TWAホテル ニューヨークJFK空港の有名建築 TWAターミナルのお洒落で楽しいおすすめホテル

ニューヨークの空の玄関口、JFK国際空港内に2019年に新しいお洒落なホテル、TWAホテルが誕生しました。TWAホテルは、アメリカの著名建築家、エーロ・サーリネン (Eero Saarinen) によりデザインされた、近未来風の名建築として知られる、トランスワールドエアラインズ (Trans World Airlines) の空港ターミナルのフライトセンターを当時の雰囲気を残したままリノベーションしてオープンしたホテルでとてもお洒落な建築ホテルです。ホテルには、かつてのターミナルの雰囲気が感じられる広々としたロビーや、ミッドセンチュリー風のリビングルーム、美容院などの写真スポット、インフィニティプールや、空港を見渡せるルーフトップバー、建築など様々な展示もあり、とても楽しいホテルです。TWAホテルは、建築好き、ミッドセンチュリーやビンテージ好きにおすすめのホテルです。

ニューヨークJFK国際空港には、これまで空港直結のホテルはありませんでしたが、2019年に、ジェットブルー (Jet Blue) が入っている、ターミナル5に隣接して、新しく空港直結のホテルがオープンしました。その空港ホテルが、個性的な建築のホテル、TWAホテルです。ターミナル5から直接行くことができる他、エアトレイン (AirTrain) のターミナル5駅から徒歩ですぐの場所にあります。

TWAホテルの中に入ると、すっかり空港の雰囲気を残したお洒落なデザインの世界が広がっています。TWAホテルは、パンナムと共に20世紀中頃に主要航空会社の一つだった、トランスワールドエアラインズ(Trans World Airlines) のターミナルのフライトセンターをリノベーションし再利用して作られたホテルだからです。

イタリア Solari社の反転フラップ式案内表示機 (split-flap message board) があったり、ミッドセンチュリー風のビンテージな感じで統一されていて、ノスタルジックな雰囲気が漂っています。

現在のターミナル5にあたる TWAターミナルは、トランスワールドエアラインズの JFKのターミナルとして、フィンランド出身のアメリカ人建築家、エーロ・サーリネン (Eero Saarinen) によりデザインされ、1962年にオープンした空港ターミナルでした。当時は、アメリカとソ連による宇宙開発競争時代だったという背景もあると思いますが、SFに登場しそうな流線形の近未来的な建築デザインとなっています。

ちなみにライバル航空会社だった、パンナム (Pan Am) は、1960年に現在のJFK空港のターミナル3の場所に Worldport と呼ばれるターミナルをオープンしています。

航空会社に関する規制緩和により、競争が激化し、TWAは、次第に衰退してしまい、最終的には、2001年にアメリカン航空に吸収合併されてしまいました。そして、TWAターミナルも幕を閉じることとなります。ターミナルの中心、TWAフライトセンターは、2005年に、国家歴史登録財 (National Register of Historic Places) に指定されました。その後は特別イベントなどが行われたことはありますが、長期間に渡って閉鎖、リノベーション工事が続いていました。以前、こちらの記事で紹介したことがありますが、そんな TWAターミナルが TWAホテルとなって、2019年にオープンしたのです。
ちなみに、Worldport もアイコニックなターミナルで、2013年まで使用されていましたが、2014年に解体されてしまい現在は存在しません。

ホテルのチェックインは、入口の左手にある空港のチェックインカウンターを模したデスクで行います。

ホテルの入口付近には、コーヒー屋さんや軽食のお店があり、様々な可愛いビンテージカーが飾られています。

客室へは、ロビーの左右にある赤い絨毯が敷かれたSF風の白いトンネルを通って向かいます。こちらのトンネルは、2002年に公開されたスティーブン・スピルバーグの映画、キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン (Catch Me If You Can) に登場します。レオナルド・ディ・カプリオやトム・ハンクスが登場するトンネルのシーンは、こちら (YouTube) です。

ホテルの客室は、ロビー棟の左右に建てられた新たな建物内にあります。

シンプルで清潔感のあるお部屋。家具、ビンテージポスターなどでミッドセンチュリー風に演出されています。

ホテル内には、TWAの大株主だった、当時の大富豪、Howard Hughes さんや TWAターミナルをデザインした、エーロ・サーリネン (Eero Saarinen) さんに関する展示などもあります。

外には、”Connie” の愛称の 1958年製 ロッキード コンステレーション (Lockheed Constellation) の航空機が置かれています。なんと、夕方の午後4時からは、Connie Cocktail Lounge がオープンし、機内で過ごすことができます。

入口右手の棟の屋上には、素晴らしい見晴らしのルーフトップバーがあり、上から TWAフライトセンターを眺めることができます。

また美しいインフィニティプール風のジャグジーもあり、JFK空港も見渡せます。

かつて、TWAのファーストクラスのラウンジ、Ambassador’s Club があった、ロビーの2階左手には、パイロットやフライトアテンダントのお洒落な制服や小物、スーツケースなどが展示されています。

ローマ教皇も TWAのお客さんで、ラウンジ内には、教皇のための専用スペースもありました。

そんなエリアも再現され、写真と共に紹介されています。

淡いパステル風の色合いが印象的な1960年代のリビングルームが再現されたスペースもあります。部屋全体が今年話題のバービーの世界のようですが、バービーのドリームハウスも飾られています。

2階右手には、Jean-Georges のレストラン、Paris Café があります。

ホテル内には、色々な写真スポットも用意されています。こちらは、ピンクでポップなビューティサロン。

ゲームのツイスター (Twister) が楽しめるスペースもあります。

入口左手にあるチェックインカウンターのさらに奥には、カンファレンスルームがあり、その周辺には、かつて TWAターミナルを訪れた著名人の写真や TWAのビンテージのデスティネーションPRポスターなどが展示されています。ホテルのスタッフも空港スタッフ風の制服を着ていますが、便利な立地と言うこともあり、パイロットやフライトアテンダントなど航空会社の人もよく利用しています。

1階には、お土産屋さんもあって、色々なTWAグッズが揃っています。

JFKで空港近くの便利な立地のホテルを探している人はもちろん、建築やミッドセンチュリーなどビンテージ好きにおすすめのホテルです。建築や航空関連などに興味がある人は、宿泊でなくてもちょっと立ち寄ってみるだけでも空の旅の黄金時代(Golden Age of Air Travel) と呼ばれた60年代前後の雰囲気が楽しめると思います。

ミッドセンチュリー感が漂うアトラクションのようなホテルです。

お洒落なレトロ楽しい TWAホテルの動画はこちらです。

TWAホテル TWA Hotel
1 Idlewild Dr, Queens, NY 11430(JFK Terminal 5) 地図

TWAホテル ニューヨークJFK空港の有名建築 TWAターミナルのお洒落で楽しいおすすめホテル was last modified: 10月 28th, 2023 by mikissh