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MOMA モマ ニューヨーク近代美術館 最新の見どころ&有名作品徹底紹介

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ニューヨークにはかなりの数のミュージアムがありますが、中でもアート好きならはずせないのは、ニューヨークでも1、2位を争う人気の美術館である ニューヨーク近代美術館 (The Museum of Modern Art (MOMA モマ)) です。住んでいても時々ふらりと立ち寄ってみたり、興味のある特別展がある時に訪れたりするので、数か月に一度くらいは訪れています。著名な画家の作品がこれでもかというほどたくさんあり、定期的に作品の入れ替えや配置換えも行われ、定番から新鋭のアートまで幅広く展示されています。ミッドタウンのビル群の中にある美術館ですが、素敵な中庭もあり、人々の憩いの場所にもなっています。

2017年7月現在、MOMA はミュージアムのリデザインと拡張工事の真っ最中です。既に、ミュージアムストアが新しくなったりして色々変化が見られますが、最終的には、2018年から2019年にかけて完成の予定となっています。
MOMA の有名アーティストたちの作品が目白押しの常設展も、以前、オノヨーコさんの特別展と一緒に紹介したものから、展示コンセプトも作品も大きく入れ変わっているのであらためて紹介したいと思います。



MOMA とは

MOMA は、19世紀後半の印象派から20世紀中盤のヨーロッパとアメリカの近代アートの作品を中心とした美術館です。John D. Rockefeller Jr. の妻であった Abby Aldrich Rockefeller が中心となり、1929年に設立されました。

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こちらで紹介されているように、MOMA は、最初、オフィススペース内の小さなギャラリーとしてスタートしました。その後、1939年に現在の建物のベースとなるインターナショナルスタイルの建築が建てられ、その後、グラスハウスで有名なフィリップ・ジョンソンをはじめ、何度か改増築されながら現在に至っています。直近の大きなリデザインは、谷口吉生さんによるもので、2004年に完成しました。

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(MOMA floor map)

そして現在、再び MOMA のリデザインが行われています。こちらの記事でも紹介されていますが、現在、ミュージアムをオープンしながら、Diller + Scofidio によるリデザインの部分工事が行われています。ミュージアムショップなど既に完成している部分もありますが、最終的な完成予定は、2018年から2019年にかけてとなっています。

常設展 Collection Galleries 1880s–1950s

ミュージアムの5階が、MOMAの目玉となる常設展です。初めて訪れる場合、限られた時間の中でもここは是非訪れたいフロアです。19世紀後半から20世紀中盤にかけてのヨーロッパの作品が中心の展示となっています。以前は、様々なアーティストの作品が混在していましたが、現在は、20世紀アート界で、大きな影響を与えることになった様々なムーブメントをテーマに、それぞれ関連性の深いアーティストの作品が集められ、20世紀の美術史のハイライトが凝縮された、より分かり易い展示になっています。有名作品目白押しの5階フロアのマップにある、ギャラリー1から14までを見どころとともに紹介していきます。

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ポスト印象派の巨匠たち ギャラリー1

MOMAを代表するギャラリーが、ゴッホ、セザンヌ、ルソーら印象派・ポスト印象派を代表する有名アーティストの作品が集められたこちらの大人気の部屋です。

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このギャラリーの中央にある、みんなが一生懸命見ようとしている大人気の作品は、こちら、ヴィンセント・ヴァン・ゴッホ (Vincent van Gogh) の “The Starry Night” (星月夜)です。モマにはゴッホの作品は他にもまだまだたくさんあるのですが、この作品は特に人気があり、いつもすごい人ごみになっていて、専属の警備員さんまでいるほどです。

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郵便局員の友人を描いたという同じくゴッホの作品。

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点描画と言えばスーラト。メトロポリタン美術館シカゴ美術館 には、スーラトの有名な代表作が展示されています。

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独学でアートを学んだ、アンリ・ルソー (Henri Rousseau) の “The Sleeping Gypsy”。

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物語のシーンのような世界観がいいです。

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世界的に有名な建築家 Zack Hadidi のアート作品が、なぜかひとつだけこの部屋に紛れ込んで展示されています。ニューヨークでは彼女のデザインしたハイライン沿いのコンドも完成しています。
この人気の部屋、ギャラリー1 でどんな作品が見られるかはこちら で紹介されています。

キュビズム ピカソとブラック ギャラリー2

次は、キュビズム、特にピカソに特化したギャラリーで、青の時代、バラ色の時代、そしてキュビズムとピカソの作風の変化が分かる展示となっています。

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キュビズムの作品。

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ほぼピカソの作品ですが、唯一混じっているのが、ピカソと共にキュビズムのムーブメントを引き起こしたアーティスト Georges Braque の作品です。ピカソと友人だったそうで、示し合わせたようにそっくりです。

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あまり見たことがない綺麗な珍しい色使いのピカソの作品もあります。

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このピカソワールドのギャラリー2 で見られる作品は こちら です。

ロシア・アヴァンギャルド ギャラリー3

シャガールのメルヘンチックで不思議な世界。

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こちらは、カンディンスキーです。シャガールと色使いは同じですが、現実世界から離れた抽象アートです。

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ジーノ・セヴェリーニ (Gino Severini) の作品。色使いはロシア・アヴァンギャルド系ですが、キュビズムの影響も見られます。

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このギャラリー3の作品は こちら です。

メタフィジカルアート キリコ ギャラリー4

ジョルジョ・デ・キリコ (Giorgio de Chirico) “The Song of Love”(愛の歌)。 キリコは、Pittura Metafisica (Metaphysical Art) という、現実と幻想が入り混じった独特の世界を描く画法で、ダリやマグリットなど後のシューレアリスムに大きな影響を与えた画家です。

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ギャラリー4は、全てキリコの作品の展示となっています。

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ギャラリー4の作品は こちら です。

アンチアート マルセル・デュシャン ギャラリー5

20世紀前半に、当時のアートの概念をひっくり返し、アンチアートとして、その後のアート界に大きな影響を与えたマルセル・デュシャンの作品もたくさん展示されています。

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フィラデルフィア美術館でも紹介しましたが、現在へと続く型に縛られないアートのきっかけを作ったアーティストです。

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ギャラリー5の作品はこちら

フォーヴィスム ヘンリ・マチス ギャラリー6

大胆で独特な色使いが印象的なヘンリ・マチス (Henri Matisse) の有名作品、”ダンス(Dance (I))”

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こちらは、マティスの “The Red Studio” です。
こちらの絵を見ると、ジューイッシュミュージアムで現在特別展が行われているフローリン・ステットハイマーが思い浮かびますが、色使いといいきっとマティスが好きだったのだろうなと思います。

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マティス部屋のギャラリー6の作品は こちら です。

ヨーロッパ抽象アート ギャラリー7

Fernand Léger の作品。個人的に好きな猫の作品はなくなってしまいましたが、パウル・クレー(Paul Klee)、ピエト・モンドリアン(Piet Mondrian)、アルベルト・ジャコメッティ(Alberto Gaocometti)、モホリ=ナジ・ラースロー(László Moholy-Nagy) らの作品が展示されています。

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ギャラリー7の作品は こちらこちら です。

ロシア・アバンギャルドとヨーロッパ抽象アートセクションのコレクションのアートが好きな人は、グッゲンハイム美術館もおすすめです。

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モネ ギャラリー9

フランス印象派の代表的な画家クロード・モネ (Claude Monet)の大作 “睡蓮の池に映る雲の反映”。巨大な作品で圧巻です。もちろんいつも人気のお部屋です。

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モネが集まるギャラリー9の作品はこちらです。

シューレアリスム&近代スペインアート ギャラリー10

スペイン人画家、サルバドール・ダリ (Salvador Dalí) の “The Persistence of Memory(記憶の固執)”。溶ける時計のイマジネーションの世界が人々を惹きつけます。

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ベルギーのシューレアリスムアーティスト、マグリット。

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パブロ・ピカソ (Pablo Picasso) のキュビズムの作品、 “Girl before a Mirror (鏡の前の少女)”。

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ジョアン・ミロ(Joan Miró)の “The Hunter”。

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ギャラリー10 の作品はこちら

メキシコ近代アート ギャラリー11

メキシコの誇る女性アーティスト、フリーダ・カーロ(Frida Kahlo)。

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こちらはメキシコ3大壁画アーティストの一人、ディエゴ・リベラ(Diego Rivera) の作品です。フリーダ・カーロの夫で、デトロイト美術館の巨大な壁画も有名です。

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こちらもメキシコ3大壁画アーティストの一人、シケイロス (David Alfaro Siqueiros) の作品。

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そして、もう一人オロスコ(José Clemente Orozco) の作品も。

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ギャラリー11の作品はこちら

アメリカ抽象表現主義アート ギャラリー12

ギャラリー12には、近代アメリカの抽象アートの代表作が集まっています。抽象アートではありますが、一目でどのアーティストの作品か分かるようなブランディングが確立されている作品ばかりです。

ポロック (Jackson Pollock) の “One: Number 31, 1950” です。

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ド・クーニング (Willem de Kooning) “Woman I”。

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ロスコ (Mark Rothko) の “No. 10” です。以前、チェルシーのギャラリーでも特別展が行われていました。

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ギャラリー12の作品はこちら

途中、ブランクーシの作品群も展示されています。

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ロシア・アヴァンギャルド後期の抽象アートのギャラリー (gallery14) もあります。

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常設展4階 アメリカンアート

4階は、アメリカの近代アートの常設展となっています。
ポップアートを確立したアンディウォーホール。広告など商業用の作品を手掛けていたアーティストで、こちらは代表作の一つ、キャンベルスープ缶。

マリリン・モンローが亡くなってすぐに描かれた、ゴールド・マリリン・モンローは、アンディ・ウォーホルがニューヨークで開いた初の個展で大評判となった作品のひとつです。

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ジャスパー・ジョンのアメリカ国旗。

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先日、高額で落札され、注目を集めたバスキアの作品も展示されています。

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エドワード・ホッパ―の “House by the Railroad”。

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Andrew Wyeth の “Christina’s World”。なぜか心に残る作品です。

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アメリカ近代アートの定番アーティストの作品が数多く展示されています。
最近、流行りの参加型アートも。

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MOMAのアートはすばらしい作品がまだまだいっぱいあります。美術館内を見て周るのに必要な所要時間は、最低でも2時間、普通はもう少し時間を見ておいた方がいい場所です。中庭のベンチに座ったり、カフェでくつろいだり、またじっくりいろいろ見ていたら、半日楽しめる場所です。ニューヨークに来た際には是非訪れて見て下さい。何度も訪れている人でも、特別展があったり、ディスプレイなども頻繁に変更されたりしているので、時々訪れてみると楽しめます。

MOMA美術館 行き方 チケット購入

MOMA 美術館への行き方
MOMA美術館はミッドタウンのとても交通の便がいいところにあります。
最寄の地下鉄の駅は、E線またはM線の5 Avenue & 53 Street 駅です。

MOMAmap

MOMA 美術館 開館時間 休館日
開館時間:10:30 a.m.–5:30 p.m. (-9/2 木-土曜日 –9:00 p.m.)

MOMA 美術館 入場料 チケット購入
大人 $25
学生 (ID要) $14
シニア $18
子供16歳以下 無料

お得にニューヨーク観光ができる ニューヨークパスエクスプローラーパス の利用もできます。

MOMA では、金曜の夕方4時から8時の間はユニクロがスポンサーとなり入場無料となっています。4時前後は大行列になりますので、逆にふらりと6時過ぎとか遅い時間に訪れるくらいの方がチケットの列は空きます。金曜日のこの無料時間内は館内がすごく混みます。ゆっくり鑑賞したい人は金曜日の夕方を避ける方が賢明です。
MOMA 案内ガイドは、1階でIDと引き換えに無料で借りることができます。または、iPhone アプリ もあります。MOMA 美術館内は WiFi 利用可能です。

The Museum of Modern Art (MoMA)
11 W 53rd St, New York, NY 10019 (5-6th Avenue) MAP

MOMA レストラン

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MOMAの1階には中庭の景色が見える MOMA のファインダイニングレストラン、ザ・モダン
(The Modern) があります。美しいフレンチ・アメリカン料理が頂ける有名店で、ドラマSATC でもでてきたお店です。キャリーがシャーロットたちに結婚することを告げたシーンです。
その他、MOMA の5階にあるカフェ、”Terrace5″ もおすすめ。手早くカジュアルに済ませたい場合は、2階に “Cafe2” もあります。

The Modern
9 W 53rd St, New York, NY 10019 MAP

MOMA 特別展

常設展の他、2階、3階、6階では、様々な特別展が行われています。

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今年は、フランクロイドライト生誕150周年と言うことで、ライトの特別展が開催されています。

MOMA フランクロイドライト150周年記念特別展開催中!

定期的に入れ替わる MOMA の特別展もぜひチェックしてみてください。毎回素晴らしい内容となっています。
こちらは、過去の印象的だった特別展の様子です。

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MOMA PS1

MOMA の分館 MOMA PS1 へは、MOMA のチケットを持って14日以内に訪れれば無料で入場できます。

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NYモマの別館コンテンポラリーアートミュージアム MOMA PS1

MOMA モマ デザインストア・ギフトショップ

MOMA のミュージアム内のギフトショップも新しくなっています。

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ソーホーにもおしゃれな雑貨が並ぶ MOMA デザインストアがあります。

MoMA デザインストア ソーホーでおしゃれ雑貨探し

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MOMA モマ ニューヨーク近代美術館 最新の見どころ&有名作品徹底紹介 was last modified: 9月 22nd, 2017 by mikissh