最近ニューヨークの街を歩いていると、透明感のあるとてもおしゃれな北欧っぽいカフェをところどころで見かけるようになりました。このお店の名前は、”FIKA”。ニューヨーク発、スウェーデンスタイルのカフェです。朝食、ランチ、ティータイムまで、このお店ででてくるものは全てハウスメイドの手づくりのものばかり。ミルクは毎日アップステートニューヨークの牧場から新鮮なものを取り寄せるなど、ローカルのものにもこだわっています。しかもこのカフェ、コーヒーだけではなく、コーヒーと一緒に食べるスイーツ、チョコレートもこだわりのものを作っているんです。ついついセンスのいいデザインに引き寄せられて入ってしまいます。
「フィーカ」とはスウェーデン語でコーヒーブレイクをとること。シナモンロールやクッキー、チョコレートなどの甘いものや時にはサンドイッチと一緒にコーヒーを飲む、友達や同僚、家族とおしゃべりを楽しみながら、一日のうちにそういう時間を持つことはスウェーデンの文化のひとつなのです。そんなスウェーデンの文化をニューヨークの人にも知って欲しいということで、FIKA では、スウェーデンからの職人を集め、手作りと質にこだわった店作りを心掛けています。
ロンドンで行われた、International Chocolate Awards 2014では、FIKAのパティシエ、Håkan Mårtenssonさんが3つのゴールドメダルと2つのシルバーメダルを獲得しました。そう、ただのカフェではありません、一級のチョコレート専門店の顔も持っているのです。
期間限定のスイーツを作ることもあります。2月中旬まででもう終了してしまったようですが、スウェーデンならではのスイーツSemlaです。
(FIKA semla)
Wifiが使えるカフェでノートパソコン一つでお仕事をする人が増えていることもあり、街中にカフェが急増しているニューヨーク。FIKA も例外なく、この波に乗っていて、中でも ”the fastest-growing café in the city” と言われるほど急成長しているお店で、現在マンハッタン内に13店舗と大増殖中です。
スウェーデンからスーツケース一つでやってきたLars Åkerlundさんが、2006年にミッドタウンの41 W. 58th St.にお店をオープンしたのが始まりでしたが、軌道に乗るまではとても大変だったようです。最近は、目覚ましい勢いで拡大中、Whole FoodsやDean & DeLucaに卸したり、ケータリングなども行い業種も広げ、ニューヨーク以外にもボストン、シカゴ、フィラデルフィア、ワシントンDCなど他の都市への進出の準備もしているようです。
今回訪れたのは、昨年秋にオープンしたばかり、ゆったりとしたアーティスティックな空間を作り出しているチェルシーの6th avenue沿いのお店です。
FIKA 6th Avenue
555 6th Avenue 10011 New York (15-16th Street)
ニューヨークには美味しいチョコレート屋さんがいっぱいあります♡