ニューヨークのサンクスギビングデーの前日には、サンクスギビングパレードの準備ということで、パレードに登場するあの巨大なバルーンを膨らます様子 (balloon inflation) をみることができるイベントがあります。今回、初めて訪れてみたのですが、巨大なキャラクターバルーンが勢揃いしているのを、間近で見ることができ、なかなかおもしろい光景でした。
メイシーズサンクスギビングデーパレードの前日、セントラルパークの西側のアッパーウエストサイドにある、自然史博物館の周辺でバルーンの準備が行われます。自然史博物館の周りの道路を閉鎖し、翌日のパレードで活躍する巨大バルーンを膨らませる様子を見ることができます。ご近所の人たちだけでなく、テレビ局などのメディアはもちろん、たくさんの人々がそんな様子を見にやってきています。
この風船を膨らませるスタッフたちはボランティアで集まった人たちです。
つかまってしまったクマみたいな姿になっていますが、人気のパディントンです。
今まさに巨大なクマのパディントンのバルーンを膨らませているところです。
いくつかチームがあり、それぞれの担当のバルーンをみんなで協力して完成させるのですが、結構な人数です。元気な掛け声も聴こえてくるチームミーティング中。
これは、ピカチューのバルーンの原型。黄色のエリアは黄色のユニフォームを着たチームのスタッフたちで完成させるようです。
テレビ局の車が自然史博物館の目の前にずらりと並び、撮影した映像をすぐ車内で確認したりするなど、お仕事をしている様子がちらりとみえます。歩いていると、時々、インタビューされている人もいました。
すぐそばには警官たちもいっぱい待機。
なんだかんだいって、かなり人気者のキティちゃん。バルーンはまだぺったんこの状態ですが、作業が始まるより前からカメラをスタンバイして撮影スポットを確保している人もいました。
今年から、マグドナルドや、アングリーバードなどの新しいキャラクターも加わりました。それぞれのバルーンの前にキャラクター名と、いつからパレードに参加しているのかについて紹介されています。
バルーンが飛んでいってしまわないように、網をかけ、周囲にはたくさんの重りがつけられます。網なしで、できれば、顔も横向きとかにしてくれると、もっとよく見えてうれしいんだけどな。
バルーンがずらりと並ぶ姿がかわいいです。
夜10時まで行われているので、暗くなってから訪れる人も多いです。夜はバルーンにライトアップがされてます。バルーンを見るときは、一応、一方の決まった方向にぞろぞろと歩きながら見てまわるのですが、夜はかなりの混雑になります。
自然史博物館の裏側では、メイシーズからの贈り物で、風船が結ばれていて、自由にもらえるようになっていました。子供たちは当然大喜びですが、大人も結構、喜んでもらっています。
パレード当日だと、早くから場所取りをし、いいスポットを確保できれば、パレードを近くからみることができますが、それができない場合は、人ごみの中、遠くからバルーンのパレードをみることになります。そうするとバルーンの巨大さがあまり実感できなかったりするのですが、パレード前日は、だれでも巨大なバルーンを目の前で見れるのがいいところです。サンクスギビングパレードの前日の準備中の光景を見るというイベントにも関わらず、多くの人が訪れる人気のイベントとなっていました。
サンクスギビングデー当日のパレードを見るのが定番ですが、たまには、ちょっと違った視点から見てみるのもいいものです。
メイシーズのホリデーパレードは、もともとクリスマスパレードとして1924年からはじまったそうですが、その3年後、1927年には、サンクスギビングパレードと名称を変え、その時からバルーンが活躍するようになったそうです。パレードの歴史がこちらのビデオで紹介されています。
前日にバルーンを見に行くイベントで満足してしまいそうになりますが、サンクスギビングデーパレードの当日も楽しいです。こんな様子で、このバルーン達が大活躍することになります。
