昨年の日本滞在中、名古屋を訪れた際、ちょうど桜が満開の美しい名古屋城を見ることができました。名古屋のシンボル的存在の名古屋城では、毎春桜の季節に、桜まつりが開催され多くの人で賑わいます。名古屋は、徳川御三家の一つ、尾張藩の本拠だった街で、名古屋城をはじめ徳川家由来の見どころが色々あります。ひつまぶしなど名古屋ならではの絶品グルメが楽しめます。名古屋日帰り旅行の様子を紹介します。
名古屋は、東京と京都・大阪の間という大都市に挟まれた交通が便利な立地にある街です。名古屋では、名古屋城などの代表的な観光スポットがあったり、名古屋ならではの美味しいグルメが楽しめたりするので、色々な場所を巡る旅の途中に立ち寄ることもでき、日帰り旅行にもおすすめです。
名古屋にやって来たら、やはり是非訪れたいのが、名古屋城。桜の季節は、桜が咲き誇り華やかな雰囲気になります。名古屋城は、名古屋駅から地下鉄で15分前後で訪れることができます。
名古屋城では、毎春、春まつりが開催されとても賑わいます。桜の時期には、桜まつりが行われ、出店が登場し、夜はライトアップされます。今年2024年の桜まつりは、3月23日から4月7日までです。
城内には、ソメイヨシノをはじめ約900本もの色々な種類の桜の木が植えられていて、桜とお城の美しい景色を楽しむことができます。
正面からの名古屋城の美しい景色。たくさんの人々が集まって来ています。
お城のてっぺんには、名古屋城、そして名古屋の象徴にもなっている、金のしゃちほこ「金鯱」(金シャチ)があります。お城を訪れると、やはり天守閣に上りたくなりますが、名古屋城は、現在、長期間に渡って工事中で、お城に入ることができません。
そのかわり、お城の周辺の色々なスポットが開放されていて見学することができます。一番の見どころとなっているのが、本丸御殿です。歴史的な建物だと思って中に入ると、ピカピカでびっくりします。実は、こちらは、2018年にかつての本丸御殿を復元し再建したもので、素晴らしい書院造の建物です。
とても広く、様々な場所に趣向を凝らした豪華な装飾が施されている見応えのある建物です。もともとは、住居かつオフィスとして1615年に建設され、後に、将軍が訪れる際の宿泊場所となりました。日本を代表する書院造の建物ということで国宝にもなっていましたが、残念ながら、1945年の空襲で焼失してしまいました。
本丸御殿のはなれには、将軍がお風呂に入った湯殿御殿があり、別の入口からガイドツアーで見学できます。
3つの隅櫓が残されていて、重要文化財となっています。こちらは、西南隅櫓からの眼下の光景。正門周辺の美しい桜が見渡せます。また、正門入口付近には、博物館の西の丸御蔵城宝館があり見学ができます。
名古屋に来たら外せない、名古屋のグルメと言えば、「ひつまぶし」です。ランチでやって来たのは、閑静な住宅街にある隠れ家のようなお店、炭焼 うな富士 白壁別邸です。
門をくぐると、錦鯉が優雅に泳ぐ美しい庭園が広がり、趣のある日本家屋がお店になっています。
ひつまぶしは、切り分けられた、うなぎのかば焼きがお櫃に乗って出て来るので、お茶碗に取り分けて、そのままいただいたり、好みでわさびやネギなど薬味を乗せ、出汁をかけて、お茶漬け風にいただいたり、色々な食感が楽しめます。
うなぎの蒲焼がたっぷりと敷き詰められているボリューム満点の絶品ひつまぶしです。ぷりぷりの身で、外は炭火焼で香ばしく、中はふっくらと焼き上げられている、本当に美味しいうなぎでした。
ランチの後に訪れたのは、徳川園です。名古屋は、徳川御三家の一つで、中でも筆頭だった尾張藩の本拠地で、徳川家ゆかりの場所が色々あります。徳川園もそんなスポットの一つです。かつての徳川家のお屋敷にあった日本庭園が、公園として公開されています。龍仙湖と呼ばれる大きな池が中心となった池泉回遊式庭園です。
園内には、尾張藩の江戸下屋敷から移転された大曽根の滝をはじめ自然が楽しめるスポットが色々あり、お天気がいい日のおすすめ散策スポットです。
美しい景色が広がる徳川園の日本庭園では、ウエディングフォトの撮影なども行われています。庭園に隣接するガーデンレストラン徳川園では、結婚式なども行われています。
徳川園の隣には、徳川美術館 があり、刀剣、工芸品、絵巻など徳川家縁の遺品が展示されています。国宝となっている源氏物語絵巻をはじめ様々な国宝や重要文化財、歴史的に貴重な遺品が多くあり、歴史好きの人は足を運んでみると楽しめます。
名古屋城の美しい満開の桜から始まり、名古屋の絶品グルメのうなぎのひつまぶしや、徳川家ゆかりの名所の観光も堪能し、名古屋の日帰り旅行はとても楽しい1日になりました。
京都など関西方面や飛騨高山などを訪れた際に名古屋に立ち寄ってみるのもおすすめです。