アメリカでは、今日1月6日、選挙結果が国会で認証され、ジョー・バイデンさんが大統領に、カマラ・ハリスさんが副大統領に公式に決定するはずでしたが、トランプファンが大挙してワシントンDCに集結し、何と暴徒化し国会に侵入したため、審議は中断、議員たちは避難し、国会のロックダウンが続いていました。選挙後も現職のトランプさんが負けを認めず、あの手この手で様々な試みを行っていたため、通常は単なる形式上のプロセスであるはずの国会での認証も、大混乱に陥ってしまいました。今では、国会から暴徒は完全に追い出し、今夜から再び認証のプロセスが再開するようですが、こんなことってあるの?というようなまるでドラマの中のような驚きの光景で、最後の最後まで目が離せません。
2016年の大統領選で劇的な勝利を収め、誕生した元リアリティショースターで、不動産業出身のトランプ大統領の4年間は、まさにリアリティ大統領ショーと言った感じで、波乱でいっぱいでしたが、その一方、好調なアメリカ経済が続いていました。何かと世界中から注目を集めた4年間の大統領任期の最後の年に、さらなるドラマチックな展開を引き起こしたのが、100年に一度のパンデミックで世界を激震させた新型コロナです。
そんな劇的な変化の影響もあり、昨年11月に行われた大統領選では、オバマ大統領時には、副大統領を務めていた民主党のジョー・バイデンさんが勝利しました。
民主主義国家、アメリカでは、通常であれば、潔く負けを認め、平和裏にスムーズな政権移行が行われますが、今回は、トランプさんが、証拠がない中、不正選挙などの言い掛かりで負けを認めておらず、各州の選挙人による投票結果を国会が認証する、今日、1月6日までごたごたが続いていました。
そんな経緯もあり、現代の政治家というよりは、もはや煽動者に近いトランプさんの言葉を信じる熱烈なトランプファンたちが、今日、ワシントンDCに集結し、国会周辺は、かなりの混乱となっていました。午後には、このトランプファンたちが暴徒化し、国会内に侵入したため、審議は中断され、国会はロックダウンされ、先進国アメリカだとは思えないような光景が広がっていました。国会内で銃撃が起こり、一般人に死者一人出てしまったようです。
こちらは、映像が中心で、DCの街角や国会内の様子も登場しています。
議会の中にまで入り込んでいたようです。まるでドラマの中のような光景です。
They’re in the chamber. One is up on the dais yelling “Trump won that election!” This is insane pic.twitter.com/p6CXhBDSFT
— Igor Bobic (@igorbobic) January 6, 2021
議員たちと一緒に、各州から寄せられた選挙の投票結果も、無事避難したようです。
Electoral college ballots rescued from the Senate floor. If our capable floor staff hadn’t grabbed them, they would have been burned by the mob. pic.twitter.com/2JCauUIlvg
— Senator Jeff Merkley (@SenJeffMerkley) January 6, 2021
FBI の SWAT チームなどが出動したようです。
This is the fbi swat team in the capitol. pic.twitter.com/bY6maxLjLJ
— Jake Sherman (@JakeSherman) January 6, 2021
さらなる混乱を避けるため、ワシントンDCでは、今日1月6日午後6時から明日午前6時まで、夜間外出禁止令 (Curfew) が出されています。
Today, I'm ordering a citywide curfew for the District of Columbia from 6:00 p.m. on Wednesday, January 6, until 6:00 a.m. on Thursday, January 7. pic.twitter.com/lp6Pt3DcYC
— Mayor Muriel Bowser (@MayorBowser) January 6, 2021
午後6時を過ぎても、いまだに混乱は続いているようですが、国会からは完全に暴徒を追い出し、安全を確保したようで、今夜から再び大統領を公式に決定する選挙結果の国会での認証のプロセスが再開します。