ニューヨークでは、世界の様々な国々のグルメが気軽に楽しめ、レストランだけでなく、自宅でも、ちょっとした旅行気分を味わうことができます。自宅で、美味しいイタリアンを食べたい時におすすめなのが、リトルイタリーにある老舗イタリア食材店、ディパロズ (Dipalo’s)。イタリア産ハムとチーズの専門店で、サンダニエーレ (San Daniele) や パルマ (Parma) の生ハム、ピアヴェ (Pave) チーズ、手作りのモッツァレラなど、スーパーやレストランなどよりも圧倒的に状態のいい絶品イタリア食材を色々と買い揃えることができます。
ニューヨークで、自宅で、美味しいイタリアンが食べたい時に、思わず通ってしまうお店が、リトルイタリーの Mott St と Grand St の交差点にある、Dipalo’s です。巨大なチーズや生ハムがずらりと並んで、すっかりイタリアの街中にありそうな雰囲気のお店です。
なんと100年以上前の1910年からモッツァレラなどのチーズ屋さんとして創業し、食材店のお店を構えたのが、1925年。それ以来、モットストリートで営業を続ける家族経営の老舗イタリア食材店です。店内には、そんなお店の長い歴史が伝わってくる写真なども飾られています。
Dipalo’s といえば、たくさんのチーズやハムがずらりと並んでいて、昔ながらのカウンターで、お店の人と話しながら、おすすめを聞いたり、味見したりしながら商品を選び、切り分けてもらう対面販売のお店です。現在は、パンデミックのため、残念ながら、味見は中止となってしまっています。その反面、以前は、大行列のことが多かったお店ですが、現在は、馴染みのお客さんのみとなっていることもあり、比較的空いていて買い物しやすくなっています。
毎日、手作りしているフレッシュなモッツァレラ(Mozzarella) は、絶品です。モッツァレラをベースに、カード(Curd) とクリーム(Cream) を挟み込んだブラータ(Burrata)もミルキーで美味しいです。
モッツァレラそのものを味わいたいので、私はいつもほとんど手を加えず一番シンプルな食べ方で食べるのが好きです。
カットして、そのまま、またはバージンオリーブオイルをかけて食べると美味しいです。
Dipalo’s といえば、思い浮かぶ代表的なチーズが、ピアヴェ (Piave) チーズです。ヴェネト州の山間部、ドロミテ産のハードタイプの山チーズです。
ピアヴェ (Piave) チーズは、若いタイプと熟成させたタイプ (aged) の2種類があります。軽い感じがいい人は若いタイプを、味わい深いのが好きな人は、aged がおすすめです。他のお店やレストランでは、チーズが前もって切り分けられていることが多いですが、Dipalo’s では、その場で、切り分けてくれるので、よりフレッシュで状態のいいチーズが楽しめます。羊のチーズ、ペコリーノも人気です。
Dipalo’s を訪れると、必ず買ってしまうのが、生ハムです。有名なパルマとサンダニエーレなどがあります。パルマも美味しいですが、サンダニエーレの方が若干甘味がある感じで割と好きです。少量の 1/4 (quarter) lb から注文できます。専門店ならではの腕で、とても薄く芸術的にカットしてくれます。
この他にも、色々な美味しいハムやサラミがあり、いつも迷ってしまいます。
サラミの一種のソプレッサータ (Soppressata) や、ピスタチオ入りのハム、モルタデッラ (Mortadella) など、本当に色々あってどれも美味しいので、いくつか買って食べ比べてみてください。セレクション、そして管理状態もいいので、どれも美味しいです。
この他、惣菜や生パスタ、パスタソース、その他のイタリア食材なども販売されています。
惣菜ケースの中から選んでよく買うもののひとつがこちら、イタリアらしい、アーティチョーク(Artichoke) です。
ディパロズ (Dipalo’s) のお店の隣には、ディパロのワイン屋さん (Enoteca Dipalo) もあります。イタリアワインのセレクションいっぱいで、イタリアワイン好きにおすすめです。
また、2019年に C. Di Palo というワインバーもオープンしました。お店のすぐお隣、モットストリート沿いにあり、木曜日から日曜日までオープンしていて、チーズやハムなどの軽食とワインをその場で楽しむことができます。
インフレで、以前と比べると少し値段が上昇していますが、美味しいイタリアンが自宅で気軽に楽しめるので、私は随分長いこと常連で通っています。
Di Palo’s Fine Foods ディパロズ
200 Grand St, New York, NY 10013 地図
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