週末はとてもいい天気に恵まれ、土曜日は気温が25度くらいまであがり春を通り越し初夏のようなとても気持ちのいい陽気でした。そんな天気のおかげか桜も急速に咲きはじめています。日曜日は、ニュージャージー州のニューアーク(Newark)にある公園、ブランチ・ブルック・パーク(Branch Brook Park)へお花見にいってきました。
知名度は高くありませんが、この公園は、ワシントンDCの桜を凌ぎ、全米一の数の桜の木がある桜の名所なんです。今までも何度か訪れたことがありますが、この公園の桜祭り、チェリー・ブラッサム・フェスティバル (Essex County Cherry Blossom Festival) には参加したことがなかったので、その中で最もお祭りらしいイベントであるブルームフェスト (Bloomfest!) が行われる日ということもあり、ピークにはちょっと早いかなと思いましたが行ってみました。
こちらは、Bloomfest!のお祭りが行われる会場への最寄りのライトレールの駅、Branch Brook Park。到着すると、様々なピンク色をした美しい桜がお出迎えしてくれ、嬉しくなってしまいました。こんなに桜が満開なんて!本当に来てよかったです♪
薄いピンク色から濃いピンク色までグラデーションになっている桜の木々が美しいです。
ニュージャージーの NewarkとBelleville という二つの町にまたがるブランチ・ブルック・パークは “World Famous Cherry Blossom Trees” なんて看板に書かれるくらい、実は有名な桜の名所です。祭りの会場でもあるBelleville側に来たのは今回初めてで、来てみないと実感がわかなかったのですが、桜の木の数がすごいです。
あの有名なワシントンDCのTidal Basin 周辺で桜の木は約3800本、一方このニュージャージーのブランチ・ブルック・パークでは、今年、新たに1000本が追加され、5000本程となっているようです。
桜の木の下でポーズをとる女の子たち。今日は絶好の撮影日和ですね。
上を見上げると満開の桜の花が埋め尽くしています。
ブルックリンのボタニカルガーデンで行われる桜祭りでは、アニメ好きたちが大集合しますが、さすがにニューアークには来ないのかな、と残念に思っていたら、いましたここに!
なんて美しい桜の木。
桜のお祭りだから、日本祭りっぽく、焼き鳥?って期待したら、ケバブ屋さんです。
おりがみのレッスン中。子供たち、真剣です。アメリカに住んでいる日本人たちの功績か、おりがみ文化が着々とアメリカに浸透していっているのを感じます。おりがみを買う外国人の姿もよく見かけますし、クリスマスツリーの飾りがおりがみで作られているのもみたことあります。日本にいるときは考えたこともなかったですが、おりがみはすばらしいアートになっています。
わぁ、かわいい紙風船!
桜のイベントなだけに、こんなかわいいお花飾りのアクセサリーのお店もあります。
サンドアートのコーナー、とっても人気がありました。砂絵っておもしろいですよね。日本の遊びって今思い返してみると結構芸術的なものが色々あるなって再認識です。
こちらも砂遊び。ビンを片手に色付の砂を少しづつ入れていって作るカラフルな砂の層のアートです。
お祭りでは、巻き寿司のデモンストレーションも。アメリカらしい巻き寿司のひとつ、ドラゴンロールのデモンストレーションもあり、鮮やかな手つきでみるみるうちにぱぱっと完成。
池坊のいけばな展示もありました。
桜を描くアートのコーナーも。
動物とふれあえるコーナーです。わぁ、びっくりさせちゃったかな?
とっても小さなかわいいひよこ。力をいれずにそっと手の中にのせてくれます。
川辺をお散歩したり、なんていう楽しみ方もできます。
ブランチブルックパークの南の方へ歩いていくと、綺麗なススキ野原が広がるエリアも。
鳥たちが優雅に泳いでいる池もあります。
ライオンの像や、噴水も。なんとなくセントラルパークに似てますね。そう、この公園も、セントラルパークや、プロスペクトパークをデザインしたことで有名なFrederick Law Olmsted によりデザインされたそうです。
実は、Newarkは1666年にできたというとても歴史のある街で、革製品、プラスチック、そしてプルデンシャルなどの保険と、20世紀中頃まではアメリカでも有数の大都市だったそうです。一時期トーマス・エジソンも住んでいたそうです。その後、どんどん治安も悪くなり人口も減少し、衰退の一途をたどり全米で危険な都市のリストに名前を連ねたりし、すっかり悪評を得てしまいました。最近は、前市長で現在上院議員のCory Bookerの企業誘致などのおかげか少しづつよくなってきているのではという感じを受けます。
川の向こう側に見える大きな教会は、Cathedral Basilica of the Sacred Heart です。
かわいい水仙のお花に囲まれたベンチ。ここ最近、パナソニックが移転してきたり、2008年にアマゾンに買収されたオーディオブックのAudibleの拠点があったり、FacebookのMark Zuckerbergから$100 millionの寄付をNewarkとNew Jerseyの学校教育に対して受けた等色々サポートがあり、以前より綺麗に管理されています。
ブランチブルックパークへの行き方
少々遠いのですが、ニューヨークからも公共交通機関で行くことができ、ちょっとした旅行気分を楽しむことができます。
ニューヨークのワールドトレードセンター、または、33ストリートから、NJ方面へ連絡している PATH、または、ペンステーションから電車で、ニューアーク駅へ行きます。
そこから、ライトレイル (Newark Light Rail Map) に乗って、ブランチ・ブルック・パークへ。
公園はびっくりするほど広大で、いくつもの駅があるのですが、Branch Brook Park 駅で下車し北の方へ少し歩いていくと、ちょうど今回の桜祭りのイベント会場があり、その周辺はとても美しい桜の見所になっています。もう一カ所おすすめなのは、Park Avenue という駅で、こちらも公園の方に歩いていくとたくさんの桜が見られ、池越しの教会などにも出会うことができます。時間がある場合はゆったりと公園を歩いてみるのも楽しいですが相当広い公園です。
ブランチ ブルック パーク Branch Brook Park
115 Clifton Ave, Newark, NJ 07104 地図
ブランチブルックパークの桜まつり、最新版はこちらです。桜が最高に美しい状態でお花見でき、とても楽しい一日になりました。
ニューヨークの桜スポットまだまだあります。ブルックリンの桜祭りも週末にありますし、これからすぐ桜のピークがやってくるので楽しみですね♪