ニューヨークの中心地、マンハッタンは、次から次へと新しいお店が登場する、競争が激しい場所ですが、そんなマンハッタンで、19世紀末に創業して以来、今でもずっと続いている、老舗のコーヒーと紅茶の専門店が、グリニッジビレッジにある マクナルティズ (McNulty’s Tea & Coffee Co) です。世界各地から集められたコーヒー豆と、紅茶の品揃え、時代を越えて多くのお客さんに愛されて来た、個性的なブレンドの数々はもちろん、歴史が感じられるレトロな店舗も魅力的で、こだわりを持っている、コーヒーと紅茶好きの人に人気があるおすすめのお店です。

ニューヨーク最古のコーヒー・紅茶の専門店の一つ、マクナルティズ (McNulty’s Tea & Coffee Co) は、ウエストビレッジの小通り、クリストファーストリート沿いにあります。マクナルティズ (McNulty’s Tea & Coffee Co) の創業は、なんと1895年。お店はここ一店舗のみのため、あまり知られていないかもしれませんが、時代を越えてずっとニューヨーカーに愛されている人気のお店です。
現在は、ウィズコロナのため、店内への入店は4人までとなっているので、お店の前に行列ができていることもあります。

店内は、とてもレトロな雰囲気で、ガラス瓶に入った茶葉の数々、その他、コーヒーや紅茶に関連する様々な商品が所狭しと並んでいます。

コーヒー豆は、カウンターの奥にあり、レジカウンター越しに注文します。注文をすると、目の前で挽いてくれます。ブラジル、コロンビア、インドネシア、エチオピアなどコーヒーの大産地国から、ジャマイカのブルーマウンテン、ハワイのコナなど著名ブランド、メキシコやインドなど珍しいものものなど世界各国のシングルオリジンのコーヒー豆や、それらを混合した個性的なブレンドまで、数多くの種類から選択できます。店内には、歴代の馴染みのお客さんの好きなブレンドが、一目で分かるようにカルテのように保管されているそうです。

コーヒーだけでなく、茶葉もとても充実しています。紅茶だけでなく、緑茶、白茶、烏龍茶、ハーバルティーなどなど様々な種類があります。
マクナルティズは、1895年にアイルランド系の移民だった創業者により始められたお店ですが、お店で働いていた、David Wong さんが、1980年以来引き継ぎ、現在でも家族経営を続けています。

茶葉の他にも、ニューヨークの老舗紅茶ブランドで、現在は、本拠地をマサチューセッツ州に移している Grace Tea Company の紅茶などもあります。

店内には、たくさんの面白そうな商品が色々あって、じっくりと見て回りたい所なのですが、外で待っている人もいるので、ウィズコロナ中の今はチラリと見るだけでお店を後にします。

マクナルティズの定番のコーヒー豆「マクナルティズブレンド」(McNulty’s Blend) を購入。 Mexican Coatepec と Costa Rican、French Colombian のブレンドで、上品なミディアムの香り高いコーヒーです。飲みやすくておすすめです。

店舗を訪れることができないという人も、オンラインで購入することができ、アメリカ本土であればどこでも送ってくれます。

McNulty’s Tea & Coffee Co
109 Christopher St, New York, NY 10014 地図

19世紀後半には、ロウアーマンハッタンに、コーヒー豆の輸入やホールセール、リテールが集まった、コーヒーディストリクトがあったそうです。グリニッジビレッジには、McNulty’s 同様、長い歴史を誇るコーヒー豆と紅茶の専門店、Porto Rico や、アメリカで初めてカプチーノを提供したとされる Caffè Reggio など歴史あるお店が、現在も頑張っています。