今回訪れたのは、ミッドタウンのイーストサイド、パークアベニューと51stストリートの交差点 (MAP) に、平日のお昼間だけ現れるギリシアB級グルメのフードトラック、アンクルグッシー (Uncle Gussy’s)。ニューヨークでチキン、ギロオーバーライスと言えば6th Ave & W 53rd Stのアラブ系、ハラルのHalal Guysが思い浮かびますが、こちらはハラルではなく、ギリシアの味。より炭火の香りの漂うジューシーなチキン、ギロオーバーライスやスブラキといったギリシア人ママのレシピで作られた伝統的なファーストフードを楽しむことができます。

このフードトラックはビザンチン様式の教会St. Barts教会の目の前で営業しています。ギリシアなど東方の正教会を思い起こさせる教会にギリシアのフードトラック、この一角だけギリシアへトリップしたような街角になっています。この気になる教会にも足を運んでみました。するとビックリ、想像以上に美しく落ち着ける教会です。

早目のランチなのでまだ比較的空いていますが、ランチ時には周囲のオフィスからランチを求めて大行列ができます。お店の方はとても感じのいい人で、とにかく仕事が速い。列の割には待ち時間は長くないので近隣のオフィスで働く人にも大人気です。

ここのお店の一押しは、トップの写真。やはりギロとチキンのコンボです。こちらでは、ホワイトソースはヨーグルトのきいた Tzatziki になりギリシアっぽい味に変化します。肉やソースの種類、フライドポテトを付けるかなど選択していきます。

そしてこちらはポークのスブラキ入りのピタです。炭火で焼かれた柔らかいポークが絶品です。

ポテトもカリッカリに揚がっていて、オレガノなど独特の香辛料がかかっています。

アラブ系が多いニューヨークのチキン、ギロベンダーの中において少し異色ですが、気軽に本格的ギリシアB級グルメが堪能できます。オフィス街という場所柄、平日のみの営業と周囲で働いている人以外には少し不便ではありますが、試す価値ありです！Halal Guys好きなら是非試して比べてみて下さい。スタイルの違いはありますが、甲乙つけ難い所。個人的には特に肉に関してはこちらの方が好きかも。
興味のある方はこちらをどうぞ。店の雰囲気、バックグラウンドなどが伝わってきますよ。

外からみると若干入りづらそうな雰囲気を醸し出しているSaint Bartholomew’s Episcopal Churchですが、中に入ってみるとそんなことはありません。1835年に建てられた後、何度か場所を変えつつ今の場所に落ち着いたという歴史的な教会でニューヨークのランドマークとしても登録されています。

静寂の中、祈りを捧げる信者と見学者がちらほらといます。エピスコパルとプロテスタント系なのですが、雰囲気は正教系のよう。建築がビザンチン様式だからそう感じるのかもしれません。

このとっても静かで心落ち着く、安らぎの空気に満ちた教会の雰囲気がいい感じ。

白い天使が最後の晩餐に向かってお祈りをしています。

昔から音楽に力を入れているらしく、ニューヨーク一大きいパイプオルガンがあることでも有名で、年末にはフリーのパイプオルガンコンサートも開催しているようです。

静寂の中、熱心に祈る人も。

日の光の射し込む美しいステンドグラス。

マンハッタン、ミッドタウンでクイックランチをしながらも、ちょっとした異国気分が楽しめます。一見したらただのオフィス街なのに、そんな中にこういう憩いの場所が隠れている、ニューヨークは楽しいところです。