りは、レストランやカフェ、スーパーなどのお店へのアクセスも便利です。早朝に出発して、夕暮れ後に帰ってくるなら、便利な場所にあるリーゾナブルなホテルでもいいと思います。
ザイオン国立公園は、アメリカの国立公園で毎年上位にランキングする人気の国立公園です。
ザイオン国立公園の美しい映像です。