Gramercy Park NYC (1)

グラマシーパーク 1年に1度クリスマスイブのみオープンされる カギで閉ざされた公園

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大都会でありながら、街のあちらこちらに憩いの場として公共の公園があるニューヨークですが、実はマンハッタンにひとつだけ、特別にカギを持っている人しか入れない、エクスクルーシブなプライベートの公園があります。パークの周囲は柵で囲まれ、門にはいつもカギがかけられているのです。その公園は、20-21ストリートのパークアヴェニューと3rdアヴェニューの間にあるグラマシーパーク (Gramercy Park) です。カギをもっているのは、周りの住人たちと、公園のすぐそばにあるグラマシーホテルのフロントだけ。カギの数は全部でたったの383個。その公園は、中に入るにもカギがいりますが、なんと公園の外に出るにもカギが必要で、カギにはそれぞれID番号がつけられ、毎年新しいカギに更新されるほど厳重に管理されている公園です。そんなカギを持つ人だけしか入れない特別な公園なのですが、なんと一年に一度だけ、クリスマスイブの夜、1時間だけそのゲートが開かれ、一般の人も中に入ることができるのです。クリスマスイブの夜、そのゲートが開かれるときを楽しみに、大勢の人々が集まります。パークに集まり、みんなでクリスマスキャロルを歌い、クリスマスの訪れをお祝いするのです。

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クリスマスイブの夜、ゲートが開くのは、夜6時から7時までの1時間だけです。今年は、特に20度を超える気温で、暖かかったこともあり、開門前から、とても大勢の人々がゲートの前に並んでいます。中には、半袖の人や夏のようなドレス姿で歩いている人までいます。

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グラマシーパークのクリスマスキャロルのイベントは、毎年行われている伝統的なイベントのひとつです。このイベントの運営者は、The Parish of Calvary St. George’s。公園の中央のクリスマスツリーの下に演奏家たちが集合し、その周りに人々が集まります。すごい人の数です。

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このグラマシーパークのクリスマスキャロルのイベントの参加者はほとんど大人なのですが、子供のようなすごく純粋な気持ちで楽しむイベントです。みんなでツリーの下に集まって楽しくクリスマスソングを歌う、本当に心温まるほのぼのとした雰囲気のイベントです。

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暗闇の中、配られた歌詞を見ながら、音楽に合わせて歌います。みんなが知らない歌だとちょっと元気がない歌声になるけれど、知っている歌だとやはり盛り上がります。

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大人たちがまるで子供のころにかえったように、みんなで楽しく元気に歌います♪ このイベントの様子です♪

ふだん入ることができない公園ということもあり、クリスマスキャロルの後は、園内をお散歩して探索します。公園の中は緑と花が豊かで、アートも飾られ、ゆっくりと休憩できるベンチがいっぱいある公園です。

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グラマシーパークができたのは、1831年、Samuel B. Rugglesさんが沼地だったこのエリアの土地を購入し、開拓を始め、 “Gramercy Square” を作ったのが始まりです。

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グラマシーパークの公園の周辺は、昔の趣がそのまま残っているエリアです。

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19世紀から20世紀初頭に建てられたタウンハウスやアパートが立ち並ぶ閑静な住宅街で、ちょっとタイムスリップしたような感覚になる場所です。

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先日も、このグラマシーパークのすぐそばで、こんなサプライズな光景に出会いました。

ニューヨークの街角で素敵なクリスマスソングのサプライズ

グラマシーパーク 1年に1度クリスマスイブのみオープンされる カギで閉ざされた公園 was last modified: 8月 24th, 2016 by mikissh