ニューヨーク、ロウアーイーストサイドに、ヒップスター的な風貌の人気チャイニーズレストランがあります。中華の中でも珍しい雲南地方の食をテーマにしたレストランで、モダンなインテリアの店内はおしゃれで雰囲気もよく、料理も美味しくフーディーな人も満足させてくれます。
ダウンタウンのグルメフードマーケットのハドソンイーツ内に登場した中国北部料理の人気店、ノーザンタイガーでも紹介しましたが、このお店をスタートさせたのが雲南料理をテーマにしたユンナン・キッチンです。
星の数ほどレストランがあるニューヨークですが、そんなニューヨークでも、雲南料理のレストランは、ほんの数軒しかありません。雲南料理をコンセプトにしたレストランというのは珍しいレストランなのです。
ところで、雲南料理ってなあに?
中華料理の一種として、ひとくくりにされてしまうことも多いのですが、中華料理と言っても本当は地方によりたくさんの種類に分かれていて、それぞれ全然違う個性のあるお料理です。雲南料理とは、中国の雲南省のあたりのお料理で、キノコ類が多用されること、独特のスパイスを使用すること、そして四川料理同様とてもスパイシーであること、などの特徴があります。中華料理のひとつですが、ミャンマーやタイ、チベットなどの近隣の国の食やカルチャーの影響も受けています。さらにこの雲南省には25もの少数民族が共存して住んでいる地域なので、色々なユニークな個性から成り立ち、多様性に富んでいるのが、雲南の食文化なのです。
そんな雲南料理って、まさにニューヨークにぴったりだと思いませんか?
様々な人種が集まって暮らす、メルティングポットのニューヨーク、雲南省と通じるものを感じます。
このウンナン・キッチンは、2012年にスタートしたお店で、伝統的な雲南料理ではありませんが、雲南料理のコンセプトを生かした美味しいお料理をお洒落な空間で頂くことができるレストランです。
お店の人気メニューのひとつ、ラムのミートボール。スパイスがかかって、美味しいラムでした。
味は普通だったけど、ミンチポークと、ピーナッツ、きゅうり、シラントロ、下にスープの入ったコールドヌードル。
このお店は一皿一皿の量が通常の半分くらいなので、色々な種類食べられるのがいいです。
お会計の時にくれるシナモンのショートブレッドクッキー。そんな心遣いもうれしいですね。
5時-7時半はハッピーアワーをやっています。
Yunnan Kitchen
79 Clinton Street, New York, NY 10002
モダンでおしゃれなインテリアの中で、ちょっと変わった料理を試してみたいな、という時におすすめのお店です。
日本からと違って、ニューヨークからだと中国はとても遠いのですが、中国の奥地、雲南、四川やチベットの辺りを旅し、本場の味を味わってみたいですね。