ニューヨークには、多種多様なミュージアムがありますが、チェルシーにあるポスターハウスは、商業アートの一分野であるポスターに特化した珍しい美術館です。そんなポスターハウスでは、現在、日本の20世紀のポスターという面白いテーマの特別展、Made in Japan: 20th-Century Poster Art が開催されています。日本の伝統ある浮世絵や日本画、キュビスム、シューレアリスム、ポップアートなど欧米の主要なアートムーブメントなどの影響も混在し、現在にも引き継がれているクールなデザインの多様な作品が集まり、面白い展示になっています。
チェルシーにあるポスターに特化したミュージアム、ポスターハウスの1階のギャラリーでは、20世紀の日本のポスターをテーマにした特別展、Made in Japan: 20th-Century Poster Art が開催されています。
20世紀の日本と言えば、戦争や高度経済成長など激動の時代でしたが、そんな時代を象徴する戦時中のプロパガンダからブランドや商品のPRポスターまで幅広い作品が展示されています。
今回の特別展では、最近あまり見かけなくなっているアート性が高い、著名グラフィックデザイナーによるポスター作品が数多く集まっています。
例えば、キュビズムや抽象アートのスタイルの日本舞踊のポスターなど日本の伝統美術と世界のアートのトレンドを上手く取り込んで、個性的なポスターに仕上げている面白い作品が多いです。
日本風なポップアートのポスターも色々と展示されています。こちらは、横尾忠則さんの作品。
色使いやリピート技、コラージュが印象的な田名網敬一さんの作品です。
左は、松田油絵具のクイック油絵具のポスター、
右は、資生堂のビッグサマーのポスター。
商品の広告も品があります。
日本画のような美しいポスター。佐藤晃一さんの作品です。
1983年にはじまった反核を訴える ヒロシマ・アピールズ の初代作品です。原爆の悲しい被害の様子が伝わってくるような心に残る、亀倉雄策さんの作品です。その隣には、目を隠したミッキーのポスター。
亀倉雄策さんの反核ポスターに加え、動物を独特な雰囲気で描いている永井一正さんの動物保護のポスターなど社会問題をテーマとした作品も展示されています。
ポスターハウスは、地下のギャラリーもあります。
地下のギャラリーの展示は、20世紀中頃のアメリカの大きな社会運動だった公民権運動のポスターをテーマとした特別展、Black Power to Black People: Branding the Black Panther Party が行われています。
ポスターハウスは、ポスターに関する様々な特別展が開催されている他、オシャレなミュージアムショップもおすすめです。
以前ポスターハウスで行われていた、アールヌーボーの代表的アーティストの一人、ミュシャ展の様子は、こちらです。
ポスターハウスの面白い特別展はまだまだあります。
以前訪れたものから最新のものまでこちらで紹介しています。ご覧ください。
ニューヨークの旅行ポスター特別展 ポスターハウス Wonder City of the World: New York City Travel Posters
ニューヨークのポスターミュージアム
ポスターハウス Poster House
119 W 23rd St, New York, NY 10011 地図
開館時間:10AM-6PM
定休日:月・火・水
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