昨日は、フライデーナイトということでやってきたのがこちらのクールなバー、K2 Friday Nights。実は、ここチェルシーにあるミュージアム、ルービン美術館 (Rubin Museum of Art) の一部なんです。同僚や友人同士でやってきたおしゃれなガールズや、カップルたちがいっぱいでとても美術館には見えません。この美術館のカフェスペースCafé Seraiでは週に2度、水曜、金曜だけ時間を延長し、バーを営業していてとても人気になっています。そして、金曜日はミュージアムフロアーも夜10時までオープンしていて、とてもにぎわっているんです。
美術館のフロントには、上階につながる素敵ならせん階段とモダンでエキゾチックな広々とした空間が目の前に広がります。実はここは、もともとバーニーズニューヨークが入っていたビルで、1998年にBarneys New Yorkが破産手続きをした際に、ルービン夫妻が$22 million で買い取り美術館にしました。美術館にするために改築はしましたが、中央にあるらせん階段などの素敵な雰囲気は、バーニーズニューヨーク時代のものそのものだそうです。
ルービン・ミュージアム・オブ・アートは、ルービン夫妻の集めたヒマラヤ、その周辺地域ネパール、チベット、インドなどのアートを中心に展示しているミュージアムです。美術館がオープンしたのは、2004年10月なので、まだ創立10年ほどしかたっていない比較的新しい美術館です。
こちらは、“Lotus-in-Hand”とも呼ばれる、ネパールのBODHISATTVA AVALOKITESHVARA。
18本の腕を持つヒンズーの神、Durgaが悪魔のバッファローを倒している像。ネパールの代表的アートのひとつで、このミュージアムではとても人気がある作品だそうです。
チベットっぽいアート。チベットはまだ行ったことありません。そのうち行ってみたいですね。
とても雰囲気のあるTibetan Buddhist Shrine Room。長期に渡り展示されているGatewway to Himalayan Artの一部だそうです。
ニューヨークの街角のミュージアム内に突然現れた神秘的なチベット仏教の祭壇。とても不思議な感じがします。
たくさんの作品があります。コレクションの詳細は、こちらで紹介されているので、興味のある方は見てみると楽しいかもしれません。
そして、こちらは少し雰囲気が変わり、3月23日まで行われている特別展のWITNESS AT A CROSSROADS。フランス人写真家 Marc Riboudさんの印象的な作品展です。
1955年から3年間アジアを中心に旅をし、撮ってきた写真が展示されています。場所は、トルコ、イラン、アフガニスタン、パキスタン、インド、ネパール、中国、そして日本。当時の旅は本当に大冒険だったのでしょうね。
やはり目が行ってしまうのが日本。1958年の銀座のナイトクラブ。
1958年の富士フィルムの写真撮影会イベントの様子。日本らしい不思議な光景かもしれません。
アフガニスタンのバーミヤーン。2001年に破壊されて今や跡形もなくなってしまったバーミヤーン遺跡の大仏。残念です。
アフガニスタンの女性の美しい衣装。何気ない中に、なんとなく心に残る作品が多い気がします。
ギフトショップは洗練された雑貨の品揃えでおしゃれでおすすめです。
金曜日夜6時からミュージアムはフリーアドミッションになります。ミュージアムのバーも盛り上がっていて、ミュージアム全体が活気があり、クールな雰囲気を作り出しています。ヒマラヤ、チベットなどアジアの歴史的なコレクションを中心とした少し渋めな美術館ですが、様々なイベントを開催したり、その空間のクールな演出もすばらしく、楽しませてくれるミュージアムだと思います。そういえば、American Museum Of Natural Historyで大人気となっている大人のためのスリープオーバーですが、自然史博物館より前に開催していたのはこちらのミュージアムでした。新しいことを試してみるのが好きなミュージアムのようです。
毎週金曜日の夜6時から10時まで、いつもはカフェになっているスペースが、K2 Loungeという名前のバーに変身。6時から7時の間は2杯で1杯分のお値段になります。もともとミュージアムの併設カフェというモダンでゆったりとつくられたスペースなので、ライトアップして、DJを入れれば、簡単にニューヨークらしいお洒落なスポットに大変身。仕事帰りにカップルで待ち合わせしたり、友人とちょっと軽く一杯という時などにおすすめです。
Rubin Museum of Art
150 W 17th St, New York, NY 10011 (6-7th Avenue) MAP