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震えるほどの感動を!ニューヨークでゴスペルに行ってみよう!

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ニューヨークへ行ったら是非訪れてみたいスポットとして最近よく挙げられる場所のひとつが、”ゴスペル”です。ゴスペルはもともとアフリカからアメリカにやってきたアフリカンアメリカンの人たちが奴隷制度時代に、仲間内で集まり、祈り、神様に賛美をささげ歌い始めたのが始まりと言われています。”Gospel”は、”God Spell (福音=よい知らせ)” が起源の言葉で、奴隷という立場で決して幸せとは言えない毎日を過ごしていた黒人の人々が心から祈った歌なのです。
ニューヨークの教会で信者さんたちが集まるサービスに参加させていただいて、初めてゴスペルを聞いた人はみんな震えるほど感動します。信者さんたちは、全身全霊で歌っているのですから、そして、全身全霊で祈っているのですから。

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ニューヨークのゴスペル教会は基本的にはとてもオープンで信者さん以外も受け入れてくれる寛大な教会が多いです。そんなゴスペルの教会には世界中から、特にヨーロッパからの観光客が多く訪れていて本当に大人気の観光スポットのひとつとなっています。ゴスペルの教会の多くはハーレムにありますが、実はマンハッタンの街中にも非常に人気で最も参加しやすいチャーチがあります。まずはここ最近訪れる機会の多いタイムズスクエアのチャーチを紹介します。

タイムズスクエアチャーチ

タイムズスクエアのミュージカルのシアターも並ぶような超繁華街の中、Broadwayと52th Streetというアクセスのいい場所にある教会、Times Square Churchです。場所がら観光客向けのゴスペルじゃないかと心配されるかもしれませんが、ここは正真正銘の信者さんたちが集まってお祈りをしている教会です。ここの教会の信者さんは黒人だけでなく白人の人もよく参加しています。入り口を入れば、教会のスタッフの方が旅行者にも親切に対応してくれ、訪れやすい教会ではありますが、日曜日の朝のサービスでは、信者さんの数も多いので、観光客は立ち見になります。礼拝が始まり、最初の45分ほどゴスペルを聴くことができます。その後はお説教の時間になりますが、立ち見の観光客はいつでも退出できるので、時間がなかったり、ゴスペルの歌だけを聴きたい人にはおすすめの教会です。

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またここの教会のロビーもとてもゴージャス。
ここは服装などにさほど厳しくありません。無料で訪れることができて、すばらしい歌声を聴くことができて、ニューヨークらしい体験のひとつになると思います。

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Times Square Churchのゴスペルの様子ってどんな感じ?興味のある人は、こちらをどうぞ。

メモリアルバプティストチャーチ

以前、ハーレムの教会ゴスペルで訪れたことがあるのは、こちら、Memorial Baptist Churchです。
柔らかな朝の光がステンド・グラスから教会に注ぎ込む明るい雰囲気の教会です。入り口を入った瞬間から、みんなとても親切に対応してくれます。信者さんたちは真っ白または真っ赤なスーツ、フリルのついたドレスなどを着ている人が目立ちました。基本的に、観光客以外の信者さんはみんな綺麗めな格好で来ている様子でした。
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“バプティスト教会”とは、キリスト教プロテスタントの一派です。1963年にアメリカで伝導され、幼児の洗礼を認めず、自分の意志で信者になることを説く宗派です。現在アメリカでもっとも力のある宗派として、南部に浸透し黒人運動の精神的支柱となりました。
ハーレムの教会の方がよりコミュニティに密着したアットホームな雰囲気です。実はこの教会に訪れたのはもう何年も前のことなのですが、観光客も含めて、初めて訪れる人をとても歓迎してくれ、歌詞まで配ってくれて、本当に親切にしてくれたので心に残っています。席を案内される際には、初めてのビジターが座る場所が決まっていて、すぐそばにベテラン信者さんをつけて、セレモニーの途中でも次何をすべきかをこっそりささやいて助けてくれたりします。
“Welcome to Our Visitors” の時間があり、信者さんたちと初めて来た一般の人たちの交流の時間があります。信者さんたちが、みんなにこやかに、”Good Morning! God bless you!”と、ひとりひとりに声をかけてくれ、ガッチリと握手をしてくれます。若い信者さんからおばあさん信者さんまで、約10人くらいの信者さんと握手をしました。
教会を訪れた時は、セレモニーの途中に、献金を募るお皿が回ってくることがありますが、観光客だと、1-5ドルくらい献金をされる人が多いようです。信者さんたちもこの献金をしますが、これ以外にも収入の一部も献金しているとのお話でした。

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“Ministry of Dance”という時間があり、このような真っ赤なドレスを身にまとった信者の女性たち10人くらいが踊りを披露してくれます。ゴスペルに始まり、交流、ダンスがあり、ゴスペルに終わるこのセレモニー、大体1時間くらいでした。信者さんたちはこのあと引き続き第2部があるので、まだまだ続きますが、観光客はここで退席できます。ゴスペルの歌だけでなく、信者さんとの交流もあるようなこういう体験もできるのがハーレムの教会の特徴です。

ゴスペルが人気があることはいいことなのでしょうが、年々教会を訪れる観光客の数が増え、特にハーレムの方の教会になると、個人旅行者で入場するのもなかなか大変になってきています。2-3時間前から並ぶのは当たり前のことも。ハーレムの方の厳しい教会ですと、服装やマナーのルールが厳格で、ジーンズとスニーカーはいいのですが、Tシャツ、短パン、レギンス、ビーチサンダル、バックパック、肌の露出の多い格好では入れてもらえないこともあります。礼拝中の写真撮影禁止、途中退出も禁止のところもあります。



ニューヨークのゴスペルを聴くことができる代表的な教会をいくつか参考までにあげておきます。

Times Square Church
237 W 51st St, New York, NY 10019 (51st Street & 52nd Street) MAP
Church Service: 日曜日 10:00AM, 3:00PM, 6:00PM

Memorial Baptist Church
141 W 115th St, New York, NY 10026 MAP
Worship Service: 日曜日 7:45AM, 10:45AM 

Abyssinian Baptist Church
132 W 138th St, New York, NY 10030 MAP
Worship Service: 日曜日 11:30AM

Greater Refuge Temple
2081 7th Ave, New York, NY 10027 MAP
Worship Service: 日曜日 11:00AM, 4:00PM, 水曜日 7:30PM

Bethel Gospel Assembly
2 E 120th St #26, New York, NY 10035 MAP
Worship Service: 日曜日 8:00AM, 11:30AM, 水曜日 6:45PM

First Corinthian Baptist Church
1912 Adam Clayton Powell Jr Blvd, New York, NY 10026 MAP
Worship Service: 日曜日 7:30AM, 9:30AM, 11:30AM

Canaan Baptist Church of Christ
132 W 116th St, New York, NY 10026 MAP
Worship Service: 日曜日 10:00AM

Brooklyn Tabernacle
17 Smith St, Brooklyn, NY 11201 MAP
Worship Service: 日曜日 9:00AM, 12:00PM, 3:00PM

通常はこんな予定になっていますが変更になることもあるので、確実に参加したい場合は行く前に確認される方がいいかもしれません。

毎週こうして集まり、ゴスペルを歌い、心の力を養い、また元気に新しい週を迎える、大変なこともあるけれど、いつも前向きにがんばれる、そういう力を与えてくれる心のよりどころになるもの、そのひとつの形がこのゴスペルなのかもしれません。ゴスペルを聴きにいっただけでもちょっとそのパワーを分けてもらえる気がしました。

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震えるほどの感動を!ニューヨークでゴスペルに行ってみよう! was last modified: 7月 31st, 2023 by mikissh