ニューヨークからもわりとアクセスしやすい街、ニュージャージー州ニューアークにある、ニューアークミュージアムを訪れた際に、その周辺の街の様子も色々と見てまわってみました。昔ながらの歴史ある建物が街のあちらこちらに残っていて、花や緑も綺麗な夏らしい光景です。J.F. ケネディや “Wars of America” と呼ばれる印象的な像が立つミリタリーパーク、そしてジョージ・ワシントンの像の立つワシントンパークは市民の憩いの場になっていました。
ミリタリーパークという公園にはその名に似合った大砲があります。数年前にリノベーションされたそうで、さすがに綺麗な公園となっていますが、その歴史は古く、1666年にニューアークという街が築かれて以来、軍のトレーニング場として使われていたそうです。
ミリタリーパークの光景ですが、ちょっとニューヨークのブライアントパークのような感じで、人々がチェスを楽しんでいます。
歴史を刻んできた時計。
ミリタリーパークはなごやかな雰囲気です。
ミリタリーパークの中央にある彫刻 “Wars of America”。マウント・ラシュモアを手掛けたことでも有名な彫刻家、Gutzon Borglumさんの作品もあります。
公園から南の方を眺めると1930年に完成したアールデコの Eleven 80、そして1931年に完成したネオクラシカルの National Newark Building と歴史を感じさせるビルが立ち並んでいます。
ニューアークには、Prudential Financialの本社がありますが、公園の道路をはさんだ向かいには、最近あらたにPrudential Towerが完成しました。その周囲はいい雰囲気のアートが飾られています。
道を歩いていると時々出会うアートも楽しいです。
街中を歩いていると、歴史のありそうな大きな立派な教会もよく見かけます。こちらは、1888年に建てられた First Baptist Peddie Memorial Church です。
こちらの白い教会も、18世紀前半にはその前身となる教会があり、現在の教会は1810年に建てられたという Trinity & St. Philip’s Cathedral です。
ニューアークミュージアムのすぐ近くにある教会は、1846年に建てられたカトリック教会、Saint Patrick’s Pro-Cathedral。
ちなみに、桜で有名なブランチブルックパークの隣には、1899年から工事をはじめ、1954年に完成したという巨大なカトリック大聖堂、Cathedral Basilica of the Sacred Heartもあります。
これらの教会は全て National Register of Historic Places に登録されています。そんな立派な教会がニューアークにはたくさんあります。
教会だけでなく、街を歩いていると、歴史を感じさせるこんな小さなシアターなどもあり、そんな街並みを見て楽しむことができます。
街を少し歩いただけで、歴史の豊かさを感じさせてくれる、ニューアークという街。ニューアークがとても繁栄していた1926年に撮影された街の様子がこちらで紹介されています。
ニューアークと言うと危険な印象がありますが、ニューアークミュージアムやミリタリーパークのあるダウンタウンエリアは、日中であれば普通に歩いてまわることができ、雰囲気もよくなってきています。