テキサスバーベキュージューシーでとろける感動のBBQ 本場テキサスのお肉はすごかった！

先日、クリスマス前ということで、ホリデー旅行で訪れたテキサス＆南部ニューメキシコ旅行の際に出会った驚きのクリスマスイルミネーションを先行して紹介しましたが、今日から、何回かに分けて旅行記も書いていきたいと思います。今回の旅で訪れたスケールの大きい国立公園、テキサスならではのテイスティーなBBQやステーキなどのグルメ、ニューヨーク周辺など東海岸に住んでいるととても恋しくなる温泉、テキサスならではの街遊びなどを紹介していきたいと思います。
ニューヨーク発、ダラス・フォートワース空港に飛んだ後、早速レンタカーに飛び乗り出発です。今日は、その第一日目です。お昼の到着でお腹はペコペコ。テキサスということですぐ思いつくのはBBQ。ということで、早速向かったのは、空港から30分ほどドライブしたところにある、フォートワースの街はずれにある評判のバーベキューのお店です。お店の名前は、Billy’s Oak Acres BBQ、これが今までに食べたことないくらいおいしく、すごい量のBBQでびっくり、バーベキューって言ったら本場はテキサスだと聞きますが、それは本当でした！

シャックのような素朴な外観といい、レトロなお店の内装といい、いい感じ。地方のお店は、サービスも丁寧で親切だし、やっぱりニューヨークとは全然違う、こういうその土地ならではのお店を訪れた時はいつも感動があります。

BBQのお肉は色々、

日替わりメニューのSmoked Butterfly Chopsを頼んだら、通常食べるポークチョップの2倍以上の厚さのあるすごく分厚いジューシーなポークが運ばれてきて大きく目を見開いちゃいました。そして、ひとくち食べて2度びっくり、すごく柔らかくてポークのお肉の甘みに加えて、マリネされている香料が美味。おぉ、これはヒットでした。水曜に訪れたら是非試してみて下さい。

付けあわせを2品選べるのですがコールスローもポテトサラダもマヨネーズっぽさがないさわやかな味わいで、野菜の新鮮さが感じられるシャキシャキ感がすごい。

ランチ時で、ローカルの人たちが多く、みるみるテーブルが埋まっていきました。テキサスということで、カウボーイハットにチェック柄シャツのタックインという典型的な姿を想像していましたが、ここではそんな人は若干名の模様。ただしさすがテキサス、大きい人がとても多いです。

テキサス・ニューメキシコ周辺のBBQ店ではよくピクルスを自由に取れるようになっているのですが、オクラの酢漬けにはまりました。昔はオクラって日本ならではの野菜だと思っていたけど、全然違うんですよね、スープに入れたり、漬物にしたりして食べる地域が世界には結構あるんです。だからアメリカに来てもオクラは普通のスーパーで買うことができます。ちなみに英語でもそのまま”Okura”です。

こちらは、BBQ3種類の盛り合わせ、プルドポークとポークリブ、ブリスケットと定番の3種類。バックリブなんかは骨がするっとぬけるようなほろほろのお肉。いつもの倍はあるように見えたお肉でしたが、やはり食べきれず、お持ち帰りになりました。冷めてもおいしく頂けたのでますます高評価。量は倍で、おいしさも倍、でもお値段はニューヨークの半額。Wowの連続で、楽しいランチになりました。

実はこの日、ダラスから目的地まで6時間半ドライブをする日でした。そんな長距離ドライブの途中に休憩で立ち寄った町、Abilene。とても小さい昔ながらの町で、そこには、ヒストリックなシアターがありました。National Register of Historic Placesのひとつです。

かわいらしいクリスマスディスプレイのお店屋さんや雑貨屋さん、昔ながらのケーキ屋さん、こじんまりとしたカフェなどが並んでいました。

コーヒーを買ったら、濃いコーヒーが隆盛な今日この頃、最近あまり出会うことがないライトなアメリカンコーヒーで、ちょっと新鮮でした。しかも1ドルという物価の安さも驚き。10分あれば町に何があるか把握できてしまうほどの小さな町でした。

テキサス州の旗が掲げられているお店はテキサスのおみやげ屋さんでした。このひとつ星のマーク、The Lone Star Stateと呼ばれるテキサスの人たちは大好きなようです。あらゆる場所で見かけます。昔、アメリカの一部となる前はテキサスは独立した共和国だったそうで、そんなプライドを感じさせます。

小さな町、Abileneでお散歩中に見つけたかわいい小人。

長距離ドライブで向かっているのは、世界遺産にも指定されているニューメキシコ州のカールスバッド洞窟群国立公園です。最後の町を後にしてから何時間も何にもないだだっ広い平原をひたすら車で進みます。アメリカの田舎では、町から町まで車で数時間の距離だったりすることも多々。日も沈み、だんだん走っているのは巨大なトラック、特にタンク車ばかりになってきます。そんな中、所々に光輝く、ちょっとした宇宙ステーションのような建物があちらこちらに見られます。

このカールズバッド周辺、ホテルの料金が信じられないくらい高くなっています。典型的なチェーン店ホテルですら、1泊300ドル以上も普通の世界。国立公園の周りで、ホテルの数が少ないから、というのもありますが、実は、この原因は話題のシェールガスだったのです。そう、シェールガス、シェールオイルの発掘所があちらこちらにできてきていて、そこで働く人たちの住居が足りない状況なんだそうです。ホテルを労働者用に確保しているところも多く、明らかに需要が供給を上回っている状態で、現在ホテルの建設ラッシュだそうです。この採掘場が集まる近くの町などは、車で通るだけでも、石油臭い空気が充満していました。本当に田舎で周りには何もないところなのですが、このシェール特需か、小さな町にも多くの人が行き来し、クリスマスのイルミネーションをしたりと、ささやかながらにぎわいが見られました。せっかくの好景気の風が吹いている中ですが、最近の石油、ガスの値段の急激な下落はちょっと心配です。