ニューヨークの人気ミュージアム、MoMA として知られる、ニューヨーク近現代美術館では、車をテーマにした珍しいコレクション展、オートマニア (Automania) が開催されています。MoMA は、ゴッホやモネなど印象派や、ポスト印象派の巨匠の絵画から現代美術まで幅広いコレクションを誇っていますが、その他、建築や、インテリア、雑貨など多岐に渡って見どころがあるミュージアムです。今回モマで展示の中心になっているのは、なんと車です。ミュージアムの館内にかっこいいものから可愛いものまで車が色々なところに登場し、楽しい空間になっています。MoMA が保有する、フォルクスワーゲン・ビートルや、ポルシェ911をはじめ歴史的なデザインとして知られるクラシックカーの数々で、車に関連する写真やポスター、彫刻作品の数々が合わせて飾られています。
近現代アートの巨匠の豪華コレクションで知られる MoMA ですが、今年は、7月4日から珍しい車のコレクション展、オートマニア (Automania) が開催されています。歴史的なデザインのクラシックカーに加え、車に関連する様々なアート作品が合わせて展示されています。
1階のロビーで出迎えてくれるのは、F1 のレーシングカー、フェラーリです！会場となっているのは、1階奥、屋外庭園のスカルプチャーガーデンと3階の北側のギャラリーで、いつもと違ったかっこいい雰囲気になっていていい感じです。
3階へ到着すると、車展らしくイギリスの道路の標識が飾られています。イギリスの道路の標識をデザインしたのは、グラフィックデザイナーの Jock Kinneir さんです。
車展の会場となっているのは、MOMAお馴染みのヘリコプターの奥、3階北側のギャラリーです。
オートマニアと題された、今回の車のコレクション展では、MoMA が所有する歴史的なデザインのクラシカルカーが中心の構成になっていて、3階のギャラリーには、4台展示されています。
車の展示ということで、客層も普段とは少し異なっていて、男性や子供たちも多く、家族連れで楽しめる内容になっています。
ギャラリーの中央には、赤い 1948 Pininfarina Cisitalia 202 GT が飾られています。こちらが、1972年に、MoMA のコレクション入りをした初の車だそうです。
独特の可愛いフォルムでお馴染みの車、フォルクスワーゲン・ビートル。
実は、フォルクスワーゲン・ビートルは、もともとは、ヒトラーの時代に、国家プロジェクトとして、広く一般向けの人々の車としてデザインされたものだそうです。当時は、製造まで至らなかったようですが、1970年代には、フォードのモデルTを追い越し、世界で最も販売された車種となりました。こちらの Volkswagen Type 1 Sedan は、ポルシェの創業者、Ferdinand Porsche さんが1938年にデザインしたもので、1959年に製造されたものです。
クラシックカー展の中に、バブーンの彫刻がぽつんと立っています。ピカソの1950年代の彫刻作品、Baboon and Young です。
実はこちら、バブーンの頭が、おもちゃの車になっているのです。
こちらのクールな車は、1961年にデザインされ、1963年に製造されたイギリス製、Jaquar E-Type Roadster。
キャンピングトレーラーの定番、エアストリーム社の Airstream Bambi Travel Trailer も展示されています。こちらは、1960年にデザインされ、1963年に製造されたものです。中をのぞき込んだりできます。
今となっては、当たり前の存在となっている車ですが、当時は、最新技術を駆使して製造された魔法のような存在で、急速に広く普及した20世紀を代表する製品と言えると思います。そんな急速の変化により、交通事故、渋滞、環境問題など様々な社会問題も引き起こしました。交通事故への注意喚起のためのポスターや社会問題を捉えた写真なども展示されています。
アンディ・ウォーホル (Andy Warhol) の作品も展示されています。
こちらは、車の衝突事故をテーマとしたシルクスクリーンの作品、Orange Car Crash Fourteen Times です。
3階からも、ヘリコプターと一緒に、1階ロビーに飾られているフェラーリがよく見えます。みんながくぎ付けになっています。
1階外のスカルプチャーガーデンには、5台の車が展示されています。こちらは、 Fiat 500f City Car。右手には、今っぽいスマートカーが飾られています。
フランス製の Citroën DS 23 sedan。
こちらは、とても強そうな軍事用レベルのジープです。
1963年にデザイン、1965年に製造されたドイツ製、ポルシェ911クーペ (Porsche 911 Coupe)。
オートマニアの3階での展示は、2022年1月2日までですが、1階ロビーとスカルプチャーガーデンでの展示は、10月15日までなので、是非見てみたいという人は急ぎましょう。
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ニューヨークの入場料が高い展望台はもちろん、二階建てバス、ミュージアムなど、色々使えます。
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MoMA の全体像は、こちらです。常設展エリアも、定期的に作品が入れ替わっているので、新しい作品に出会うことができます。
