ニューヨークのエリス島に、アメリカ独立記念日に合わせて、フランスのパリから小さな自由の女神像がやって来ます。すっかりニューヨークの象徴的存在であり、そして、アメリカのシンボルにもなっている自由の女神ですが、実は、フランス人彫刻家、フレデリック・オーギュスト・バルトルディ (Frédéric Auguste Bartholdi) の作品で、フランスからの友好の意を込めた贈り物としてニューヨークにやってきたものです。今回、自由の女神の小さなレプリカが、フランスからアメリカにやって来て、エリス島に 7月1日から 6日まで飾られることになりました。
自由の女神像は、母国であるフランスにも数多くあり、パリの観光スポット の記事でも紹介したことがありますが、セーヌ川にある島、L’île aux Cygnes、オルセー美術館、リュクサンブール公園など色々な場所に飾られています。ちなみに、L’île aux Cygnes にある自由の女神は、1889年に、お返しとして、アメリカからフランスに贈られたものです。
今回アメリカにやって来るのは、1878年制作のオリジナル版の石膏模型があることで知られる、パリ工芸博物館 (Musée des Arts et Métiers) に飾られていた、2009年のオリジナル版のレプリカ作品、リトルシスターで、ニューヨークの自由の女神の 1/16 の大きさで、高さは 3m 程、重さは 450kg の小さな自由の女神像です。
6月19日に、フランスの Le Havre から出航し、7月1日にエリス島に到着、アメリカ独立記念日翌日の7月5日まで飾られます。その後、ワシントンDCのフランス大使の公邸に、今後10年間、飾られる予定となっています。
今回、アメリカにやって来るのは、こちらの像です。
#Liberty2021 🗽
On Monday, a team carefully removed an original #Bartholdi from @lecnam to transport it from 🇫🇷➡️🇺🇸. How do you prep a masterpiece for a transatlantic voyage? Watch via @cmacgm and follow the latest updates ➡️ https://t.co/NjqXmJpVH1 pic.twitter.com/hxBKKK55ot— French Embassy U.S. (@franceintheus) June 9, 2021
こんな機会に合わせて、自由の女神とエリス島を訪れてみるのも楽しいと思います。
今年は、お昼寝中の自由の女神も登場しています。