注目のボッティチェリのルネサンス絵画 ニューヨーク サザビーズのオークション96億円で落札!

Botticelli (1)

パンデミック中のアート界で注目を集めていた、ルネサンスの巨匠、ボッティチェリの話題作、”Young Man Holding a Roundel” が、今朝、ニューヨークのサザビーズで開催されていた、巨匠絵画のオークションで、9220万ドル(約96億円)で、落札されました。ニューヨークのメトロポリタン美術館にも展示されていた作品なので、見たことがあるという人も多いかもしれません。ルネサンス期の作品は、美術館所蔵のものが多く、なかなかマーケットに出回ることがない希少な存在です。もともとの評価額は、8000万ドル(約83億円)でしたが、それを上回る堅調なオークションとなりました。

ニューヨークのサザビーズ (Southerby’s) では、今日、2021年1月27日、巨匠絵画のオークションが、ライブストリームで行われていましたが、その目玉となっていたのが、ルネサンス期の巨匠、ボッティチェリの “Young Man Holding a Roundel” でした。今回のボッティチェリの作品は、1470年から1480年頃に描かれたもので、若い青年が丸い板の紋章を持っているルネサンス期らしいモチーフで、8000万ドルの評価額 とされていましたが、それを上回る、9220万ドル(約96億円)で落札されました。ボッティチェリの作品としては、史上最高額で、18世紀以前の古典西洋美術の巨匠の中では、レオナルドダヴィンチ、レンブラント、ルーベンス、ティッツァーノに続くオークション記録です。

前オーナーは、昨年亡くなった、ニューヨークのビリオネア、Sheldon Solow さんで、1982年に、£810,000 (130万ドル程)で、入手したそうなのですが、物凄い値上がりとなっています。落札者は公表されていませんが、ロシアとアジアの2組の参加者の争いとなり、最終的には、ロシアのバイヤーが落札した模様です。
世界の通貨価値の下落を背景にした、ビットコインや株式市場の現状と、ビリオネアがさらに資産を増やしている状況から考えると、妥当な価格と言えるのかもしれません。

ウフィツィ美術館所蔵の代表作などボッティチェリとその有名作品については、こちらで詳しく紹介しています。

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これまでの史上最高額は、2017年のレオナルドダヴィンチ作とされる、サルバトールムンディの 4.5億ドルです。

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注目のボッティチェリのルネサンス絵画 ニューヨーク サザビーズのオークション96億円で落札! was last modified: 1月 28th, 2021 by mikissh