クイーンズのアストリアにあまり知られていませんが、居心地のいい穴場のミュージアムがあります。映像をテーマにしたミュージアムなのですが、2011年に拡張・改装工事を終え再オープンしたミュージアムなので、とてもモダンで明るい雰囲気のミュージアムになっています。お隣には、歴史的な撮影スタジオで、現在でもセサミストリートの撮影が行われている Kaufman Astoria Studios があり、また近くにはアート系の学校もあるエリア。学生の来場者も多く、なかなかにぎわっていました。現在、ちょうど “How Cats Took Over the Internet” というテーマの展示が行われていて、あまりのかわいさに、みんな夢中になっていました。今は誰でも簡単にスマホで動画を撮ったりする世の中です。素人が撮った映像でもおもしろく、人の心をつかむ作品が作れるんだよ、ということが伝わってくるような展示で、人々の共感をよんでいるように思えました。マニアな映像ミュージアムかと思っていたら、意外や意外、インターネットの映像など身近な楽しめるテーマも扱われていて、とても親しみやすい内容のミュージアムです。
アメリカで最も古い映画製作会社、Paramount Picturesの東海岸の拠点であった場所を利用し、1988年に誕生したミュージアムです。ミュージアムは、2011年にリニューアルオープンし、そのミュージアムの改築のデザインは、ブルックリンの建築家、Thomas Leeserさんがされました。ガラス張りの日の光が差し込むとても明るい、モダンなデザインのミュージアムです。
昔の映画の映像や機材の展示もあります。昔の撮影機材だけでなく、初期の頃のブラウン管のテレビなども並んでいて、こんなだったんだ、と驚きました。
アトラクション風なコーナーもあります。
映画やテレビ映像のコレクションなどの展示だけにとどまらず、体感できるコーナーもあります。スーパーマリオのゲームなど昔懐かしいゲームを楽しめるコーナーもあり、思わずゲームにはまってしまいます。
スターウォーズなどのファンが喜びそうなミニチュアフィギュアのコレクション。
美しくゴージャスな女優さんたちの写真や、映画の特殊メイク、ヘア、衣装の展示なども興味深いものでした。
もともとは、昔の映画やテレビ映像、撮影機材などといったものだけをテーマにする映像博物館だったのかもしれませんが、今の時代、ネットの世界の映像もあり、映像の世界はどんどん進化しています。そういった時代に沿ったアートと映像の世界をテーマにしたミュージアムです。
ミュージアム作成の紹介ビデオで、雰囲気が伝わってきます。
とても明るい空間のカフェ。中庭にも席があり、ミュージアム見学の後、思わずのんびりと過ごしてしまいました。
整然としたこんな綺麗なギフトショップもあります。品揃えも個性的でおもしろいです。ジャパニーズファッションの本などもありましたよ。
2017年7月からセサミストリートなどマペットショーで有名なジミー・ヘンソンさんの展示もはじまりました。
クイーンズは、最近、注目されつつあるエリアです。これからどんどん進化していくと思いますが、そんな発展途上のクイーンズに遊びに来る機会があれば立ち寄ってみると面白いです。
Museum of the Moving Image
36-01 35th Ave, New York, NY 11106 MAP
