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ローライン ニューヨーク 世界初の地下公園!

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ニューヨークでは、今ではすっかりニューヨークの定番観光スポットとして人気になっている「ハイライン」がありますが、そのハイラインは、ミートパッキングディストリクトからチェルシーにかけて、かつての鉄道の高架の路線跡を再利用し公園として変身を遂げ成功した公園です。同様のコンセプトで、今度は使用されていない、かつての地下トロリーの駅だったスペースを再利用し、地下公園に変身させようというのが、この世界初の地下公園ローライン (The Lowline) です!このローライン (The Lowline) を造ろう!というプロジェクトを実現させようとずっと努力が続けられてきましたが、ついに、条件付きとなりますが、ニューヨーク市から許可が下り、実現に向けて一歩前進しました。

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こんな喜びのツイートがされています。

ローライン (The Lowline) プロジェクトは、ロウアーイーストサイドで使用されていない地下スペース、Delancey Underground を利用し、地下公園をつくろうと、二人のニューヨーカー、Dan Barasch さんと James Ramsey さんにより2011年にスタートしました。2012年には、キックスターター (Kickstarter) でクラウドファンディングをもとに展示会を開き注目を集めました。昨年からは Lowline Lab というショールームがオープンし、週末には一般公開されています。

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Lowline Lab のショールームは、実は地下に作られているわけではありません。実際に地下につくられた場合の公園のイメージを掴むことができます。

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そんなローラインの地下公園を造ろうという活動の努力の中、とうとうニューヨーク市から条件付きで許可がでることとなりました。条件の一つ目は、資金調達です。実際に公園をつくるのに $60 million(約60億円以上)、運営していくには毎年 $4 million(約4億円以上)かかると見積もられているそうで、今後一年間で$10 million(約10億円以上)の資金を調達しないといけません。また、その他の条件としては、全体のデザインを完成させること、一般に対する説明会を開催し、質問に答え、不安を解消することなどの条件も課されています。

地下の公園になりますが、そこで植物を育て、緑がいっぱいの空間を目指しているそうです。ニューヨークの公園をはじめ、アメリカでは、お花をそこで育てて咲かせるというよりは、大体どこかで育てられて出来上がった美しいお花を運んできて植えることが多いです。そのため、セントラルパークや、ブライアントパークなどで、チューリップなど美しいお花が一面に咲いているとうれしくなりますが、これらのお花は、毎日成長していく様子が見られるわけではなく、魔法でもかけられたように、一晩でぼんっとそこに現れて見事なお花畑になったりするのです(笑)
ローラインの地下公園では、植物を一から育てていき、植物でいっぱいの緑豊かな空間を目指しているそうで、なかなか面白い試みだと思います。

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そんな環境をつくるためには太陽光を効率良く集め、地下に届けるというエンジニアリングも必要になってきます。

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未来型の公園、世界初の地下公園、ローラインのプロジェクトは、こんな風に始まりました。

マンハッタンのように人と建物が密集し、新たに使える土地がなくなってくると、もしそこにどうしても何か新しいものをつくりたいと思ったら、考えられるオプションとしては上空に伸ばすか、地下に潜るか、ですから、未来の街のあり方のひとつとして、注目したいプロジェクトです。
ハードルは高いとは思いますが、順調に進めば、数年後にはそんな実験的な世界初の地下公園がニューヨークのマンハッタンに実現しているかもしれません。楽しみなプロジェクトですね。

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夜の散歩も気持ちが良くておすすめです。

幻想的な夜景が美しい夜のハイライン散歩

ローライン ニューヨーク 世界初の地下公園! was last modified: 9月 18th, 2016 by mikissh