アメリカでは、6月は、LGBTQプライド月間 (LGBTQ Pride Month) で、全米中の様々な場所で、レインボーフラッグをはじめ、色々なレインボー柄を見かけます。6月の初旬に訪れたサンフランシスコでは、LGBTコミュニティーで有名なカストロ地区も訪れてみました。街はレインボーで溢れ、横断歩道まで鮮やかな虹色となっていました。
カストロ地区は、ニューヨークでいうと、ストーンウォールの有名エリア に相当するエリアで、サンフランシスコのLGBTQコミュニティーの中心地です。
サンフランシスコの虹の道「レインボーの横断歩道」がある場所は、カストロ地区の中心となる Castro street & 18th street の交差点です。
地図は こちら。
1969年6月28日にニューヨークのグリニッジビレッジにある ストーンウォールイン (Stonewall Inn) で起こった警察への反抗事件 (Stonewall Riots) が、LGBT ムーブメントのきっかけとなったのですが、その事件のあった6月を、LGBTQ プライド月間 (LGBTQ Pride Month) として毎年お祝いされています。
レインボーのウォールアートもあります。ベトナム戦争のベテラン兵士さんで、後にアクティビストとして活動した Leonard Matlovich さんのメモリアルだそうです。
そして、サイドウォークには、ハリウッドの Hall of Fame のような、LGBT版 Hall of Fame が刻まれています。作家の三島由紀夫さんも選ばれています。
サンフランシスコのレインボーウォーク Rainbow Honor Walk の地図は、こちらです。LGBTムーブメントの歴史を紹介する ミュージアム まであります。
カストロ (Castro) で一際目立つのが、こちら、カストロ劇場 (Castro Theatre) です。
カストロシアターは、1922年に建設された歴史ある劇場ですが、現在でも、映画館として利用されています。この日もたくさんの人が集まって来ていました。
劇場の通りを挟んだ反対側にも、歴史を感じさせる建物があります。現在は、ニューヨークベースのフィットネス、インドアサイクリングの SoulCycle が入っているようですが、こちらの建築も1922年に建てられたもので、当時は、Bank of Italy という名前のアメリカの銀行だったそうです。Bank of Italy は、当時アメリカでかなり大きな銀行で、Bank of America を買収し、名前は、Bank of America に変更したそうで、これが現在に続く Bank of American の起源となっています。
お隣では、巨大なレインボーフラッグが舞っています。
近くには、賑やかな大盛り上がりのバーもあります。
カストロ地区 (The Castro) への行き方は簡単で、すぐ近くに、Muniメトロの駅、カストロストリート駅 (Castro Street Station) があります。カストロ劇場(地図)を目指して行けばほぼ中心地に到着できます。サンフランシスコらしい光景で、レトロな車体のバスが走っていきます。
巨大グラフィティもあります。
おうちの窓にもレインボーフラッグです。
サンフランシスコの坂道にレインボーフラッグがずらり。
カストロ周辺では、色々なウォールアートが見られます。
6月は、全米各地で、LGBTイベントが開催されます。サンフランシスコでも、サンフランシスコプライド San Francisco Pride で、様々なイベントが行われます。カストロ地区周辺では、土曜日に Dyke March 、日曜日には、プライドパレード が行われます。
サンフランシスコは観光の見どころがいっぱいの魅力的な街です。