アメリカは、今年は、40年振りの高インフレが続いていますが、そんなインフレを抑制すべく、政策金利の急激な利上げによる金融引き締めが行われています。政策金利のレベルを決定する、連邦準備制度理事会 (FRB) による、米連邦公開市場委員会 (FOMC) が、昨日から今日にかけて開催されていましたが、市場の予想通り、12月は、50bp、0.50% の政策金利の利上げが発表されました。アメリカでは、ここしばらく高インフレが続いており、そんなインフレ抑制の最大のツールとなっているのが政策金利です。パンデミック中のゼロ金利政策から脱却し、3月には 0.25%、5月に 0.5%、6月には1994年以来約30年振りとなる 0.75% の利上げが行われ、7月、9月、11月は 0.75% の4回連続となる急激な利上げが続きました。ここ数ヵ月の消費者物価指数によるとインフレは、下降基調にあることもあり、今月12月は、利上げ幅が下がり、0.50% の利上げとなりました。アメリカでは、毎月のように預金の金利もぐんぐん上がっています。利上げと合わせて、量的緩和(QT)の解除も進行中で、9月からはさらに加速しています。
