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ニューヨーク史上最高$250 millionのコンド登場?!

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昨年まで、中国の経済成長や世界的な金融緩和政策により、マンハッタン、ロンドン、香港、サンフランシスコ、バンクーバーなど世界各地の不動産マーケットは、すっかり過熱していました。昨夏以降、中国経済の減速や、FEDの利上げなど様々な要因により、ニューヨークのラグジュアリー不動産マーケットは落ち着きつつある感がありますが、ニューヨークでは、史上最高値となるコンドが今登場しようとしています。その注目を集めている、ニューヨークのコンドは、2018年にマンハッタン、セントラルパークの南側に新しく登場するコンドのトロフィー物件のペントハウスです。なんと史上最高値、$250 million の値段がつくのではないかと言われています。

ニュースになっていたのは、2018年完成予定の111 West 57th St.のペントハウス物件で、なんと16ベッドルーム、17バスルーム、5バルコニーのお部屋です。景色も絶景、セントラルパークを含めた、360度ビューだそうです。

土地の高いマンハッタンで、それをカバーするために必須となるのが高層ビルです。特に、最近の高層ビルで特徴的となってきているのが、超高層のスリムなタワー。111 West 57th St.もスレンダーな超高層タワーとなるようで、住居用としては西半球では最も高いものとなる予定です。

近年流行のスーパースレンダータワーとは?についてこちらのビデオで説明されています。

居住用としてのニーズや実用性はともかくとして、巨大な資金の停留先としても、ニューヨークの一等地の高級コンドは魅力的なアセットなのでしょう。

以前紹介しましたが、アメリカのハイエンド不動産マーケットの物件は、海外からの資金の停留先に使われることも多いです。具体的な所有者の名義を隠すためシェルカンパニーにより所有されることが多いという特徴があり、不正に手に入れた資金の停留先などとして使用されることもあるようです。そんな状況から、財務省は、今年3月から8月の間、ニューヨークで、$3million以上の物件をキャッシュが購入する場合、買い手の報告を義務化しました。ニューヨークの他、マイアミも対象となっています。その後、その成果をもとに、対象となる都市を拡大するか、恒久的なプロセスとするか判断するようです。

今までなかった、このような報告義務のような法律の変化は、111 West 57th St.のようなハイエンドコンドのセールスに大きな影響を与えることは間違いないので、一時的なものとなるよう願っている人も多いと思います。
また、中央銀行が、現状のままクレジットを生み出し続け、アセットの価値を上げ、キャッシュの価値を下げ続けようとするのか、それとも利上げをし、キャッシュの価値を取り戻すのかは、セールスに大きな影響を与えることになるので、今夏のFRBの動向には注目です。

いずれにしても、マーケットの浮き沈みにより消失していく個別企業などの存在とは異なり、一旦生み出された建物は、長期間に渡り、ニューヨークの景観として長く生き続けていくことになります。昨今のニューヨークの変化には目を見張る物があります。

ニューヨーク史上最高$250 millionのコンド登場?! was last modified: 8月 24th, 2016 by mikissh