ニューヨークのタイムズスクエアに、2月14日のバレンタインデーを前に、新パブリックアートが登場しました。タイムズスクエアで、毎年この時期恒例となっているのが、Love をテーマにしたアートで、今年で13年目となる Love in Times Square Design Competition で選ばれた、ラブレター (Love Letter) と題された作品が展示されています。タイムズスクエアのビルボードにマッチした色鮮やかなミラーがキラキラした作品で、LOVEのメッセージが描かれたリボンが結ばれ、風に揺られています。
賑やかなビルボードでギッシリと囲まれたタイムズスクエアは、ブロードウェイミュージカル、大晦日のカウントダウンイベントなどで世界的に知られる、ニューヨークを代表する観光スポットです。昨年からウィズコロナで、ブロードウェイミュージカルも閉鎖が続き、旅行者も少なく、いつもたくさんの人で溢れるタイムズスクエアも今は閑散としています。まだまだパンデミックが続いていますが、タイムズスクエアでは、今年もカップルのためのバレンタインデー恒例イベント、Love in Times Square が開催されます。今年は、実際に現地で参加できるのは、少数のカップルのみとなりますが、ウエディングセレモニーやプロポーズなどが行われます。
そんなタイムズスクエアに、バレンタインデーを前に、昨年ニューヨークでよく見かけた感じの、閉鎖中のお店のショーウィンドウの防護用に用いられた合板 (plywood) と空間を隔てるための金網が張られた、大きなアートが登場しています。この作品のタイトルは、ラブレター (Love Letter) です。
こちらの作品がある場所は、タイムズスクエアの北部、45ストリートと 46ストリートの間にある Father Duffy の像の目の前、ダッフィースクエア (Father Duffy Square) です。ダッフィー像の後ろの階段席は、大雪後から閉鎖されてしまっているのですが、通常時は、オープンしていて、高いところから、タイムズスクエアの景色が見渡せる展望スポットになっています。
アート作品は、見る角度によって印象が変わり、正面から見ているとカラフルなミラーがキラキラと美しく輝いています。
Love Letter と題されたこちらの作品は、4つの異なる部分から構成されていて、4組のグループが、ソーシャルディスタンスを確保しながら、接近できるように考慮されているウィズコロナならではのアート作品となっています。
作品の全体に窓のように点在するミラーが、周囲のビルボードに見事に調和しています。
なんで Love Letters なの?と言うと、実は、愛のメッセージが描かれたリボンが、作品に括り付けることができるようになっていて、インタラクティブな体験ができるようになっているからです。
Love Letters は、デザインファームの Soft-Farm による作品で、2月10日から3月10日まで飾られています。ウィズコロナで、現地を訪れることができない人が多い状態が続いていますが、オンラインでメッセージを受け付けていて、そのメッセージをリボンに書いて、作品に結び付けてくれます。
タイムズスクエアといえば、いつ訪れても人でいっぱいのニューヨークを代表する繁華街スポットですが、現在、特に平日は、パンデミック中の極寒のニューヨークという事で、とても閑散としています。そんな極寒の中、タイムズスクエアの名物エンターテイナーさん、Naked Cowboy さんが頑張っている姿が印象的でした。
暖かいセーターとコートなしでは外出できない気温0度前後のとても寒い日です。
タイムズスクエアには、ラブレター以外にも、ちょこちょこパブリックアートが飾られていて、休憩スポットになっていたりします。今はまだ旅行者がまばらにいるだけですが、これから、暖かくなってくると、NY PopsUp をはじめ、様々なパフォーミングアートイベントがはじまり、再び賑やかになっていくのではないかと思います。
楽しい週末を♡