イントレピッド海上航空宇宙博物館は、空母で有名な特攻隊ゆかりのニューヨークのミュージアムです。アメリカ海軍で実際に使われていた、航空母艦(イントレピッド)が停泊しているという、とても珍しいミュージアムで、ニューヨーク、ミッドタウンの西側のハドソン川沿いのピアにあり、航空機をはじめ、潜水艦や、スペースシャトルなど幅広く展示されていて見どころが多く、週末は家族連れで大賑わいです。イントレピッド海上航空宇宙博物館 (Intrepid Sea, Air & Space Museum) の見どころ、行き方、チケット・入場料など行く前に知っておきたい情報を紹介します。
イントレピッド海上航空宇宙博物館 チケット 入場料
イントレピッド海上航空宇宙博物館 チケット 入場料
・大人 (13-64) 36ドル
・シニア (65+) 34ドル
・子供 (5-12) 26ドル
・子供 (4歳以下) 無料
チケット購入方法は以下2通りあります。
① チケットページ から時間指定チケットを事前購入していく。
② ニューヨークの観光パス、シティパス を利用する。お得に定番の観光地へ行くことができるおすすめのパスです。
イントレピッド海上航空宇宙博物館 開館時間
毎日 10 AM – 5 PM
* 最終入場は閉館時間1時間前まで。
定休日:サンクスギビングデー、クリスマス
イントレピッドの営業時間詳細は こちら。
イントレピッド海上航空宇宙博物館 行き方
イントレピッド海上航空宇宙博物館は、ニューヨーク、マンハッタンのミッドタウンの一番西側にあります。
下記地図のように(青線)、42ストリート沿いを走るバス M42 に乗り「12 アベニュー & 42 ストリート」にて下車、または M50 に乗り「12アヴェニュー & 46 ストリート」のバス停で降ります。
または
地下鉄の最寄り駅は、7番線 ハドソンヤード駅 (34th Street – Hudson Yards) または、タイムズスクエア42 ストリート駅です。バスを利用しない場合、駅から徒歩20分くらいです。
イントレピッド海上航空宇宙博物館
Intrepid Sea, Air & Space Museum
Pier 86, W 46th St & 12th Ave, New York, NY 10036 地図
ニューヨークの空母の博物館
ニューヨークのミッドタウンの西側、ハドソン川沿いのピア86にあるイントレピッド海上航空宇宙博物館は、1982年にオープンしたミュージアムで、その中心となっているのは、第二次世界大戦中の1943年から1974年まで使用されていた歴史的な空母、USS イントレピッド (USS Intrepid) です。実は、この航空母艦、第二次世界大戦時に太平洋で日本と戦いを繰り広げていた時に活躍していた空母です。レイテ沖海戦などで活躍し、何度も神風特攻隊による攻撃にさらされたそうですが、沈むことなく持ちこたえ、戦艦武蔵や大和の撃沈にも一役担ったものだそうです。後のベトナム戦争時にも使用されました。
イントレピッドの見学場所は、主に、空母イントレピッドのアイランド、フライトデッキ、スペースシャトルパビリオン、そして艦内、巡航ミサイル潜水艦、コンコルドなどで、見学所要時間、3-4時間程で一通り見て回ることができます。この他、ピア86には、旧ワールドトレードセンターの鉄鋼などもメモリアルとして飾られていたり、ハドソン川を眺めながらのんびりできる休憩スペースも用意されています。ちなみに、ピア86は、無料で訪れることもできます。
アイランド
フライトデッキの中心に島のようにそびえ立つ部分は、アイランドと呼ばれる船の中枢的存在の場所です。狭い階段を上り降りしながら、アイランド内の部屋を見学していきます。
船の中では色々説明してくれるスタッフがいます。興味津々、子供たちが一生懸命お話を聞いています。
フライトデッキ
戦闘機を補佐する役割を担った空母イントレピッドの広々としたフライトデッキ部分は、ワシントンの航空宇宙博物館など航空博物館のような雰囲気で、戦闘機を中心に航空機がずらりと並べられています。フライトデッキでは、航空機だけでなく、周囲の絶景も楽しめます。
航空機は色々な種類が並んでいますが、とても戦闘機とは思えないような、おもしろい絵柄のものもあります。
絵本に出てきそうなかわいい飛行機とか。
現在整備中の航空機もちらりと覗いてみます。
スペースシャトル パビリオン
フライトデッキには、スペースシャトルパビリオン (Space Shuttle Pavilion) があり、スペースシャトルの1号機となったエンタープライズ (Enterprise) が展示されています。
スペースシャトル パビリオンの中へ入っていくと、宇宙博物館の雰囲気です。
一番の目玉が、スペースシャトルのエンタープライズ (Enterprise) です。1976年に完成し、翌年初飛行を行ったスペースシャトル第一号です。もともとは、デザインを変更し、宇宙を飛行することが計画されていましたが、3号機のチャレンジャー号の事故もあり、結局、大気圏内でのテスト飛行のみで、宇宙に行くことはありませんでした。
スペースシャトルは、イントレピッドにあるエンタープライズの他、ケネディ宇宙センター ではアトランティス (Atlantis)、ワシントンDC郊外の航空宇宙博物館、Steven F. Udvar-Hazy Center では、ディスカバリー (Discovery)、カリフォルニア科学センターでは、エンデバーと全米4ヵ所で見学することができます。
ロシアの宇宙船、Soyuz TMA-6 も展示されています。
アポロ11号の人類が月面着陸を果たしたのが、1969年7月20日。50周年を迎える今年は、そんなアポロをテーマとした特別展も開催されています。
現在、NASAでは、2024年を目標に、再び月面着陸を目指す アルテミス計画 が進行していますが、今回は、女性宇宙飛行士もメンバーに選ばれることになっています。そんな計画に合わせ “DEFYING GRAVITY: WOMEN IN SPACE” と題されたバーチャルリアリティのコーナーもあります。
艦内
艦内では、空母の巨大なパーツや乗組員のベッドルームなどを見学することができ、空母として現役時代の様子が伝わってきます。
驚く程よくできたレゴで作られたイントレピッドも展示されています。
航空機を整備している人とか、人形までよく表現されていて、かわいいです。
展示されている航空機に乗って遊べるものもあります。
別料金ですが、航空機のシュミレーションができる乗り物がなかなかの人気でした。
こちらの 空母イントレピッドの歴史 でも紹介されていますが、1944年には、神風特攻隊に激中され、火災と共に大きな人的被害も出たそうです。そんな体験をシュミレーションできるコーナーもあって、びっくり!また、ベトナム戦争に関する展示もあります。
艦内から甲板に出てみると、すっかり船に乗っている気分になってしまいます。
射撃手になった気分。人気の写真撮影スポットとなっています。
巡航ミサイル潜水艦 USS Growler
いつ訪れても大行列となっているのが、ピア86の北側に停泊している、巡航ミサイル潜水艦 USS Growler です。USS Growler は、冷戦時代の1958年から1964年にかけて使用され、核抑止力のため核弾頭を搭載していた潜水艦で、内部を見学することができます。潜水艦の入口付近には、テントの展示エリアがあり、USS Growler や潜水艦について学ぶことができます。
ちなみに、イントレピッド内にも潜水艦のコーナーがあり、通りすがりの子供から大人まで、思わずはまってしまう、潜水艦のゲームができるコーナーもあります。ハンドルを回して、潜水艦のバランスを保つシュミレーションゲームみたいなものなのですが、これがかなり難しい。あっという間に潜水艦がひっくり返って沈没しちゃうんです。でもみんなハラハラしながら夢中になって楽しんでいました。
ブリティッシュエアウェイズ コンコルド
ブリティッシュエアウェイズのコンコルドです。普通の飛行機の2倍の速度で飛ぶことができるそう。中は、ツアーでのみ見学が可能です。
イントレピッド海上航空宇宙博物館のお土産
ニューヨークのお土産おすすめ特集 でも、ニューヨークのミュージアムのギフトショップは、センスがよくておすすめなものが多いとおすすめしましたが、イントレピッド博物館のおみやげ屋さんにも、めずらしい商品が色々あります。
かわいいマリンのくまさんもいます。このミュージアムのギフトショップは、品揃えの工夫がみらる、センスのいいお店でした。
イントレピッド博物館のスペースパビリオンのお土産屋さんもチェック。NASA とか宇宙のお土産グッズが色々あります。
宇宙食用アイスクリームが3個で15ドル。宇宙食をお土産にするのも楽しいかも。
イントレピッド博物館の映像は、こちらをどうぞ。
ニューヨークのイントレピッド海上航空宇宙博物館 (Intrepid Sea, Air & Space Museum) では、毎年、メモリアルデーとベテランズデーにセレモニーが行われます。
ニューヨークの訪れるべき観光スポットはまだまだいっぱいあります。
定番の観光地を訪れるなら シティパス を使うとお得に観光を楽しめます。
楽しいニューヨーク旅行を♡