ハワイと言えばパイナップルのイメージが浮かんできますが、そんなイメージの象徴的な場所が Dole のパイナップル農園、ドールプランテーション (Dole Plantation) です。パイナップルをはじめフルーツや野菜のブランドとしておなじみのドール (Dole) の農園。ノースショアからのドライブの帰り道にちょうど通るので、訪れてみようと思う人も多い場所で、とてもにぎわっています。ファミリーも楽しめるものが多く、プランテーションの中を巡る観光列車に乗ったり、ギネスブックに登録されている世界一の巨大迷路に挑戦したり、ドールのフレッシュパイナップルや、パイナップルソフトクリームを食べたりなどできます。普段食べているパイナップルってどうやって実がなっているか知っていますか？木に実がなるわけではありません。実はこんな風に土から生えた茎の中央部に数多くの花が咲き、それらが集まりパイナップルの実となるんです。はじめてパイナップル畑を見る人はそれだけでも楽しめてしまうところです。

アメリカではパイナップルは歓迎の象徴として、家の門などに飾りとして使われることも多いですが、もともとは南米が原産のフルーツです。そんなパイナップルですが、太平洋の島、ハワイの気候に適していたため、盛んに栽培されていました。

ところで、Dole プランテーション始まりは、1901 年、このハワイ、オアフ島の中心部、現在の Dole Plantation のある場所に、James Dole さんが Hawaiian Pineapple Company という会社を設立したことから始まりました。その Hawaiian Pineapple Company が設立される前の、1893年には、従兄にあたる Sanford B. Dole さんが、ハワイの王政を廃止に導き、共和国の初代大統領となり、1898年にはアメリカへの併合を達成します。そのアメリカへの併合のおかげで、関税がなくなり、ハワイのプランテーションビジネスに恩恵をもたらしたようです。

Dole 観光列車エクスプレストレインに乗って

ドールの広いプランテーション内を走る観光列車は、その名も、「パイナップル・エクスプレス・トレイン (Pineapple Express Train)」です。

風をきってドールのプランテーション内を走り抜けていく列車はなかなか快適で楽しいです。

線路のすぐ横にある赤土の広大な畑の様子が見られます。この赤土の赤い色は鉄分が酸化することによりできる色で、これはパイナップルづくりに最適な土壌なのだそうです。

花畑や、カカオの畑、プランテーションで使われる機械など色々あります。電車に乗っている間も観光アナウンス付き。パイナップルプランテーションのトリビアなども教えてくれます。パイナップルを植えたり、摘んだりという作業は実はひとつひとつ人の手で行われています。パイナップルが育つのに1年～1年半とそれなりに時間がかかり、また、気温が高ければ高いほど甘いパイナップルが育ち、低いと酸っぱいパイナップルが育つそうです。

バナナの木もあります。

のんびりと乗っているだけで景色を楽しめる、ちょっとしたくつろぎの一時を味わえます。

Dole のギネス巨大迷路

ドール・プランテーションのアクティビティのひとつに、パイナップル・ガーデン・メイズ (Pineapple Garden Maze) という巨大迷路があります。基本的には子供向けかな、というレベルの迷路ですが、実はこの迷路、ギネスの世界一巨大な迷路として登録されている迷路なのです。

迷路の入り口で迷路の地図が描かれたカードをもらい、8か所のポイントを回って、それぞれの場所で、カードにマークを書き込んでいきます。カードの8か所のマークが全て埋まったら迷路終了。入り口に入ってから出口を出るまでの時間は30分くらいでした。

中はぐるぐる回って。。。

時々中央の花畑のところに出てきます。

みんなが作ったと思われる、ショートカットの道とかも時々あったりして、難度は高くありません。子供たちがチーム対抗とかで遊ぶのにいい感じです。時々すれ違う親切な子供がチェックポイントの場所を教えてくれたりします。

最後はパイナップルソフトクリーム

最後はやっぱりパイナップルソフトクリームで締めくくります。フレッシュパイナップルも食べたくなったので、トッピング付きでいただきます。ソフトクリームが沈み込んでしまうほどたっぷりのパイナップルがけに。

オアフ島の観光スポットの中ではかなり遅い時間までやっている場所ということで、閉園前の時間でもたくさんの観光客が訪れていました。一時は世界のパイナップルの大部分が生産されていたこともあるというハワイですが、グローバル化が進みコストの高いハワイから、生産の中心は物価の安い東南アジアや中南米に移っているようです。