自然豊かなアメリカのカントリーサイドを訪れると、いいレストランがなくて困ることが多いですが、今回の旅では素敵なお店に出会うことができました。キャッツキルズへの旅行でロクスベリーのお宿、The Roxbury に泊まった夜、宿のすぐ近くにも小さなレストランがありましたが、どうしようかなと考えた末、まだ時間が早かったこともありドライブをしながら、少し離れた町にあるおしゃれなレストラン、ブラッシュランド・イーティング・ハウス (Brushland Eating House) へと向かいました。
このお店、Roxbury から山道を超えて向かったこともあり、宿からレストランへと向かう山道では、本当にこの先にレストランがあるのか、町があるのか、心配になってしまうほど、なんにもない山奥で、少しどきどきしながら向かいました。
ブラッシュランド・イーティング・ハウス (Brushland Eating House) に到着!なんだか想像以上に、モダンでおしゃれな雰囲気です。
お昼間だったら、真っ白な壁に囲まれた明るいおしゃれな店内だと思われる、木造りのテーブルが並ぶとてもいい雰囲気のお店です。周囲には何もありませんが、ニューヨークシティ にあってもおかしくないクールな雰囲気です。
お店のお姉さんも笑顔で迎え入れてくれ、夜遅いというのに、レストランはかなりにぎわっている様子で、予約の有無まで聞かれ、驚いてしまいました。すごく山奥の周りに何もないような場所にあるレストラン。ニューヨークシティレストラン並みの対応です。
席に着けたのも実は結構運が良かったのかもしれないことをしばらくして気づきます。みるみる店内がお客さんでいっぱいになり、満席になりました。お客さんのほとんどがお店の人と知り合いのようで、この日夜遅いこともあり、常連さんばかりだったみたいです。旅行で小さな町を訪れると、よくこういうレストランに遭遇します。お店の人とお客さんが知り合いであるばかりか、お客さん同士もみんな知り合いみたいな。みんながあいさつしあっている様子を時々みかけ驚いています。ニューヨークシティのレストランではなかなかない光景です。
通常のメニュー以外にもその日の個性的な特別メニューがたくさんあるお店です。軽めに、その日の特別メニューの中から選んだスパイシーローストキャベツの一品。
他のお客さんにも人気だった、お店の特製バーガー。バーガーは、自分で味付けできるように調味料控えめで出すお店が多い気がしますが、このお店は、クリーミーなソースがかかって、かなりしっかりした味付けがされていて美味しかったです。
この他、軽いサラダからステーキやシュニッツェルなど様々なメニューがあり、お腹の好き具合によって様々なチョイスができます。
アメリカではあまり見かけない Labatt Blue。さっぱりとした軽い感じのカナダのビールブランドのラガーです。
ブラッシュランド・イーティング・ハウス (Brushland Eating House) は、ニューヨークのブルックリンから移ってきたオーナーとシェフにより、2014年にオープンしたお店だそうです。最近、レントが高騰し、なかなかレストランビジネスが成り立ちにくくなってきているニューヨークシティからキャッツキルズなどカントリーサイドへ移り、クールなレストランを開業する人々も増えているようです。Eater NYC によると、そんな人々のことを「ヒックスター (Hickster)」と名づけられているようです。
山奥の小さな町にあるレストランとは思えないくらい、とてもセンスのいいお店でしたが、ブルックリン出身のオーナーと聞き、なるほどと思いました。
スモールビジネスだけでなくアーティストもカントリーサイドや他の都市へ移っていっているようで、こちらの記事でもそんなトレンドについて論じられています。
Brushland Eating House
1927 Co Rd 6, Bovina Center, NY 13740 MAP
ロクスベリーのお宿からは車で20-30分です。