ニューヨーク 一日の感染者数最高記録を更新 ブロードウェイなど公演中止続出中

ニューヨークでは、新変異型オミクロンの登場もあり、再び急速に感染者が増えています。ニューヨーク州では、昨日、一日の感染者数として、今回のパンデミック以来、最高の数となる21027人が陽性となりました。キャスタやスタッフに感染者が出たため、様々なブロードウェイミュージカルや、ラジオシティのロケッツなど、ニューヨークの人気のクリスマスショーなどが中止となったり、レストランが臨時休業となったりとワクチン接種済みにも関わらず、ブレークスルー感染の確立が高まっていることが明白になって来ています。ただし、昨年と大きく異なるのは、多くの人がワクチン接種済みのため、入院となるケースは明らかに少なく、重症になっていないことが救いと言えます。

アメリカでは、ワクチン接種が進み、多くの人が通常に近い生活が可能になって来ていましたが、ここにきて、感染力が極めて高い新変異型、オミクロンが登場したこともあり、NYC では、数日の間に検査陽性率は、2倍近くに跳ね上がり、ニューヨーク州では、これまでの一日の陽性者数の最高記録を連日更新し、12月16日の検査で21027人、17日の検査で21908人もの陽性者が出ています。感染が大爆発した昨春は、検査体制が整っていなかったので、正確な数字は分かりませんが、検査体制確立後は、これまで、今年2021年1月14日に記録した、19942人が最高記録でした。


(coronavirus.health.ny.gov)

オミクロン登場後、国外からの訪問者の検査を厳しくしたり、ニューヨークでは、ワクチン接種をさらに促すルールを課したり、室内でのマスク着用など対策を進めていますが、急速に感染が拡大しています。

アメリカへのフライト前日検査必須に ニューヨークのワクチン関連ルールが厳しくなります

再開後、劇場の公演が中止となることは、これまでは珍しいことでしたが、今週に入り、スタッフやキャストの感染により、ハミルトン、ムーランルージュをはじめ様々なショーがキャンセルとなるケースが続出しています。ムーランルージュの公演では、観客が着席した後、キャンセルが発表されたというケースまであり、直前まで安心できない状況です。ブロードウェイミュージカルの最新スケジュールは、こちらでまとめられています。
ブロードウェイミュージカルの休演は、今の所、特定の日のみとなっていますが、ニューヨークのホリデーシーズンの人気イベント、ラジオシティのロケッツによるクリスマスショーは、今シーズンの公演を全て中止にすることを発表しました。

ワクチン接種完了後、かなり時間(6ヵ月以上)が経過した人が増えて来て、さらに新変異型のオミクロンも登場し、ワクチン接種済みの人のブレークスルー感染が増えていることが明白となっています。
ただし、ワクチン接種済みの人が多いためか、オミクロンの特徴か、重症化する人は多くはないようで、入院患者数は、以前程は多くなく、1月と比較すると半分以下となっています。さらに感染力の高い新変異株の登場により感染の可能性が急速に高まっているので、5歳以上12歳未満の子供を含め、まだワクチン接種を済ませていない人は早目の接種を、また、ワクチン接種後 6ヵ月を経過した人も、ブースターショットの接種がすすめられています。

ワクチン接種を完了していれば、それ程心配する必要はないと思いますが、屋内ではマスク着用を徹底し、大人数での飲食やパーティを控えるなど昨年の対策を継続させて気を付けながら年末を過ごしていきたいと思います。

ニューヨーク 一日の感染者数最高記録を更新 ブロードウェイなど公演中止続出中 was last modified: 12月 19th, 2021 by mikissh