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残念~ブルームバーグさん大統領選の出馬を断念

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(Twitter/MikeBloomberg)

独立候補としてアメリカの大統領選への出馬を検討していた前ニューヨーク市長、現在ブルームバーグ LP の CEO も務めているマイケル・ブルームバーグさんですが、残念ながら、出馬を断念することを決定したそうです。
自身の所有するブルームバーグの Bloomberg View を通じて、その結論に至った経緯を説明しています。

3月初旬に、”Super Tuesday” などそれぞれの党の有力候補の状態、自身の得票に関する調査を踏まえ、出馬するかどうかを決めると表明していましたが、とうとう決心を固めました。

ブルームバーグさんによる “The Risk I Will Not Take” と題された記事によると、結論は、勝てないと判断したようです。さらに下手をすると、現状の2大政党制の下、自身が出馬した場合、三つ巴となり、国民の投票により特定の候補者に決定しない可能性が高まり、その結果、最悪の場合、共和党が優位な上に、下院が選出することとなります。それはつまり、アメリカ、そしてブルームバーグさん自身の価値観と真っ向から異なる、ドナルド・トランプさん、またはテッド・クルスさんが選ばれるリスクが高まると考えているようです。

オバマ大統領のホワイトハウスチームがMediumを活用してメディアを通さず自分自身で発信したように、ブルームバーグさんも自分の言葉できちんと説明している点が好感が持てます。

時代より一足早く、情報とテクノロジーに目をつけ、ブルームバーグを創業し、ブルームバーグターミナルで大稼ぎし、ニューヨーク市長を、年間 $1 というお給料で、3期にも渡り務めたブルームバーグさんとはこんな方です。

見かけや、口先だけではない、建設的に現実的な解決策を考え、実行していくのに最も適した人物のような気がしますが、なかなか上手くいきませんね。

ところで、今回のアメリカの選挙戦で話題となっている候補者は、ニューヨーク出身であったり、ニューヨークベースで活躍している人が多いのが特徴です。そこで、特にここ最近注目を集めているキーワードが、”Huge” です。
ニューヨークのアクセントは、H の発音が小さく、”Yooge” と面白く聞こえることもあり、クイーンズ出身のドナルド・トランプさんとブルックリン出身のバーニー・サンダースがこんな風に遊ばれています。

こちらのコメディーでも、”They’re gonna be huge~”、とすっかりエンターテイメントとなっています。

残念~ブルームバーグさん大統領選の出馬を断念 was last modified: 9月 6th, 2016 by mikissh