ニューヨークのメトロポリタン美術館では、以前から収蔵作品のデジタル化を進めていましたが、先日、パブリックドメインの 375,000 もの収蔵作品の高画質画像が、オープンアクセス化され、クリエイティブコモンズゼロ (CC0) となりました。つまり、著作権などの権利を気にせずに自由にその画像を利用できるようになり、さらにオリジナルの画像に改変を加えたりして2次作品などを作成することも可能になったのです。
ニューヨークで一番大きな美術館であり、世界3大美術館のひとつでもある、メトロポリタン美術館は、ニューヨークを訪れたら、必ず訪れるべきスポットとしても挙げられる、素晴らしいコレクションを持つ美術館です。今回、CC0となった画像の中には、超有名作品もたくさん入っています。
こちらはフェルメールの “Young Woman with a Water Pitcher”。
以前、MOMAによる過去の特別展のデジタル化を進めていることを紹介しましたが、世界中の多くのミュージアムがデジタル化のプロジェクトを進めています。今回のメトロポリタン美術館のオープンアクセスへの動きは「開かれたみんなのアート」への大きな一歩だと思います。
“The Met now becomes the largest and most diverse open-access museum collection in the world." —Director Thomas P. Campbell #MetOpenAccess pic.twitter.com/F7sCe9V9pK
— The Metropolitan Museum of Art (@metmuseum) February 7, 2017
In this blog post, Chief Digital Officer @LoicTallon discusses the Museum’s move to Open Access: https://t.co/OToCSTSBQ2 #MetOpenAccess pic.twitter.com/HxhA0k93Bo
— The Metropolitan Museum of Art (@metmuseum) February 7, 2017
画像は、METのサイト、またはCreative Commonsのサイトで検索することができます。
一般の人々はもちろん、研究者やアーティストなどにとってもうれしい変更だと思います。
以前、レンブラントの過去の作品から新たなレンブラントの作品を描く、というプロジェクトにも触れましたが、デジタルテクノロジーを利用したそんな新たなアートの分野も発展していくかもしれません。
ニューヨークを訪れたら、ぜひメトロポリタン美術館を訪れてみてください。実際に、歴史ある建物に足を運び、中に広がる見事なインテリアのお部屋と美しく配置された作品群を見てみると、写真で見ているだけとはまた違った感動があると思います。
アートはシェアしてみんなで楽しむもの、そして新たな形のアートを生み出そう、という世界のミュージアムのこのようなトレンドはとても歓迎すべきことですね。
様々なミュージアムのコレクションへのリンクはこちらにまとめてあるので、興味がある人はどうぞ。