ジャージーシティミューラルフェスティバルクールな壁画グラフィティ続々登場ストリートアートの新しいお祭り！

ニューヨーク、マンハッタンのハドソン川の対岸にある街、ジャージーシティは、近年、アートが盛んな、街角にウォールアートが溢れるクールシティとして人気になってきています。そんなジャージーシティで、今年、初めてとなる、ジャージーシティ壁画祭り (Jersey City Mural Festival) が、6月の第一週目の週末に開催されました。40組以上ものアーティストたちが一堂に集まり、2021年の新作アートの数々が一気に描かれました。壁画フェスティバルには、DJ によるミュージックが流れるクールな雰囲気の中、アーティストたちをはじめ、アート好きの人が多数やって来ていて、フードトラックなども集まり、とても盛り上がっていました。

ニューヨーク周辺で、壁画がたくさんあるエリアと言えば、ブルックリンのウィリアムズバークやブッシュウィックなどが思い浮かびますが、近年、急激に壁画が増えて来ているエリアが、ジャージーシティです。ジャージーシティでは、2013年から、壁画アートプロジェクトがはじまり、毎年、様々な場所に新しい作品が登場しています。有名なストリートアーティストでは、例えば、オバマ元大統領の Hope のポスターなどでも知られる、シェパード・フェアリー (Shepard Fairey) さんの作品などがあります。

今までは、新作のストリートアートが登場するときは、ひっそりといつの間にか描かれて、気が付いたらそこに登場していたという感じで増えていましたが、今年は、アーティストたちを一堂に集めてグラフィティを描く、ジャージーシティムラルフェスティバル (Jersey City Mural Festival) というイベントとして開催しました。週末の二日間に渡り、大勢のストリートアーティストたちが集まり、それぞれの新作に取り組み、アーティストたちの制作光景が一般に公開されると共に、DJ によるミュージックやフードトラックなども集まる、お祭りイベントが開催されました。

壁画フェスティバルの主な会場となっていたのは、ジャージーシティのダウンタウン、ホーボーケンとの境界、Moishe’s Moving Jersey City 周辺(地図) と、ジャーナルスクエアの Mana Contemporary (地図) で、今年は、この2ヵ所周辺に多くの新作が描かれました。

ニューヨークでは、街を歩いていると、時々壁画を描いている姿を目にしますが、リフトカーが行き交い工事現場のような雰囲気の中、多くのアーティストが一斉に描いている姿は、なかなか珍しい楽しい光景でした。新作を見に遊びにやって来ている人も結構いました。

迫力あるアートがあちらこちらにどんどん生まれていて、感動しながら見入っていました。

ストリートアーティストたちは、みんなかなりアートに集中していて、夢中で描いている姿が垣間見られました。

こちらも、陸橋の下の広い範囲に描かれている大作です。

かなり奥の方の隠れた場所にまで、色々な作品が描かれていました。ブッシュウィックなどでも見たことがあるアーティストさんの作品や、リンカーンセンターなどニューヨークでも、最近、よく見かける Amanda Phingbodhipakkiya さんの描きかけの作品もありました。

レトロ可愛い広告風の作品。見入っていたら、アーティストのお姉さんが満面の笑顔で挨拶してくれました。

壁だけでなく陸橋もカラフルに変身。

もう一つの会場となっていたのが、ジャーナルスクエア周辺にある現代アートギャラリー兼スタジオのマナコンテンポラリー (Mana Contemporary) です。

様々な作品が登場していましたが、中でも一際目立つ巨大な作品がこちらです。限られた短い時間で、こんな巨大な作品を丁寧に仕上げていて、すごいなぁ、と思いながら見ていましたが、

よく見てみると共存という文字が描かれていました。
実は、こちらは、日本出身でニューヨークで活動しているストリートアーティスト、DRAGON76 さんの作品でした。

見覚えのあるお馴染みのアーティスト作品や面白い作品もたくさんありました。素晴らしい作品の数々とお祭り当日の様子は、こちらをどうぞ。

お祭りの週末の二日間だけでは完成しなかった作品も、そろそろ完成していると思います。
アート好きの人は、ウォールアート巡りを楽しんでみるのもおすすめです。

ニューヨーク周辺の新ストリートアートスポット！ジャージーシティで壁画グラフィティ巡り

街中にすっかりアートが増え、アートに力を入れている、ジャージーシティですが、2024年には、パリのフランス国立近現代美術館、ポンピドゥーセンターのサテライト美術館が、OMA デザインによるリノベーション工事を経て、ジャージーシティのジャーナルスクエアに誕生予定となっています。Centre Pompidou × Jersey City の詳細は、こちら (PDF) です。

ニューヨーク周辺で、街中が、ウォールアートでいっぱいの有名な場所と言えば、ブッシュウィックコレクティブ。ニューヨーク周辺は、ストリートアートスポットがいっぱいです。